12月の事件・事故 日にちごとに掲載(発生した事件33件)
12月1日
-
栃木小1女児殺害事件
2005年(平成17年)12月1日、栃木県今市市(現・日光市)で、下校途中の小学1年生の女児が何者かに車で連れ去られ、翌2日、約60キロ離れた茨城県常陸大宮市の山林で遺体となって発見された事件。捜査は長期間難航したが、2014年に別件で身柄を拘束された男が本件で起訴された。宇都宮地方裁判所・東京高等裁判所とも無期懲役を言い渡し、2020年(令和2年)3月4日に最高裁判所が上告を棄却して無期懲役が確定した。判決確定後も支援者らが冤罪を主張し再審請求を行っている。
12月2日
-
名古屋女子大生誘拐殺人事件
1980年(昭和55年)12月2日、愛知県名古屋市で、寿司店員の男が大学3年生の女性(当時22歳)を家庭教師の依頼を装って呼び出して誘拐し、その場で殺害したうえ、遺体を木曽川に遺棄した事件。男は被害者の家族に18回にわたり身代金3千万円を要求する電話をかけた。翌1981年1月に逮捕され、名古屋地方裁判所は死刑を言い渡した。控訴審・上告審でも判断は覆らず、1987年(昭和62年)に最高裁判所で死刑が確定、1995年(平成7年)12月21日に刑が執行された。ギャンブルによる多額の借金が動機とされる。
-
笹子トンネル天井板落下事故
2012年(平成24年)12月2日午前8時3分ごろ、山梨県大月市笹子町の中央自動車道上り線・笹子トンネルで、天井板がおよそ138メートルにわたって落下した。1枚1.2トンの板およそ270枚の下敷きとなり、走行中の車3台に乗っていた9人が死亡、2人が負傷した。国土交通省の調査・検討委員会は、天井板を吊るアンカーボルトが接着剤の劣化などで抜け落ちたことを原因とし、2000年以降この区間で打音検査が行われていなかったと指摘した。高度成長期に建設されたインフラの老朽化を国民に突きつけた事故であり、道路法施行規則の改正による5年に1度の近接目視点検の義務化につながった。
12月4日
-
歌舞伎町ビデオ店爆破事件
東京都新宿区歌舞伎町のビデオ店に手製爆弾が投げ込まれ爆発した事件。人的被害はなかったが、少年による自作爆弾を用いた犯行として社会に衝撃を与えた。
12月5日
-
中野区住宅強盗傷害事件
2022年(令和4年)12月5日午前10時50分頃、東京都中野区の住宅に宅配業者を装った数人組が押し入り、在宅していた40代の男性を殴って負傷させ、現金約3千万円を奪った事件。実行役の一人は逃げ遅れて現場で逮捕された。捜査の結果、この事件はフィリピンの入国管理施設から実行役らに指示を出していたグループによる全国連続強盗事件(いわゆる「ルフィ」広域強盗事件)の一つと判明した。指示役とされる男らは2023年2月にフィリピンから移送され逮捕されたが、中野事件の指示役に対する裁判の期日は本稿執筆時点で未定である。
12月7日
-
埼玉資産家夫婦死体遺棄事件
2012年(平成24年)12月7日、東京都内から行方不明となったスイス在住の投資ファンドマネージャーの男性(当時51歳)とその妻(同48歳)が、水産加工会社役員の男とその部下によって紐状の物で絞殺され、埼玉県久喜市の土地に埋められた事件。夫婦は架空のパーティーへの招待を口実に呼び出されていた。遺体は翌2013年1月28日に発見され、同月中に両容疑者が逮捕された。東京地方裁判所は強盗殺人罪を適用して死刑を言い渡し、2018年(平成30年)12月21日に最高裁判所が上告を棄却して死刑が確定した。
12月8日
-
もんじゅナトリウム漏洩事故
福井県敦賀市の高速増殖原型炉「もんじゅ」で2次冷却系のナトリウムが漏えいした事故。事故映像の一部隠蔽が発覚し、動燃(当時)への批判が高まった。
12月9日
-
フライデー襲撃事件
1986年(昭和61年)12月9日未明、東京都文京区の講談社本館にあるフライデー編集部に、タレントのビートたけし(北野武)とたけし軍団のメンバー計12人が乱入し、編集部員に暴行を加えた事件。前日に同誌契約記者がたけしの交際相手の女性に強引な取材を行い負傷させたことへの抗議が発端だった。たけしは現行犯逮捕され、傷害罪で有罪判決(懲役6か月・執行猶予2年)が確定した。写真週刊誌の過熱取材のあり方が社会問題化する契機となった。
12月10日
-
三億円事件
1968年(昭和43年)12月10日、東京都府中市で白バイ警察官を装った男が現金輸送車を停止させ、東芝府中工場従業員のボーナス約2億9,430万円を積んだまま車ごと奪って逃走した強奪事件。犯人は特定されないまま1975年に公訴時効が成立し、戦後最大級の未解決事件として知られる。
12月11日
-
のぞみ34号重大インシデント
東海道新幹線「のぞみ34号」の台車に亀裂が見つかった事案。新幹線史上初めて「重大インシデント」に認定された。
12月12日
-
青森県新和村一家7人殺害事件
1953年(昭和28年)12月12日未明、青森県中津軽郡新和村小友(現・弘前市)のりんご農家で、実家を追われ困窮していた三男の男性(当時24歳)が猟銃で父・長兄夫婦・祖母・伯母・甥姪ら7人を射殺した事件。直後に発生した火災で幼い姪1人も焼死し、死者は計8人にのぼった。刑事裁判では犯行当時の心神喪失が認定され、殺人罪は無罪が確定した。
12月13日
-
ドン・キホーテ放火事件
さいたま市のディスカウントストア「ドン・キホーテ」浦和花月店で発生した放火火災。逃げ遅れた店員3人が死亡した。
12月14日
-
ルネサンス佐世保散弾銃乱射事件
長崎県佐世保市のスポーツクラブで会員の男が散弾銃を乱射し、2人が死亡、6人が負傷した事件。犯人は逃走後に死亡しているのが発見された。
12月15日
-
方城炭鉱ガス爆発事故
1914年(大正3年)12月15日午前9時40分頃、福岡県田川郡方城町(現・福智町)の方城炭鉱で発生したガス爆発事故。三菱合資会社が経営していた炭鉱で、坑内に滞留したメタンガスと炭塵に引火し大爆発が起きた。会社発表の死者は671人にのぼり、日本の炭鉱事故史上最悪の惨事とされる。
12月16日
-
札幌不動産仲介店舗ガス爆発事故
札幌市豊平区の雑居ビルで発生したガス爆発事故。不動産店が廃棄したスプレー缶のガスに引火したとみられ、52人が負傷した。
12月17日
-
北新地ビル放火殺人事件
2021年(令和3年)12月17日午前10時18分頃、大阪市北区曽根崎新地の雑居ビル4階にある心療内科クリニックで、通院患者の男がガソリンをまいて放火した事件。院長やスタッフ、通院患者ら26人が死亡し、放火した男自身も約2週間後に入院先で死亡した。警察の捜査で、男が事件の10か月以上前からクリニックの様子を記録するなど計画的に準備していたことが判明したが、容疑者が死亡したため刑事責任を問うことはできず、捜査は終結した。多数の人が集まる施設の防火・防犯対策のあり方に一石を投じた事件である。
12月18日
-
館山市一家4人放火殺人事件
2003年(平成15年)12月18日未明、千葉県館山市八幡の住宅で、玄関先に置かれていた新聞紙の束に土木作業員の男が放火し、住宅が全焼して一家4人が焼死した事件。男は市内で放火を繰り返していた前歴があり、翌年1月に別件の道路交通法違反で身柄を拘束された後、放火・殺人容疑で再逮捕された。千葉地方裁判所・東京高等裁判所とも死刑を言い渡し、2010年(平成22年)9月16日に最高裁判所が上告を棄却して死刑判決が確定した。住人が焼死する可能性を認識しながら放火した点が重視された。
12月19日
-
王将社長射殺事件
京都市の「餃子の王将」本社前で、代表取締役社長の大東隆行さんが拳銃で射殺された事件。指定暴力団幹部の男が殺人罪などに問われている。
12月20日
-
調布市小学校食物アレルギー死亡事故
東京都調布市の小学校で、食物アレルギーのある小学5年の女児が給食後にアナフィラキシーショックを起こして死亡した事故。
12月21日
-
昭和南海地震
1946年(昭和21年)12月21日午前4時19分ごろ、和歌山県南方沖(潮岬南方沖)の南海トラフ沿い、深さ約24キロメートルを震源とするマグニチュード8.0の地震が発生した。四国から近畿・中部にかけて広い範囲が揺れ、土佐湾沿岸を中心に津波が襲来。気象庁の資料によれば全国の死者・行方不明者は1,443人にのぼり、うち高知県の死者は679人と最も多かった。高知平野では地盤沈下により約15平方キロメートルの田園が海面下に没し、水が引くまで半月を要した。終戦の翌年、復興途上の西日本を襲った震災である。
-
智行ちゃん誘拐殺人事件
1964年(昭和39年)12月21日、宮城県仙台市で、元映画俳優の男が5歳の男児を誘拐し、身代金を要求したうえで殺害した事件。男は身代金の受け渡し場所で同日中に現行犯逮捕された。第一審の仙台地方裁判所は無期懲役を言い渡したが、検察官の控訴を受けた仙台高等裁判所は原判決を破棄し死刑を言い渡した。被告側は上告したが、1968年(昭和43年)に最高裁判所が上告を棄却して死刑が確定し、1974年(昭和49年)に刑が執行された。芸能界出身者が死刑に処された数少ない事例として知られる。
12月22日
-
九州南西海域工作船事件
東シナ海で海上保安庁の巡視船が北朝鮮の工作船を追跡し、銃撃戦の末に工作船が自爆・沈没した事件。
12月23日
-
桜宮高校バスケットボール部体罰自殺事件
大阪市立桜宮高校バスケットボール部の男子生徒が、顧問から日常的に体罰を受けた末に自殺した事件。学校における体罰のあり方が全国的な議論となった。
12月24日
-
新宿クリスマスツリー爆弾事件
1971年(昭和46年)12月24日午後7時過ぎ、東京都新宿区新宿三丁目の警視庁四谷警察署追分派出所付近で、クリスマスツリーに偽装した手製爆弾が爆発した事件。臨場した警察官が重傷を負ったほか、通行人7人が重軽傷を負った。新左翼系グループによる犯行で、民間人を巻き込む無差別テロとして警視庁が異例の警戒態勢をとる契機となった。
12月25日
-
佐賀銀行デマメール事件
2003年(平成15年)12月25日、佐賀銀行が翌26日に倒産するという事実無根の内容の電子メールがチェーンメールとして広がり、佐賀県内の店舗に預金を引き出そうとする客が殺到する取り付け騒ぎが起きた。同行の経営は健全だったが、前年同日比で約180億円の引き出しと3万2000件の取引が発生したと記録されている。メールの発信元とされた20歳代の女性は2004年2月に信用毀損容疑で書類送検されたが、騒ぎとの因果関係を立証できず嫌疑不十分で不起訴となった。携帯電話の電子メールが短時間で風評被害を拡大させた最初期の事例として、現在も参照され続けている。
-
JR羽越本線脱線事故
2005年(平成17年)12月25日午後7時14分頃、山形県東田川郡庄内町の羽越本線・北余目駅~砂越駅間の第2最上川橋りょう付近で、秋田発新潟行きの特急「いなほ14号」が瞬間的な強風にあおられて全車両脱線し、3両が横転して沿線の施設に激突した。乗客5人が死亡、33人が重軽傷を負った。運輸安全委員会は2008年4月、突風は予見が困難であったとする調査報告書を公表した。JR東日本は事故後、現場付近への防風柵設置や気象観測体制の強化など総額100億円を超える安全対策を実施した。
-
電通過労自殺事件
2015年、大手広告代理店・電通の新入社員だった高橋まつりさん(当時24歳)が、本採用直後からの急激な業務量増加による極度の長時間労働とパワーハラスメントによりうつ病を発症し自殺した事件。三田労働基準監督署が労災認定し、法人としての電通は労働基準法違反で有罪判決(罰金50万円)を受けた。政府が推進した「働き方改革」関連法制定の直接的な契機となった。
12月26日
-
靖国神社放火事件
東京都千代田区の靖国神社の門が放火された事件。実行犯は事件後に韓国へ出国し、日本への身柄引き渡しは実現しなかった。
12月27日
-
虎ノ門事件
1923年(大正12年)12月27日、東京府東京市麹町区虎ノ門外(現・東京都港区虎ノ門)で、摂政宮裕仁親王(後の昭和天皇)が第48回帝国議会の開院式に向かう途中、無政府主義者の男から狙撃された暗殺未遂事件。親王に負傷はなく、同乗していた東宮侍従長が顔に軽傷を負った。犯人は現場で群衆と警官に取り押さえられ、大逆罪で起訴された。判決からわずか2日後に死刑が執行され、事件の責任を取り内閣は総辞職した。関東大震災後の社会不安を背景に頻発したテロ事件の一つとされる。
12月28日
-
三陸はるか沖地震
青森県八戸市沖を震源とするマグニチュード7.6の地震。死者3人、負傷者788人を出した。
12月29日
-
免田事件
1948年(昭和23年)12月29日深夜から30日未明にかけて、熊本県人吉市の祈祷師夫婦宅に押し入り、夫婦を殺害し娘2人に重傷を負わせ、現金を奪った強盗殺人事件。近隣の男性・免田栄が逮捕され自白により死刑が確定したが、6次にわたる再審請求の末、1983年に再審無罪が確定した。死刑確定者が再審で無罪となった日本初の事例として知られる。
12月30日
-
世田谷一家殺害事件
2000年(平成12年)12月30日深夜から31日未明にかけて、東京都世田谷区上祖師谷三丁目の住宅で、一家4人(当時44歳の会社員男性、41歳の妻、8歳の長女、6歳の長男)が刃物などで殺害されているのが発見された事件。犯人は犯行後も半日近く現場にとどまり、衣類や刃物など多数の遺留品を残して逃走した。現場からは指紋やDNA型が検出されているが、事件から四半世紀が経過した現在も犯人は特定されておらず、警視庁は最高2千万円の捜査特別報奨金を設定して情報提供を呼びかけている。
12月31日
-
元禄地震
1703年(元禄16年)12月31日未明、相模トラフ沿いの房総半島南方沖を震源として発生した海溝型巨大地震。マグニチュードは7.9から8.5と推定され、房総半島から相模湾沿岸にかけて津波と家屋倒壊により甚大な被害をもたらした。1923年の関東大震災と同型の地震とされ、隆起量など一部の指標では元禄地震の方が規模が大きかったとされる。
12月の事件一覧をPDFで持ち出す
このページの33件を、一覧表・要約・出典つきでまとめたPDFです。 出典を表示すれば授業・研究・報道にそのまま使えます(CC BY 4.0)。
出典: https://jiken.jp/date/12/(2026-09-15 取得)/ 事件JP