王将社長射殺事件 通称: 餃子の王将社長射殺事件

現在 2026年10月、京都地裁が暴力団幹部の男に無罪判決(求刑は無期懲役)。判決は確定していない

この事件は公判中です。 判決が確定していない被告人・被疑者は、有罪判決が確定するまで無罪と推定されます。記述は2026年10月18日時点で確認できた公的資料・報道に基づいており、今後の審理により変わる可能性があります。

発生日 2013年12月19日(平成25年) 2013年(平成25年)の事件 / 12月19日に起きた事件
経過 発生から12年10か月
発生場所 京都府 京都市山科区
種別 殺人
状態 公判中
被害 死者 1人
京都市の「餃子の王将」本社前で、代表取締役社長の大東隆行さんが拳銃で射殺された事件。殺人罪などで起訴された指定暴力団幹部の男に対し、京都地方裁判所は2026年10月16日に無罪を言い渡した(求刑は無期懲役)。
王将社長射殺事件を象徴する概念イラスト
※イメージ画像(生成AIによる概念イラストであり、実際の現場・関係者を写したものではありません)
スポンサーリンク

事件の経過

2013年12月19日午前5時45分ごろ、京都市山科区にある「餃子の王将」を展開する王将フードサービスの本社前駐車場で、出勤してきた代表取締役社長の大東隆行さん(当時72歳)が、腹部や胸部を拳銃で撃たれ、搬送先の病院で死亡が確認された。大東さんは早朝の出勤時を狙われており、計画的な犯行とみられた。
スポンサーリンク

経営再建と債権回収

大東さんは2000年に社長に就任し、当時460億円規模の負債を抱えていた同社の経営再建に取り組み、2006年には証券取引所への上場を果たした人物であった。就任後、前経営陣の時代に生じた260億円を超える資金の不正な流出が判明し、2007年ごろから債権回収に着手していた。こうした経営再建・債権回収の過程で、同社が反社会的勢力とされる勢力との関わりを指摘されるようになっていたことが、後の捜査でも注目された。

捜査と裁判

事件から長期間、容疑者の特定に至らなかったが、2022年10月28日、京都府警察は別の銃撃事件で服役中だった特定危険指定暴力団・工藤会系組幹部の男を殺人と銃刀法違反の容疑で逮捕し、男は起訴された。男は公判で一貫して無罪を主張した。京都地方裁判所での公判で、検察側は2026年6月29日、「周到に準備された組織的・計画的な犯行」であるとして無期懲役を求刑した。 検察側は、現場近くで見つかり男と一致するDNA型が検出されたたばこの吸い殻、射撃残渣が検出された盗難バイク、防犯カメラの映像といった状況証拠を積み重ねて立証を目指した。これに対し京都地方裁判所(西川篤志裁判長)は2026年10月16日、男に無罪を言い渡した。判決は、吸い殻について「別の場所から持ち込まれた可能性を排するのは困難」とし、各状況証拠には男が実行犯であることを推認させる力が全くないか弱いとして、男が実行犯であることには合理的な疑いが残ると判断した。 遺族は判決後、検察庁に控訴を強く申し入れたとコメントしている。控訴期間は判決の言い渡しから14日間で、本ページ更新時点(2026年10月18日)では判決は確定していない。

長期化した捜査

事件発生から容疑者の起訴に至るまでには長い年月を要した。捜査当局は、京都府警察に特別捜査本部を設置し、防犯カメラの映像解析や、暴力団関係者への聞き込みなど、地道な捜査を積み重ねた。組織的な犯行であったとみられることから、実行犯だけでなく、指示系統の全容解明が捜査の大きな焦点となった。

企業と反社会的勢力をめぐる問題

この事件は、上場企業の経営に反社会的勢力が関与しうるリスクを社会に強く印象づけた。企業が経営再建や不正資金の回収を進める過程で、思わぬ形で組織犯罪と接点を持ってしまう危険性が指摘され、企業のコンプライアンス体制や反社会的勢力排除の取り組みを見直す契機ともなった。

事件の社会的衝撃

全国的に親しまれる外食チェーンの経営トップが、白昼の本社前で射殺されるという事態は、企業経営者を狙った組織犯罪への警戒を社会に強く印象づけた。

審理・経過の流れ

  1. 事件・事故 2013年12月19日
  2. 逮捕 2022年10月28日 +3,235日
  3. 公判 2026年6月29日 +1,340日
  4. 判決 2026年10月16日 +109日

経過

  1. 2013年12月19日
    平成25年

    事件・事故 王将フードサービス本社前で大東隆行社長が射殺される

  2. 2022年10月28日
    令和4年

    逮捕 工藤会系組幹部の男が殺人容疑で逮捕される(別の銃撃事件で服役中)

    京都府警察が、別の銃撃事件で服役中だった特定危険指定暴力団・工藤会系組幹部の男を、殺人と銃刀法違反の容疑で逮捕した。

  3. 2026年6月29日
    令和8年

    公判 京都地方裁判所の公判で検察が無期懲役を求刑

    京都地方裁判所

  4. 2026年10月16日
    令和8年

    判決 京都地方裁判所が無罪判決(求刑は無期懲役)

    状況証拠のいずれにも被告が実行犯であると推認させる力が全くないか弱いとして、無罪を言い渡した。判決は確定していない。

    京都地方裁判所

出典・参考資料

この事件については、判決文・調査報告書などの一次資料をまだ確認できていません。以下は報道・文献などの参考資料です(出典の方針)。

さらに調べるには

資料の探し方や引用の書き方は調べ学習・レポートでの使い方にまとめています。

関連する法律用語

この記事を引用する

レポート・記事などで本ページを参照する際は、以下の表記をご利用ください。一次資料までたどる方法は調べ学習・レポートでの使い方をご覧ください。

「王将社長射殺事件」事件JP、2026年11月2日閲覧。https://jiken.jp/cases/2013-ohsho-president-shooting/
スポンサーリンク

更新履歴

  • 2026年10月18日 2026年10月16日の京都地裁の無罪判決を追記。逮捕日を2022年10月28日に訂正し、被告の表記を「男」に統一
  • 2026年9月24日 被告人逮捕の経緯(別件服役中に逮捕)を年表に追加

本ページは報道・文献などの参考資料に基づいて作成しています。情報の誤りにお気づきの場合や、掲載内容の削除・訂正のご依頼は お問い合わせ・削除依頼よりご連絡ください。