中野区住宅強盗傷害事件 通称: ルフィ広域強盗事件

現在 2026年8月、最高裁が上告を棄却し、実行役を指示役に紹介した男の懲役20年の判決が確定

この事件は公判中です。 判決が確定していない被告人・被疑者は、有罪判決が確定するまで無罪と推定されます。記述は2026年10月19日時点で確認できた公的資料・報道に基づいており、今後の審理により変わる可能性があります。

発生日 2022年12月5日(令和4年) 2022年(令和4年)の事件 / 12月5日に起きた事件
経過 発生から3年10か月 2026年8月3日の確定から2か月
発生場所 東京都 中野区
種別 強盗
状態 公判中
被害 死者 0人  負傷者 1人
2022年(令和4年)12月5日午前、東京都中野区の住宅に宅配業者を装った数人組が押し入り、住人の男性(当時49歳)の顔を殴るなどして負傷させ、現金約3,200万円を奪った事件。実行役の一人は逃げ遅れて現場で逮捕された。フィリピンの入国管理施設から実行役らに指示を出していたグループによる全国連続強盗事件(いわゆる「ルフィ」広域強盗事件)の一つで、2025年7月には、施設に収容中に実行役を指示役に紹介して本件などを手助けした男に、東京地方裁判所が懲役20年の判決を言い渡し、2026年8月に最高裁判所が上告を棄却して刑が確定した。
中野区住宅強盗傷害事件を象徴する概念イラスト
※イメージ画像(生成AIによる概念イラストであり、実際の現場・関係者を写したものではありません)
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事件の経過

東京地裁の判決によれば、2022年12月5日午前10時47分ごろ、実行役2人が宅配業者を装って東京都中野区の住宅の住人の男性(当時49歳)に玄関ドアを開けさせ、顔を拳で殴るなどして玄関から侵入した。さらに10時54分ごろ、実行役6人が無施錠の玄関から再び侵入し、57分ごろまでの間に男性の顔を殴るなどして現金約3,200万円を奪い、男性に全治約14日の前額部挫創などのけがを負わせた。実行役のうち一人は逃げ遅れ、駆けつけた警察官により現場で逮捕された。その後の捜査で、実行役らがSNSを通じて集められた「闇バイト」の応募者であり、フィリピンの入国管理施設に収容されていた男らが携帯電話で実行役に犯行の指示を出していたことが判明した。
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広域強盗事件としての位置づけ

この事件は、2022年5月から2023年1月にかけて全国で発生した一連の強盗事件の一つと位置づけられており、同じ指示役グループが関与したとされる事件には、東京都狛江市で初の死者を出した強盗致死事件も含まれる。指示役とされた男ら4人は2023年2月7日と9日の2回に分けてフィリピンから日本に移送され、到着後に逮捕された。2025年7月23日、東京地方裁判所は、特殊詐欺組織のトップの側近の立場にあり、入国管理施設に収容中の身でありながら、旧知の闇バイト業者を通じて集めた者を強盗の実行役として指示役に複数回紹介したとして、本件を含む強盗致傷2件・強盗未遂1件の幇助と特殊詐欺の罪に問われた男に懲役20年(求刑懲役23年)を言い渡した。判決は、指示役が強盗を連続して行うには実行役の継続的な確保が必要であり、男の役割は幇助犯の中でも非常に重要だったと指摘している。男はフィリピンから移送された4人の一人で、控訴したが、東京高等裁判所は2025年12月19日に控訴を棄却し、最高裁判所第1小法廷も2026年8月3日付で上告を棄却する決定をして、懲役20年の刑が確定した。4人のうち判決が確定したのはこの男が初めてだった。

組織の実態

実行役の多くは、SNS上で高額な報酬をうたって募集された、いわゆる「闇バイト」の応募者だった。実行役同士は互いの素性を知らされないまま組み合わされ、指示役から携帯電話で個別に指示を受けていた。同種の手口による強盗事件は狛江市の事件をはじめ各地で相次ぎ、複数の都道府県警察が合同で捜査にあたった。

審理・経過の流れ

  1. 事件・事故 2022年12月5日
  2. 逮捕 2022年12月5日 +0日
  3. 逮捕 2023年2月7日 +64日
  4. 逮捕 2023年2月9日 +2日
  5. 公判 2025年7月23日 +895日
  6. 公判 2025年12月19日 +149日
  7. 判決 2026年8月3日 +227日

経過

  1. 2022年12月5日
    令和4年

    事件・事故 宅配業者を装い住宅に押し入り金品を奪う

    男性を殴って負傷させ、現金約3000万円を奪った。

  2. 2022年12月5日
    令和4年

    逮捕 逃げ遅れた実行役の男を現場で逮捕

  3. 2023年2月7日
    令和5年

    逮捕 指示役とされる男2人がフィリピンから移送され逮捕

    強制送還の形で日本に移送され、到着後に身柄を確保された(4人のうち2人)。

  4. 2023年2月9日
    令和5年

    逮捕 指示役とされる残る男2人がフィリピンから移送され逮捕

    2月7日に移送された2人に続き、残り2人も強制送還の形で日本に移送され、到着後に身柄を確保された。

  5. 2025年7月23日
    令和7年

    公判 実行役を紹介した男に懲役20年の判決

    入国管理施設に収容中に実行役を指示役に紹介したとして、本件などの幇助と特殊詐欺の罪に問われた。

    東京地方裁判所

  6. 2025年12月19日
    令和7年

    公判 東京高裁が控訴を棄却、紹介役の男の懲役20年を維持

    東京高等裁判所

  7. 2026年8月3日
    令和8年

    判決 最高裁が上告を棄却、実行役を紹介した男の懲役20年が確定

    最高裁判所第一小法廷

出典・公的資料

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「中野区住宅強盗傷害事件」事件JP、2026年10月30日閲覧。https://jiken.jp/cases/2022-nakano-robbery-case/
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更新履歴

  • 2026年10月19日 実行役を紹介した男の控訴審判決(2025年12月)と、最高裁の上告棄却による刑の確定(2026年8月)を追記
  • 2026年10月2日 一次資料補強:東京地裁の判決文(裁判所ウェブサイト)を出典に追加し、犯行の時刻・態様・被害額(約3,200万円)・傷害を判決の認定事実に訂正、実行役を紹介した男への懲役20年の判決(2025年7月)を追記。古くなっていた「指示役の裁判は未定」との記述を修正
  • 2026年9月24日 指示役4人の移送日を訂正(一括2/7→実際は2/7と2/9の2回に分割)
  • 2026年7月16日 初版公開

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