2003年の事件・出来事 平成15年
この年に発生した事件・事故(15件)
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富士ビル壁崩落事故
静岡県富士市で解体工事中のビルの外壁が道路に崩落し、信号待ちの車2台が下敷きになるなどして4人が死亡した事故。
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神栖町有機ヒ素汚染事件
2003年(平成15年)3月20日、茨城県神栖町(現・神栖市)で、住民が飲用していた井戸水から水質環境基準の450倍にあたるヒ素が検出された。原因不明の中枢神経症状を訴える住民を診た医師の指摘が発端だった。検出されたのは自然界には存在しないジフェニルアルシン酸で、政府は同年6月に閣議了解を行い、健康被害への緊急措置と原因究明に乗り出した。汚染源は2005年に地中から掘り出されたコンクリート状の塊と判明したが、環境省の調査は旧日本軍が神栖でこの物質を製造・保有した記録はないとし、1993年6月以降に投棄された可能性が高いと結論づけている。投棄した者は特定されていない。
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神奈川連続通り魔事件
2003年(平成15年)3月、神奈川県足柄上郡大井町・松田町周辺で、暗い色の車両に乗った男が通行人を刃物で襲う事件が3件相次いだ。3月21日夜に大井町で女性が軽傷を負ったのを皮切りに、同月29日には男性1人が重傷を、さらに松田町で男性1人が刺されて死亡した。覚醒剤取締法違反容疑で逮捕された39歳の男が取り調べに対し「むしゃくしゃしてやった。人を殺したかった」と供述し、3件への関与を認めた。同時期に発生した名古屋市連続通り魔殺傷事件と並び、社会に大きな衝撃を与えた。
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志布志事件
2003年4月の鹿児島県議会議員選挙をめぐり、鹿児島県警が、曽於郡志布志町(現在の志布志市)の山あいの集落の住民らを、買収の会合を開いて現金を配ったとする公職選挙法違反の容疑で逮捕・起訴した事件。2007年2月23日、鹿児島地裁は、会合のうち2回は候補者にアリバイが成立し、自白も信用できないとして、被告人12人全員に無罪を言い渡し、無罪が確定した。取調べで家族の名前などを書いた紙を踏ませた「踏み字」も問題となり、警察庁は2008年に取調べの適正化指針を策定した。
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新城市会社役員誘拐殺人事件
2003年(平成15年)4月17日夜、愛知県新城市で、建設会社役員の男性(当時39歳)が、市長選の公開討論会の会場となった駐車場で誘拐され、絞殺されたうえ現金と携帯電話を奪われた事件。犯人は被害者の家族に対し身代金1億円を要求したが、受け渡しには失敗して連絡を絶った。捜査線上には被害者と面識のあった青年会議所の仲間が浮上し、当時38歳の男が強盗殺人・恐喝未遂・死体遺棄の容疑で逮捕された。動機は交際していたフィリピン人女性との結婚資金を得るためとされ、名古屋地方裁判所は2005年に無期懲役を言い渡し、2006年に名古屋高等裁判所が検察・被告双方の控訴を棄却して、上告されずに確定した。
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泉南郡熊取町小4女児誘拐事件
2003年(平成15年)5月20日午後、大阪府泉南郡熊取町で、下校途中の小学4年生の女児(当時9歳)が行方不明になった。大阪府警は未成年者略取誘拐事件として捜査を続けているが、2026年現在も所在は確認されておらず、長期未解決事件となっている。捜査特別報奨金制度による情報提供の呼びかけが続けられている。
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湖東記念病院事件
2003年5月22日、滋賀県愛知郡湖東町(現在の東近江市)の湖東記念病院で、人工呼吸器を付けていた入院患者の男性(当時72歳)が死亡し、看護助手の女性が人工呼吸器の管を外して殺害したと自白して、懲役12年の判決が確定した冤罪事件。女性は刑期を終えた後の2020年3月31日、大津地裁の再審で無罪となった。判決は、取調べた警察官が女性の迎合的な傾向や自分への恋愛感情を利用したとして自白を証拠から排除し、男性が致死性不整脈など他の原因で死亡した具体的な可能性を認め、事件性すら証明されていないとした。
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福岡一家4人殺害事件
2003年(平成15年)6月20日、福岡市内の民家で、衣料品販売業を営む男性とその妻・子ども2人の一家4人が、強盗目的で押し入った中国人留学生3人に殺害され、遺体は博多湾に遺棄された。実行犯の1人は日本で死刑が執行され、共犯2人は中国に逃亡後、現地で裁判を受けた。
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長崎男児誘拐殺人事件
2003年(平成15年)7月1日、長崎市内の家電量販店で家族と買い物中だった男児(4歳)が、当時中学1年の少年(12歳)に連れ去られ、翌2日、市内の立体駐車場で遺体となって発見された。少年は刑事責任年齢に達しておらず、家庭裁判所の審判を経て児童自立支援施設に送致された。
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五霞町女子高生殺害事件
2003年(平成15年)7月6日夜、埼玉県草加市の神社の祭りに出かけた女子高生(当時15歳)の行方が分からなくなり、3日後の7月9日、茨城県猿島郡五霞町の用水路で遺体となって発見された。事件から20年以上が経過した現在も、犯人の特定・逮捕には至っていない。
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平成15年7月水俣豪雨災害
2003年7月20日未明、熊本県水俣市で梅雨前線と湿舌の影響による集中豪雨が発生し、市内2地区で大規模な土石流が発生した。19人が死亡、7人が負傷し、避難勧告の発令が土石流発生後となったことが後に対応の課題として指摘された。県内の物的被害額は約176億円にのぼった。
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名古屋立てこもり放火事件
2003年(平成15年)9月16日、名古屋市東区の運送会社支店に、契約社員の男(当時52歳)が刃物を持って押し入り、社員8人を人質に立てこもった末、ガソリンをまいて放火した。犯人を含む3人が死亡、41人が負傷し、「平成最悪の立てこもり事件」とも呼ばれる。
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奥多摩バラバラ殺人事件
2003年(平成15年)9月19日、山梨県北都留郡丹波山村の駐車場で、元飲食店員の男性(当時26歳)が犯罪グループの男らに首を絞められて殺害された事件。遺体は切断され、丹波山村や東京都奥多摩町などに遺棄された。報道では「奥多摩バラバラ殺人」と呼ばれる。主犯格とされる男らは南アフリカに逃亡し、主犯格とされる男は現地で死亡しているのが見つかり、2022年に被疑者死亡のまま書類送検された。2020年に帰国した男は殺人罪の共謀を認定され、懲役13年が2024年に確定した。
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館山市一家4人放火殺人事件
2003年(平成15年)12月18日未明、千葉県館山市八幡の住宅で、玄関先に置かれていた新聞紙の束に男が放火し、計7棟が全焼して一家4人が焼死した事件。男は憂さ晴らしのために市内で放火を繰り返しており、1998年の放火では建物内にいた1人が死亡していた。千葉地方裁判所・東京高等裁判所とも死刑を言い渡し、2010年(平成22年)9月16日に最高裁判所が上告を棄却して死刑判決が確定した。
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佐賀銀行デマメール事件
2003年(平成15年)12月、佐賀銀行が倒産するという事実無根の内容の携帯電話メールがチェーンメールとして広がり、12月25日、佐賀銀行の窓口やATMに預金を引き出そうとする客が殺到する取り付け騒ぎが起きた。同行の経営は健全だった。流出額については、前年同日比で約180億円の引き出しと3万2000件の取引があったとする研究と、約500億円が引き出されたとする地元紙の記録がある。騒ぎは翌日には沈静化した。メールの発信元となった女性は信用毀損の疑いで書類送検されたが、犯意や騒ぎとの因果関係の認定は困難として嫌疑不十分で不起訴となった。
この年にあった判決・逮捕などの動き(36件)
別の年に発生した事件の、その後の経過です。
- 1月21日 公判 石井紘基刺殺事件 初公判、被告は起訴事実を認める
- 2月6日 逮捕 鹿沼市職員殺害事件 仲介役と実行役の計4人を営利目的略取などの容疑で逮捕
- 2月26日 判決 桶川ストーカー殺人事件 国家賠償訴訟で県に賠償命令
- 3月1日 判決 リクルート事件 検察・被告とも控訴せず前会長の判決が確定
- 3月3日 判決 JCO臨界事故 水戸地裁が法人と6名に有罪判決、控訴なく確定
- 3月4日 判決 リクルート事件 東京地方裁判所が前会長に懲役3年執行猶予5年の判決
- 3月11日 その他 赤報隊事件 静岡支局事件の公訴時効が成立し、一連の事件すべてが時効に
- 3月13日 逮捕 鹿沼市職員殺害事件 4人を殺人容疑で再逮捕
- 3月14日 逮捕 富士ビル壁崩落事故 現場責任者3人が業務上過失致死傷容疑で逮捕される
- 3月14日 捜査 九州南西海域工作船事件 海上保安庁が工作船乗組員10人を書類送致
- 3月20日 判決 黒磯小2女児誘拐事件 宇都宮地方裁判所が実刑判決
- 4月3日 捜査 神栖町有機ヒ素汚染事件 A井戸の西方約1キロのB地点でも高濃度のヒ素を検出
- 4月4日 逮捕 神奈川連続通り魔事件 覚醒剤取締法違反容疑で男を逮捕(職務質問で陽性反応)
- 4月13日 その他 志布志事件 鹿児島県議選の投開票、曽於郡区で新人が当選
- 4月14日 捜査 神栖町有機ヒ素汚染事件 検出されたヒ素がジフェニルアルシン酸と特定される
- 4月14日 捜査 志布志事件 県警が陣営関係者の任意の取調べを始める
- 4月17日 逮捕 神奈川連続通り魔事件 殺人容疑で男を再逮捕、3件の通り魔事件への関与を供述
- 4月18日 その他 新城市会社役員誘拐殺人事件 家族に身代金1億円を要求する電話
- 4月20日 捜査 新城市会社役員誘拐殺人事件 被害者の遺体が額田町の山林で見つかる
- 4月22日 逮捕 志布志事件 住民の1人を焼酎と現金を配った疑いで逮捕
- 4月23日 判決 宇都宮宝石店放火殺人事件 東京高裁が控訴を棄却
- 6月1日 その他 神栖町有機ヒ素汚染事件 政府が緊急対応策を閣議了解
- 6月8日 その他 附属池田小事件 国・大学・学校が遺族と合意書を締結
- 7月2日 その他 長崎男児誘拐殺人事件 駐車場で男児の遺体発見
- 7月9日 その他 五霞町女子高生殺害事件 茨城県内の用水路で遺体発見
- 7月9日 その他 長崎男児誘拐殺人事件 中学1年の少年を補導
- 7月10日 判決 新潟少女監禁事件 最高裁が高裁判決を破棄、一審の懲役14年が確定
- 7月16日 その他 附属池田小事件 心神喪失者等医療観察法が公布
- 7月20日 その他 平成15年7月水俣豪雨災害 水俣市が災害対策本部を設置、避難勧告を発令
- 7月31日 その他 平成15年7月水俣豪雨災害 復旧体制へ移行
- 8月28日 判決 附属池田小事件 一審で死刑判決
- 9月26日 判決 附属池田小事件 控訴取り下げにより死刑が確定
- 9月26日 逮捕 山梨キャンプ場殺人事件 元社長の男らを保険金の横領容疑で逮捕
- 10月6日 その他 山梨キャンプ場殺人事件 キャンプ場の捜索を開始し、翌日までに3人の遺体を発見
- 10月9日 捜査 平成15年7月水俣豪雨災害 産総研が緊急地質調査の結果を発表
- 11月27日 判決 神戸テレクラ放火殺人事件 神戸地方裁判所が実行犯2人に無期懲役の判決
出典: https://jiken.jp/timeline/heisei/2003/(2026-10-30 取得)/ 事件JP