新城市会社役員誘拐殺人事件

発生日 2003年4月17日(平成15年)
経過 発生から23年3か月 2006年12月15日の確定から19年7か月
発生場所 愛知県 新城市
種別 誘拐・監禁
状態 判決確定
被害 死者 1人  負傷者 0人
2003年(平成15年)4月17日夜、愛知県新城市で、建設会社役員の男性(当時39歳)が、市長選の公開討論会の会場となった駐車場で誘拐され、絞殺されたうえ現金と携帯電話を奪われた事件。犯人は被害者の家族に対し身代金1億円を要求したが、受け渡しには失敗して連絡を絶った。捜査線上には被害者と面識のあった青年会議所の仲間が浮上し、当時38歳の男が強盗殺人・恐喝未遂・死体遺棄の容疑で逮捕された。動機は交際していたフィリピン人女性との結婚資金を得るためとされ、名古屋地方裁判所は無期懲役を言い渡し、双方が控訴しない上告もせずに確定した。

事件の経過

2003年4月17日夜、愛知県新城市で、新城青年会議所の元理事長を務めていた建設会社役員の男性(当時39歳)が、市長選挙に向けた公開討論会の会場となっていた駐車場で何者かに誘拐された。犯人は被害者を絞殺したうえ、現金と携帯電話を奪った。犯人は被害者の家族に対し、携帯電話を使って身代金1億円を要求する電話を繰り返しかけ、受け渡し場所を何度も変更させるなどしたが、東名高速道路上から金を落とさせようとした受け渡しは失敗に終わり、以後犯人からの連絡は途絶えた。被害者の遺体は後に山中で発見された。

捜査と動機

警察は当初から被害者と面識のある人物による犯行の可能性を視野に捜査を進めた。捜査の結果、被害者と同じ新城青年会議所のメンバーで、飲食関連会社の役員を務めていた当時38歳の男が容疑者として浮上し、強盗殺人・恐喝未遂の容疑で逮捕された。男は容疑を認め、動機については、交際していたフィリピン人女性との結婚資金を得るためであったと供述した。名古屋地方裁判所は2005年5月24日、無期懲役を言い渡した。検察官・被告双方が控訴したが、2006年12月15日、名古屋高等裁判所は双方の控訴を棄却し、いずれも上告しなかったため無期懲役が確定した。誘拐された被害者が殺害されるという結末は、戦後の身代金目的誘拐事件の中でも重い教訓を残す事例となった。

事件の特異性

本件は、身代金目的誘拐事件でありながら被害者と犯人が同じ地域団体(青年会議所)に所属し、互いに顔見知りであったという点で特異な事例とされる。犯人は被害者の行動予定を事前に把握できる立場にあり、公開討論会という被害者が確実に姿を現す機会を狙って犯行に及んだ。身代金目的誘拐事件は、被害者が生還する確率が統計的に高いとされてきたが、本件では受け渡しの失敗後まもなく被害者が殺害されており、身代金誘拐における人質の安全確保がいかに難しいかを改めて示す事例となった。動機についても、個人的な交際関係の維持という私的な事情が凶悪犯罪に直結した点が、当時の報道で繰り返し取り上げられた。

審理・経過の流れ

  1. 事件・事故 2003年4月17日
  2. 判決 2005年5月24日 +768日
  3. 判決 2006年12月15日 +570日

経過

  1. 2003年4月
    平成15年

    その他 家族に身代金1億円を要求する電話

    受け渡しに失敗し、以後連絡が途絶えた。

  2. 2003年4月17日
    平成15年

    事件・事故 会社役員が誘拐され絞殺される

    駐車場で誘拐され、現金と携帯電話を奪われた。

  3. 2005年5月24日
    平成17年

    判決 名古屋地方裁判所が無期懲役を言い渡し

    名古屋地方裁判所

  4. 2006年12月15日
    平成18年

    判決 名古屋高等裁判所が双方の控訴を棄却し無期懲役が確定

    名古屋高等裁判所

出典・公的資料

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「新城市会社役員誘拐殺人事件」事件データベース jiken.jp、2026年7月29日閲覧。https://jiken.jp/cases/2003-shinshiro-executive-kidnapping-murder/

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更新履歴

  • 2026年7月16日 初版公開

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