98高知豪雨 通称: 平成10年高知豪雨

発生日 1998年9月24日(平成10年) 〜 1998年9月25日 1998年(平成10年)の事件 / 9月24日に起きた事件
経過 発生から28年1か月
発生場所 高知県 高知市ほか
種別 災害
状態 終結
被害 死者 8人
  • 事件が変えた法律・制度2000年の激甚災害指定基準の改正で、この豪雨と同程度の災害が激甚災害に指定されるよう基準が見直された。
  • 事故・災害が変えた安全対策冠水した道路でマンホールをめぐる人的被害が起き、建設省は緊急対策検討委員会を設け、全国の下水道マンホール安全対策の手引きにつながった。
1998年9月24日から25日にかけて、停滞した秋雨前線の影響で高知市を中心に降った記録的な集中豪雨。高知では1時間129.5ミリ、1日628.5ミリなど観測開始以来の記録を更新し、国分川や舟入川が氾濫して高知市を中心に広い範囲が浸水した。高知県の災害記録によると、死者・行方不明者8人、床上浸水9,446棟、床下浸水7,807棟の被害が出た。冠水した道路ではマンホールでの人的被害も起き、全国のマンホール安全対策のきっかけとなった。
98高知豪雨を象徴する概念イラスト
※イメージ画像(生成AIによる概念イラストであり、実際の現場・関係者を写したものではありません)
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記録的な集中豪雨

高知地方気象台によると、9月23日から24日朝にかけて秋雨前線が瀬戸内付近まで北上し、25日未明までほぼ停滞した。南から流れ込む暖かく湿った空気が四国付近で収束し、土佐湾沿岸で次々に発生した雨雲が、雷を伴いながら高知市から南国市後免、土佐山田町繁藤へと流れ込んだ。24日夜には雨雲が重なってさらに強まり、22時までの1時間に高知市で112ミリ、23時までの1時間に須崎で126ミリを観測した。高知市では25日午前1時までの4時間に362ミリの雨が降った。
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観測史上の記録を更新

高知地方気象台によると、高知では1日の最大1時間降水量129.5ミリ、日降水量628.5ミリ、24時間降水量861.0ミリなどが、いずれも観測開始以来の記録を更新した。24日から25日の2日間の降水量は、高知と後免で874ミリ、繁藤で991ミリに達し、9月の平年の月降水量の2.5〜3倍にあたる記録的な豪雨となった。

国分川・舟入川の氾濫

大量の水が流れ込んだ国分川や舟入川が氾濫し、高知市を中心に広い範囲が浸水した。高知地方気象台がまとめた高知県災害記録の数字では、死者・行方不明者は8人、住家の全半壊54棟、床上浸水9,446棟、床下浸水7,807棟にのぼった。被害が大きかった高知市東部の大津・布師田地区は海抜ゼロメートルの低い土地で、川からの氾濫と内水による浸水の両方が起きた。1998年12月の国会で地元選出の議員は、かつて遊水地だった土地が市街地や工業団地、食品団地に変わったのに、堤防は水を越えさせる「水越堤」のまま残っていたことが被害を大きくしたと指摘した。

マンホールでの人的被害と全国の対策

冠水した高知市の道路では、浮き上がったマンホールをめぐって人的被害が発生した。1998年12月の国会で建設省の都市局長は、これを契機として、同年10月に有識者や地方公共団体などからなる「下水道マンホール緊急対策検討委員会」を設け、豪雨時のマンホール対策のあり方を検討していると答弁した。国土技術政策総合研究所によると、1999年3月には日本下水道協会が「下水道マンホール安全対策の手引き(案)」をまとめた。

激特事業による河川改修

建設省は1998年12月1日、高知県の要望を受けて、国分川と舟入川の「河川激甚災害対策特別緊急事業(激特事業)」を採択した。河川局長は国会で、5年間で緊急的に抜本的な対策を行うもので、全体事業費280億円で堤防の整備や河道の掘削、JR橋梁の架け替えなどを行い、従来の水越堤や霞堤は連続した堤防として整備すると説明した。高知県によると、国分川では高知市の青柳橋から南国市の比江までの11.98キロで事業が進められ、2004年度に完成した。高知県の河川整備計画は、国分川と舟入川などの支川で、1998年9月の洪水に相当する規模を整備の目標としている。

激甚災害の指定基準の見直し

この豪雨では、公共土木施設の被害が当時の激甚災害の指定基準を満たさなかった。2000年3月、中央防災会議は激甚災害の指定基準を改正した。国会で国土政務次官は、特定の県に大きな被害が生じたことを要件とする基準について、全国の被害額が約700億円で、高知県内の市町村に基準を上回る大きな被害をもたらした1998年9月の豪雨災害と同程度の災害は、新しい基準で激甚災害に指定されることになると説明した。

審理・経過の流れ

  1. 事件・事故 1998年9月24日
  2. 事件・事故 1998年9月25日 +1日

経過

  1. 1998年9月24日
    平成10年

    事件・事故 高知で日降水量628.5ミリ、観測史上最大に

    1時間129.5ミリも記録を更新

  2. 1998年9月25日
    平成10年

    事件・事故 国分川・舟入川が氾濫し高知市東部が浸水

    25日未明まで非常に激しい雨

  3. 1998年10月
    平成10年

    その他 建設省が下水道マンホール緊急対策検討委員会を設置

  4. 1998年12月1日
    平成10年

    その他 国分川・舟入川の激特事業を採択

    全体事業費280億円

  5. 1999年3月
    平成11年

    その他 下水道マンホール安全対策の手引き(案)を策定

    日本下水道協会

  6. 2000年3月24日
    平成12年

    その他 激甚災害の指定基準を改正

    高知の豪雨と同程度の災害が指定対象に

  7. 2004年
    平成16年

    その他 国分川・舟入川の激特事業が完成

    2004年度

出典・公的資料

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「98高知豪雨」事件JP、2026年10月27日閲覧。https://jiken.jp/cases/1998-kochi-heavy-rain/
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更新履歴

  • 2026年10月15日 初版公開

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