カルロス・ゴーン事件 通称: 日産自動車会長虚偽記載事件

現在 2025年2月、共に起訴された元代表取締役が二審も一部有罪となり上告。元会長は2019年に国外へ逃亡し公判が開かれていない

この事件は公判中です。 判決が確定していない被告人・被疑者は、有罪判決が確定するまで無罪と推定されます。記述は2026年10月19日時点で確認できた公的資料・報道に基づいており、今後の審理により変わる可能性があります。

発生日 2018年11月19日(平成30年) 2018年(平成30年)の事件 / 11月19日に起きた事件
経過 発生から7年11か月
発生場所 東京都 東京都(日産自動車本社は横浜市)
種別 詐欺・経済事件
状態 公判中
2018年(平成30年)11月19日、日産自動車のカルロス・ゴーン会長が、自身の役員報酬を約50億円過少に記載した有価証券報告書を提出したとして、金融商品取引法違反の容疑で東京地検特捜部に逮捕された。ゴーンは保釈中の2019年12月、関西国際空港から密出国してレバノンへ逃亡し、日本の刑事裁判は事実上停止したままとなっている。
カルロス・ゴーン事件を象徴する概念イラスト
※イメージ画像(生成AIによる概念イラストであり、実際の現場・関係者を写したものではありません)
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逮捕の経緯

2018年11月19日、東京地方検察庁特捜部は、日産自動車の代表取締役会長カルロス・ゴーン容疑者と代表取締役グレッグ・ケリー容疑者を、金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)の容疑で逮捕した。ゴーン容疑者の役員報酬について、2011年3月期から2015年3月期の5年間で実際は合計約99億9,800万円であったところ、約49億8,700万円と過少に記載した有価証券報告書を提出した疑いが持たれた。同月22日の取締役会でゴーンは会長職を解任された。
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再逮捕と特別背任容疑

東京地検特捜部は同年12月10日、2015年3月期〜2018年3月期分の役員報酬についても約42億7,000万円を過少に記載していたとして、ゴーンを金融商品取引法違反容疑で2度目の逮捕を行うと同時に当初の容疑で起訴した。さらに同月21日、私的な投資の損失を日産に付け替えたなどとして、会社法違反(特別背任)の容疑で3度目の逮捕を行った。ゴーンは2019年3月6日に保釈金10億円でいったん保釈されたが、同年4月4日にオマーンの販売代理店を通じた資金還流疑惑で4度目の逮捕をされ、同月25日に追加保釈金5億円(累計15億円)で再び保釈された。保釈中は住居への監視カメラ設置や通信手段の制限など、厳しい条件が課されていた。

国外逃亡とその後

ゴーンは2019年12月29日、保釈条件に反して東京都内の自宅を出た後、関西国際空港から大型の木箱に身を隠してプライベートジェット機で日本を出国し、レバノンへ逃亡した。東京地方裁判所は同日、保釈を取り消し保釈金の没収を決定した。国際刑事警察機構(インターポール)は2020年1月2日、国際手配書(赤手配書)を発行したが、レバノンと日本の間には犯罪人引渡し条約がなく、ゴーンの身柄は日本に引き渡されないまま裁判が停止した状態が続いている。一方、日本国内に残り公判を継続していた元代表取締役グレッグ・ケリー被告については、東京地方裁判所が2022年3月3日、複数年度の報酬過少記載のうち一部の年度についてのみ有罪と認め、懲役6月・執行猶予3年の判決を言い渡した。双方が判決を不服として控訴したが、東京高等裁判所は2025年2月4日、一審判決を支持して双方の控訴を棄却した。検察・弁護側とも判決を不服として最高裁判所に上告している。なお、法人として起訴された日産自動車には、2022年3月3日に東京地方裁判所が罰金2億円を言い渡し、この判決は確定している。ゴーンは現在もレバノンで生活しており、日本の刑事司法手続きは事実上機能停止した状態が続いている。

審理・経過の流れ

  1. 逮捕 2018年11月19日
  2. 逮捕 2018年12月10日 +21日
  3. 逮捕 2018年12月21日 +11日
  4. 逮捕 2019年4月4日 +104日
  5. 判決 2022年3月3日 +1,064日
  6. 判決 2025年2月4日 +1,069日

経過

  1. 2018年11月19日
    平成30年

    逮捕 金融商品取引法違反容疑で逮捕

    有価証券報告書への役員報酬の虚偽記載容疑。

  2. 2018年12月10日
    平成30年

    逮捕 金融商品取引法違反容疑で2度目の逮捕(起訴と同時)

    2015年3月期〜2018年3月期分の役員報酬について約42億7,000万円を過少に記載した疑いで再逮捕され、同時に当初の容疑(2011〜2015年3月期分)で起訴された。

  3. 2018年12月21日
    平成30年

    逮捕 特別背任容疑で3度目の逮捕

    私的投資の損失を日産に付け替えたとされる容疑。

  4. 2019年3月6日
    平成31年

    その他 東京地方裁判所が1回目の保釈を許可(保釈金10億円)

    東京地方裁判所

  5. 2019年4月4日
    平成31年

    逮捕 特別背任容疑で4度目の逮捕(オマーンルート)

    オマーンの販売代理店を通じた資金還流疑惑で逮捕された。

  6. 2019年4月25日
    平成31年

    その他 東京地方裁判所が2回目の保釈を許可(追加保釈金5億円、累計15億円)

    保釈金15億円。

    東京地方裁判所

  7. 2019年12月29日
    令和元年

    その他 保釈中に密出国しレバノンへ逃亡

    東京地方裁判所は同日、保釈を取り消し保釈金の没収を決定した。

  8. 2020年1月2日
    令和2年

    その他 インターポールが国際手配書を発行

    日本とレバノンの間に犯罪人引渡し条約がなく、身柄引き渡しは実現していない。

  9. 2022年3月3日
    令和4年

    判決 元代表取締役に有罪判決

    複数年度の報酬過少記載のうち一部年度についてのみ有罪とし、懲役6月・執行猶予3年を言い渡した。双方が控訴。法人としての日産自動車には罰金2億円を言い渡し、日産側の判決は確定した。

    東京地方裁判所

  10. 2025年2月4日
    令和7年

    判決 東京高裁、ケリー元代表の控訴審で一審判決を支持

    検察・被告双方の控訴を棄却し、懲役6月執行猶予3年の一審判決を維持。双方が最高裁判所に上告した。

    東京高等裁判所

出典・参考資料

この事件については、判決文・調査報告書などの一次資料をまだ確認できていません。以下は報道・文献などの参考資料です(出典の方針)。

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関連する法律用語

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「カルロス・ゴーン事件」事件JP、2026年10月31日閲覧。https://jiken.jp/cases/2018-ghosn-nissan-case/
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更新履歴

  • 2026年10月19日 法人としての日産自動車への罰金2億円判決の確定を追記し、ステータスを「捜査中」から「公判中」に訂正
  • 2026年9月26日 フォローアップ第2ラウンド: 逮捕(4回)・保釈(2回)の経過を精緻化、ケリー元代表の控訴審判決(2025-02-04)を追加
  • 2026年9月24日 出典type分類を訂正(press→other、日経・Bloomberg計4件)
  • 2026年7月16日 初版公開

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