姉歯耐震偽装事件 通称: 構造計算書偽造問題

発生日 2005年11月17日(平成17年)
経過 発生から20年8か月 2011年12月13日の確定から14年7か月
発生場所 千葉県市川市(設計事務所)ほか関東各地の対象物件
種別 詐欺・経済事件
状態 判決確定
2005年(平成17年)11月17日、国土交通省は千葉県の一級建築士が、多数のマンションやホテルの構造計算書を偽造して耐震強度を偽っていたと公表した。震度5強程度の地震で倒壊のおそれがある建物も含まれ、居住者の避難や建て替えをめぐって社会に大きな衝撃を与えた。この建築士は建築士法違反等で有罪判決を受け、事件を機に建築基準法が改正された。
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発覚の経緯

国土交通省は2005年11月17日、千葉県市川市の設計事務所を営む一級建築士が、大臣認定を受けた構造計算プログラムの出力結果を改ざんし、多数のマンションやホテルの構造計算書を偽造していたことを緊急記者会見で公表した。偽装が発覚した建物の中には、震度5強程度の地震で倒壊するおそれがあるとされたものも含まれ、居住者は住み続けるべきか避難すべきかの判断を迫られた。
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逮捕・裁判の経過

この建築士は2006年4月26日に逮捕され、同年6月26日、建築基準法違反等の罪で追送検・起訴された。東京地方裁判所は同年12月26日、懲役5年・罰金180万円の実刑判決を言い渡した。建築士は2007年1月8日に控訴したが、東京高等裁判所も一審判決を支持し、2008年2月21日、最高裁判所が上告を棄却して判決が確定した。裁判では、偽装を知りながら物件を顧客に引き渡したとして、建築主となった不動産会社の社長も詐欺容疑で逮捕・起訴され、2011年に懲役3年・執行猶予5年の判決が確定した。施工を担った建設会社の社長ら幹部も建設業法違反(決算粉飾)の疑いで逮捕状が取られるなど、関係者の刑事責任が相次いで問われた。裁判では、当初は建築会社や経営コンサルタント会社による組織的犯行との見方もあったが、最終的にはこの建築士による個人的な犯行と結論づけられた。

社会への影響

国土交通省の集計では、この建築士が構造計算に関与した物件は205件にのぼり、うち強度不足が確認された物件は97件、震度5強程度で倒壊のおそれがあるなど危険性が特に高いとして除却・建て替えが行われた分譲マンションは11棟にのぼった。偽装が判明したマンション等の居住者は、国や地方自治体による支援策のもとで建て替えや転居を余儀なくされた。この事件を機に、建築確認手続きの厳格化や構造計算の第三者機関による審査(構造計算適合性判定)の導入を柱とする建築基準法の改正が行われ、2007年6月20日に施行された。

審理・経過の流れ

  1. 事件・事故 2005年11月17日
  2. 逮捕 2006年4月26日 +160日
  3. 起訴 2006年6月26日 +61日
  4. 判決 2006年12月26日 +183日
  5. 判決 2008年2月21日 +422日
  6. 判決 2011年12月13日 +1,391日

経過

  1. 2005年11月17日
    平成17年

    事件・事故 国土交通省が構造計算書偽造を公表

  2. 2006年4月26日
    平成18年

    逮捕 一級建築士を逮捕

  3. 2006年6月26日
    平成18年

    起訴 建築基準法違反等で起訴

  4. 2006年12月26日
    平成18年

    判決 東京地方裁判所が懲役5年・罰金180万円の判決

    東京地方裁判所

  5. 2008年2月21日
    平成20年

    判決 最高裁判所が上告を棄却し判決が確定

    最高裁判所

  6. 2011年12月13日
    平成23年

    判決 建築主側社長の詐欺罪判決が確定

    最高裁判所が上告を棄却し、懲役3年・執行猶予5年の判決が確定した。

    最高裁判所

出典・公的資料

一次資料 1件 判決文・白書・調査報告書・法令など、原典にあたれる資料を掲載しています。

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「姉歯耐震偽装事件」事件データベース jiken.jp、2026年7月29日閲覧。https://jiken.jp/cases/2005-aneha-structural-fraud/

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更新履歴

  • 2026年7月16日 初版公開

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