三越事件
| 発生日 | 1982年8月29日(昭和57年) |
|---|---|
| 経過 | 発生から43年11か月 |
| 発生場所 | 東京都 中央区日本橋室町(株式会社三越本店) |
| 種別 | 詐欺・経済事件 |
| 状態 | 判決確定 |
1982年(昭和57年)8月29日、大手百貨店・三越が開催した「古代ペルシャ秘宝展」の出展美術品の大半が贋作であると新聞報道で発覚した事件。同社の岡田茂社長は経営の私物化が問題視されており、この報道を機に取締役会で解任された。岡田は女性実業家への便宜供与などをめぐり特別背任罪で逮捕・起訴され、控訴審で懲役3年の判決を受けたが、上告中の1995年に死去し公訴棄却となった。
広告
事件の経過
1982年(昭和57年)当時、三越の社長・岡田茂は、女性実業家・竹久みちが経営する会社と巨額の取引を行い、同社の商品を高値で仕入れて三越の店舗で販売するなど、経営の私物化が社内外で問題視されていた。岡田と竹久は1959年、三越で開かれた展示会を機に知り合ったとされ、竹久が介入した主要取引による三越の損害は総額約18億7000万円に上ったとされる。同年4月、週刊誌が岡田と竹久の関係を報じたのを機に批判が強まる中、8月29日、朝日新聞は三越が開催していた「古代ペルシャ秘宝展」の出展美術品の大半が贋作であると報じた。日本の考古学者らが出品物の大半を偽物と断定し、入手先をめぐる疑惑も報じられた。9月22日、三越の取締役会は岡田を社長から解任して非常勤取締役に降格させる決議を可決し、市原晃が後任社長に就任した。
広告
岡田茂の逮捕と裁判
1982年10月18日、竹久みちが脱税容疑で逮捕され、後に懲役2年6か月・罰金6000万円の実刑判決を受けて服役した。その10日後の10月29日、岡田茂は、竹久側に不当な利益を得させたとして特別背任罪の商法違反容疑で東京地方検察庁特別捜査部に逮捕された。1987年6月29日、東京地方裁判所は岡田に懲役3年6か月の実刑判決を言い渡し、1993年の控訴審で東京高等裁判所は懲役3年に減刑した。岡田は上告したが、係属中の1995年7月20日に死去し、公訴は棄却された。同族的な経営と独裁的な人事運営が引き起こした企業不祥事として、その後の企業統治のあり方をめぐる議論にも影響を与えた。
経過
-
1982年8月29日
昭和57年事件・事故 朝日新聞、古代ペルシャ秘宝展の贋作疑惑を報道
-
1982年9月22日
昭和57年その他 取締役会、岡田茂を社長から解任
非常勤取締役に降格、市原晃が後任社長に就任
-
1982年10月18日
昭和57年逮捕 竹久みちを脱税容疑で逮捕
-
1982年10月29日
昭和57年逮捕 岡田茂を特別背任容疑で逮捕
-
1987年6月29日
昭和62年判決 東京地裁、岡田茂に懲役3年6か月の判決
東京地方裁判所
-
1993年
平成5年判決 東京高裁、岡田茂を懲役3年に減刑
控訴審判決
東京高等裁判所
-
1995年7月20日
平成7年その他 岡田茂、上告中に死去し公訴棄却
出典・公的資料
- その他
- その他
- 公的発表・広報
この記事を引用する
レポート・記事などで本ページを参照する際は、以下の表記をご利用ください。
「三越事件」事件データベース jiken.jp、2026年7月29日閲覧。https://jiken.jp/cases/1982-mitsukoshi-incident/
関連する事件
広告
更新履歴
- 2026年7月22日 初版公開
本ページは公的資料に基づいて作成しています。情報の誤りにお気づきの場合や、掲載内容の削除・訂正のご依頼は お問い合わせ・削除依頼よりご連絡ください。