1993年能登半島沖地震 通称: 能登半島沖の地震

発生日 1993年2月7日(平成5年) 1993年(平成5年)の事件 / 2月7日に起きた事件
経過 発生から33年8か月
発生場所 石川県 珠洲市、輪島市ほか
種別 災害
状態 終結
被害  負傷者 30人
1993年2月7日22時27分、能登半島北東端の沖を震源として発生したマグニチュード6.6の地震。石川県輪島市で震度5を観測し、輪島で震度5を観測したのは震度観測を始めた1929年以降初めてだった。日本海沿岸に津波注意報が出され、輪島港で約25センチの津波を観測した。被害は珠洲市に集中し、裏山の崩壊による家屋の倒壊や液状化による地盤沈下、トンネルの落盤などが起き、負傷者は30人にのぼった。比較的地震が少ないとされた北陸で起きた地震として、地震観測の強化を求める声が国会で上がった。
1993年能登半島沖地震を象徴する概念イラスト
※イメージ画像(生成AIによる概念イラストであり、実際の現場・関係者を写したものではありません)
スポンサーリンク

地震の発生

気象庁の調査報告によると、1993年2月7日22時27分、能登半島沖でマグニチュード6.6の地震が起きた。輪島で震度5、高田、伏木、富山、金沢で震度4を観測したほか、東北地方から近畿地方にかけての広い範囲で揺れを感じた。輪島で震度5を観測したのは、震度の観測を始めた1929年以降初めてだった。この地震は、最初の小さな破壊のあと約0.4秒で主な破壊が続く「マルチプルショック」だったと考えられている。震源の深さは約25キロで、発震機構は逆断層型だった。気象庁はこの地震に名称を付けておらず、調査報告の題名は「1993年2月7日能登半島沖の地震」である。
スポンサーリンク

津波注意報

気象庁は22時37分、新潟県から福井県までの日本海沿岸に「ツナミチュウイ」の津波注意報を出し、仙台管区気象台も22時41分に東北地方の日本海沿岸に注意報を出した。輪島港では22時50分に第一波が観測され、23時12分に最大25センチの津波を記録した。津波注意報は23時30分に解除され、津波による被害はなかった。2007年の能登半島地震の際、気象庁は、この付近の地震で津波予報を出したのは1993年の能登半島沖の地震以来だと説明している。

珠洲市に集中した被害

被害のほとんどは能登半島の先端にある珠洲市で起きた。石川県の記録によると、県内の負傷者は29人、住家被害は22棟にのぼり、道路や水道管なども壊れた。新潟県で軽傷を負った1人を含めると、負傷者は30人(重傷1人)となる。気象庁の報告によると、負傷者は倒れた家具の下敷きや落下物によるものが目立ち、重傷の1人は倒れたタンスの下敷きになって骨折した。金沢地方気象台の現地調査では、神社の鳥居の倒壊、裏山の崩壊による神社の本殿・拝殿の倒壊、市道の陥没、木ノ浦トンネルの天井の落盤などが確認された。

斜面の崩壊と液状化

金沢大学の研究者の調査によると、住家の全壊と神社の本殿・拝殿の倒壊は、珪藻泥岩でできた裏山の崩壊によるものだった。市営住宅や民家の一部の破損は、液状化に伴う地盤沈下によるものだった。道路の被害のほとんどは、斜面からの崩土と路面の亀裂・陥没によるものだった。2017年の研究は、木ノ浦トンネルの崩落地点と神社の鳥居が倒れた地点に加わった揺れを推定している。

「北陸でも地震は起こる」

気象庁の調査報告は、1948年の福井地震のあと、石川県に被害をもたらす大きな地震がしばらくなかったことに触れ、この地震であらためて北陸でも地震は起こることを認識したと記している。1993年2月の国会では、一般的には地震があまりない安全な地域とされてきた能登でこのような地震が起きたとして、地震の予知や観測の強化を求める質疑が行われた。気象庁は、この地震をユーラシアプレートの内部の深さ25キロで起きた浅い地震で、この地域の地震としては大きな規模だと説明した。

能登半島の地震活動の中で

気象庁によると、この地震のあと1994年7月までに、マグニチュード2.7以上の余震が281回観測された。地震調査委員会は、2007年の能登半島地震の評価の中で、その震源の北東側では1729年の地震(マグニチュード6.6〜7)と1993年のマグニチュード6.6の地震が起きているが、能登半島とその周辺で1600年以降マグニチュード7を超える地震は知られていないと記した。石川県は、2007年の地震を、1993年の地震を含むそれまでの地震を上回る県内最大規模の地震と位置づけている。2024年の能登半島地震の際、気象庁は余震の回数を比べる資料に1993年の地震を載せている。

経過

  1. 1993年2月7日
    平成5年

    事件・事故 能登半島沖でマグニチュード6.6の地震、輪島で震度5

    22時27分

  2. 1993年2月7日
    平成5年

    その他 日本海沿岸に津波注意報、輪島港で25センチ

    23時30分に解除

  3. 1993年2月8日
    平成5年

    捜査 金沢地方気象台が珠洲市で現地調査

  4. 1993年2月18日
    平成5年

    その他 国会で地震の予知・観測の強化が議論される

    衆議院災害対策特別委員会

  5. 2007年3月25日
    平成19年

    その他 能登半島地震が起き、1993年以来の津波予報

出典・公的資料

一次資料 4件 判決文・白書・調査報告書・法令など、原典にあたれる資料を掲載しています。

さらに調べるには

資料の探し方や引用の書き方は調べ学習・レポートでの使い方にまとめています。

日頃の備え

大きな地震では、電気・水道・物流が数日以上止まることがあります。最低3日分、できれば1週間分の備えが勧められています。

PR以下は広告(アフィリエイトリンク)です。購入されると本サイトに紹介料が支払われることがあります。

この記事を引用する

レポート・記事などで本ページを参照する際は、以下の表記をご利用ください。一次資料までたどる方法は調べ学習・レポートでの使い方をご覧ください。

「1993年能登半島沖地震」事件JP、2026年10月27日閲覧。https://jiken.jp/cases/1993-noto-peninsula-offshore-earthquake/
スポンサーリンク

更新履歴

  • 2026年10月15日 初版公開

本ページは公的資料に基づいて作成しています。情報の誤りにお気づきの場合や、掲載内容の削除・訂正のご依頼は お問い合わせ・削除依頼よりご連絡ください。