令和6年9月能登半島豪雨 通称: 奥能登豪雨

発生日 2024年9月21日(令和6年) 〜 2024年9月22日
経過 発生から1年11か月
発生場所 石川県 輪島市・珠洲市・能登町ほか奥能登地方
種別 災害
状態 終結
被害 死者 21人
2024年(令和6年)9月21日から22日にかけて、石川県の奥能登地方は記録的な大雨に見舞われた。気象庁は21日午前10時50分に輪島市・珠洲市・能登町へ大雨特別警報を発表。河川の氾濫と土砂災害が多発し、石川県のまとめで21人が犠牲となった。同年元日の令和6年能登半島地震の被災地がそのまま被災し、応急仮設住宅が浸水するなど、復旧の途上にあった地域が二重に打撃を受けた。気象庁は同年10月にこの大雨を「令和6年9月能登半島豪雨」と命名している。
令和6年9月能登半島豪雨を象徴する概念イラスト
※イメージ画像(生成AIによる概念イラストであり、実際の現場・関係者を写したものではありません)
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記録的な大雨

2024年(令和6年)9月20日ごろから、日本海を進む低気圧と前線の影響で、石川県の奥能登地方には断続的に雨が降り続いた。21日には線状降水帯が発生し、雨の降り方は一段と激しくなる。 気象庁は21日午前10時50分、輪島市・珠洲市・能登町に大雨特別警報を発表した。特別警報は、数十年に一度の重大な災害が差し迫っているときに出される最上位の警報である。警報への切り替えは翌22日午前10時10分で、危険な状態がほぼ丸一日続いたことになる。 奥能登の各地では平年の9月ひと月分を大きく上回る雨量が短時間に観測された。同年1月の地震で地盤が緩んでいたところに大量の雨が加わり、河川の氾濫と土砂災害が同時に多発する状況となった。
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被害の状況

石川県のまとめによる犠牲者は21人である。発災直後の内閣府資料では死者15人とされており、その後に行方不明者の発見や災害関連死の認定が進んだことで数値が更新された。 住家の被害は、全壊41棟、半壊354棟、床上浸水235棟、床下浸水922棟などが報告されている。輪島市・珠洲市・能登町を中心に中小河川が相次いで氾濫し、市街地や集落が濁流と土砂に覆われた。 土砂災害の規模も大きかった。防災科学技術研究所の調査によれば、この豪雨で土砂の流出が確認された箇所は約1,900に達し、同年1月の能登半島地震による約2,200か所に迫る数となった。半年余りの間に、同じ地域が二種類の異なる災害で同程度の規模の斜面崩壊を経験したことになる。

地震の被災地を襲った二重被災

この豪雨の特徴は、同じ年の元日に発生した令和6年能登半島地震の被災地をそのまま襲ったことにある。地震で住まいを失った人々が暮らす応急仮設住宅が床上浸水し、避難先を再び失う世帯が出た。 地震からの復旧工事の現場も被害を受けた。国道249号の中屋トンネルでは復旧工事に従事していた作業員1人が犠牲となり、各地で応急復旧した道路や仮設の資材が流失・損壊した。地震で緩んだ斜面が雨で崩れやすくなっていたことは、被害を広げた要因のひとつとされる。 一つの災害からの復旧が完了しないうちに次の災害が重なると、被災者の生活再建も行政の復旧計画もいったん振り出しに戻る。奥能登豪雨は、この複合災害の困難さを具体的に示した事例となった。

気象庁による命名

気象庁は、社会的な影響が特に大きい気象災害について名称を定めており、後年の資料参照や防災上の呼称の統一に用いられる。この大雨についても2024年10月に「令和6年9月能登半島豪雨」という名称が定められた。 一方、石川県は県内向けの資料で「奥能登豪雨」の呼称を用いている。被害が奥能登地方に集中したことを反映した呼び方で、地元ではこちらが定着している。同じ災害が国と地方で異なる名前で呼ばれるのは珍しいことではなく、資料を探す際には両方の名称で当たる必要がある。

復旧の課題

奥能登の各市町は、地震の復旧計画に豪雨災害の復旧を重ねて進めることを迫られた。仮設住宅の再配置、被災した宅地の安全確認、河川の改修と土砂の撤去が同時に必要となり、限られた人員と資材の配分が課題となった。 人口減少と高齢化が進む地域が続けて被災した場合、住民が地域外へ転出したまま戻らないという事態が起こりうる。復旧の速度そのものが、地域が存続できるかどうかを左右する。奥能登豪雨をめぐる議論では、被害額や工事の進捗と並んで、この点が繰り返し取り上げられてきた。 複合災害への備えという観点でも、この災害は多くの論点を残した。地震で緩んだ斜面や仮復旧の構造物が次の豪雨にどこまで耐えられるかを見積もる手法、応急仮設住宅を建てる場所の浸水リスクの評価など、いずれも地震単独・水害単独の想定では扱いきれない課題である。

経過

  1. 2024年9月21日
    令和6年

    事件・事故 奥能登地方で記録的な大雨となり河川氾濫と土砂災害が多発

    線状降水帯が発生し、輪島市・珠洲市・能登町を中心に被害が広がった。

  2. 2024年9月21日
    令和6年

    その他 気象庁が輪島市・珠洲市・能登町に大雨特別警報を発表

    午前10時50分に発表され、翌22日午前10時10分に警報へ切り替えられた。

  3. 2024年10月
    令和6年

    その他 気象庁がこの大雨を「令和6年9月能登半島豪雨」と命名

    石川県は県内向けの資料で「奥能登豪雨」の呼称を用いている。

出典・公的資料

一次資料 2件 判決文・白書・調査報告書・法令など、原典にあたれる資料を掲載しています。

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「令和6年9月能登半島豪雨」事件JP、2026年9月8日閲覧。https://jiken.jp/cases/2024-noto-peninsula-heavy-rain/

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更新履歴

  • 2026年8月24日 初版公開

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