三幸製菓荒川工場火災

発生日 2022年2月11日(令和4年)
経過 発生から4年5か月
発生場所 新潟県 村上市(三幸製菓荒川工場)
種別 事故
状態 捜査中
被害 死者 6人  負傷者 1人
2022年(令和4年)2月11日深夜、新潟県村上市の米菓製造大手・三幸製菓の荒川工場で火災が発生し、製造棟が全焼して従業員6人が死亡、1人が負傷した。死亡した6人のうち身元が判明した4人は、夜間から早朝にかけての勤務で清掃のアルバイトをしていた女性だった。消防庁の調査により、焼き工程の乾燥機内部に堆積していた油分を含む煎餅のかけらが熱を受けたことが出火原因と推定されている。新潟県警察と労働局は会社と歴代の代表者らを業務上過失致死傷・労働安全衛生法違反の疑いで検察に送致したが、労働安全衛生法違反については不起訴となり、業務上過失致死傷容疑の捜査は本稿執筆時点でも続いている。

火災の経過

2022年2月11日午後11時45分頃、新潟県村上市にある米菓製造大手・三幸製菓の荒川工場から出火した。菓子の製造棟1棟(延べ床面積約8,800平方メートル)が全焼し、鎮火までに翌12日午前11時10分頃までの11時間以上を要した。この火災により、従業員6人が死亡し、1人が負傷した。死亡した6人のうち身元が判明した4人は、夜間から早朝にかけての勤務で清掃のアルバイトをしていた60代から70代の女性であり、いずれも製造棟1階の出入り口付近で発見された。

原因と刑事責任の追及

消防庁長官による火災原因調査報告書によれば、焼き工程の乾燥機付近で、乾燥機上段の扉に扇形の焼損が認められ、乾燥機内部からの出火が推定された。乾燥機内に堆積していた油分を含む煎餅のかけらが、乾燥機からの熱を受けて発火したことが原因とみられている。新潟県警察は2024年2月、当時の代表取締役を含む会社幹部4人を業務上過失致死傷の疑いで検察庁に送致した。同時期に新潟労働局も、必要な防火措置を講じていなかった労働安全衛生法違反の疑いで会社と当時の代表者を送致したが、こちらは2025年2月に地検が不起訴とした。業務上過失致死傷容疑をめぐる刑事責任の追及は本稿執筆時点でも続いており、遺族は「責任の所在を明らかにしてほしい」と訴えている。

安全管理をめぐる課題

報道によれば、三幸製菓では本事故以前にも工場内で複数回の火災を経験していたとされ、乾燥機など高温の設備を扱う製造工程における防火体制の実効性が問われることになった。特に、深夜から早朝にかけての勤務帯は清掃などを担うアルバイト従業員が中心であり、火災発生時の避難誘導や初期対応の体制が手薄になりやすい時間帯であったことが被害の拡大につながった可能性が指摘されている。食品製造業における乾燥機由来の火災は他の工場でも繰り返し発生しており、本事故は同種設備を持つ製造業全体に対して、油分を含む可燃物の堆積管理や消火設備の強化を促す教訓として受け止められている。

経過

  1. 2022年2月11日
    令和4年

    事件・事故 荒川工場の製造棟から出火

    乾燥機内部からの出火とみられ、従業員6人が死亡した。

  2. 2024年2月
    令和6年

    その他 会社幹部4人を業務上過失致死傷の疑いで送致

  3. 2025年2月
    令和7年

    その他 労働安全衛生法違反容疑は不起訴に

出典・公的資料

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「三幸製菓荒川工場火災」事件データベース jiken.jp、2026年7月29日閲覧。https://jiken.jp/cases/2022-sanko-seika-factory-fire/

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更新履歴

  • 2026年7月16日 初版公開

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