三井化学岩国大竹工場爆発事故

発生日 2012年4月22日(平成24年)
経過 発生から14年3か月
発生場所 山口県 玖珂郡和木町(三井化学岩国大竹工場)
種別 事故
状態 終結
被害 死者 1人  負傷者 25人
2012年(平成24年)4月22日未明、山口県玖珂郡和木町にある三井化学岩国大竹工場のレゾルシン製造プラントで爆発火災が発生した。同日朝には2回目の爆発も起き、鎮火までに丸1日以上を要した。この事故で構内の社員1人が死亡し、周辺住民を含む25人が負傷したほか、近隣の住宅999軒に損傷を与えた。事故調査の結果、酸化反応器のインターロックが解除されたことで内容物の撹拌不良が生じ、有機過酸化物の分解反応による圧力上昇で反応器が破裂したことが直接の原因と結論づけられた。
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事故の経過

2012年4月22日午前2時15分頃、山口県玖珂郡和木町に立地する三井化学岩国大竹工場のレゾルシン製造プラントで爆発火災が発生した。消火活動を続ける中、同日午前8時5分頃に2回目の爆発が発生し、鎮火が宣言されたのは翌23日午後2時31分であった。この事故により構内の社員1人が死亡し、地域住民を含む25人が負傷したほか、工場周辺の住宅999軒に窓ガラスの破損などの損傷が及んだ。同工場は日本で最初に建設された総合石油化学コンビナートであり、山口県岩国市・和木町と広島県大竹市の3市町にまたがって立地していた。
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事故原因と対策

三井化学が設置した事故調査委員会の報告書によれば、事故は酸化反応器のインターロック(安全装置の連動機構)が解除された状態で操作が行われたことに端を発する。これにより反応器内容物の撹拌が不十分となり、内容物から発生する熱を十分に除去できず、有機過酸化物の分解反応が加速度的に進行して反応器内の圧力が上昇し、最終的に反応器が破裂・爆発するに至ったと結論づけられた。この事故を受け、三井化学は安全管理体制の抜本的な見直しを行い、インターロックの解除操作に関する管理の厳格化や、異常検知時の対応手順の再整備を進めた。石油化学コンビナートにおける保安管理のあり方を問い直す事例として、業界内でも広く共有されている。

工場の立地と周辺への影響

三井化学岩国大竹工場は、山口県岩国市・和木町と広島県大竹市にまたがる形で立地する石油化学コンビナートの一角を占めており、周辺には住宅地も広がっていた。深夜に発生した爆発は広範囲に轟音と振動をもたらし、住民からは「地震かと思った」との声も上がるなど、地域社会に強い不安を与えた。2度にわたる爆発と長時間の消火活動により、工場の操業は長期間にわたり停止を余儀なくされ、レゾルシンを原料として使用する国内外の関連産業にも一時的な影響が及んだ。石油化学プラントが住宅地に近接して立地する地域における防災体制や、住民への情報提供のあり方も、事故後の検証課題として取り上げられた。

経過

  1. 2012年4月22日
    平成24年

    事件・事故 レゾルシン製造プラントで爆発火災

    2回の爆発が発生し、社員1人が死亡、25人が負傷した。

  2. 2013年1月23日
    平成25年

    その他 事故調査委員会が報告書を公表

    酸化反応器の破裂が直接原因と結論づけた。

出典・公的資料

一次資料 1件 判決文・白書・調査報告書・法令など、原典にあたれる資料を掲載しています。

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「三井化学岩国大竹工場爆発事故」事件データベース jiken.jp、2026年7月29日閲覧。https://jiken.jp/cases/2012-mitsui-chemicals-iwakuni-explosion/

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更新履歴

  • 2026年7月16日 初版公開

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