新発田市女性殺害事件 通称: 新発田市女性殺人事件

結末 2025年11月、最高裁が上告を退け、無期懲役(求刑死刑)が確定した。男は別の事件でもすでに無期懲役が確定していた

発生日 2014年1月15日(平成26年) 2014年(平成26年)の事件 / 1月15日に起きた事件
経過 発生から12年9か月 2025年11月19日の確定から11か月
発生場所 新潟県 新発田市
種別 殺人
状態 判決確定
被害 死者 1人  負傷者 0人
2014年(平成26年)1月15日、新潟県新発田市で、通勤中の会社員の女性(当時20歳)が運転する車に面識のない男が乗り込んで車ごと連れ去り、わいせつな行為をした上で殺害した事件。男は別の女性4人を襲った強姦致死などの罪で無期懲役が確定して服役中だった2020年に逮捕・起訴された。男は否認したが、2022年に新潟地裁の裁判員裁判が無期懲役(求刑死刑)を言い渡し、2025年11月に最高裁が上告を退けて確定した。無期懲役の確定後に、別の事件で再び無期懲役が確定した異例の事件となった。
新発田市女性殺害事件を象徴する概念イラスト
※イメージ画像(生成AIによる概念イラストであり、実際の現場・関係者を写したものではありません)

事件の概要

一、二審判決によると、2014年(平成26年)1月15日、新潟県新発田市で、男が通勤中の会社員の女性(当時20歳)が運転する車に乗り込んで車ごと連れ去り、わいせつな行為をして約1週間のけがを負わせた上、殺害した。男と女性に面識はなかった。 控訴審判決の要旨によると、女性の死因は、溺死または鼻や口の閉塞、首の圧迫による窒息死と認められた。男が逮捕されたのは、発生から6年後のことだった。

別事件での服役と逮捕・起訴

男は、本件の前の2013年8月から12月にかけて、新発田市で別の女性4人をわいせつ目的で相次いで襲い、そのうち1人を死亡させた強姦致死などの罪で、2018年に無期懲役が確定し、岐阜刑務所で服役していた。 新潟県警は服役中の男を2020年2月に逮捕し、岐阜刑務所から新発田署に移送した。県警は記者会見で、逮捕容疑は殺人のほか、強姦致傷とわいせつ目的略取だと明らかにした。新潟地検は同年3月19日までに、殺人、強制わいせつ致傷、わいせつ目的略取・誘拐の罪で男を起訴した。男は「身に覚えがない」と否認した。

一審判決

新潟地裁の裁判員裁判で、弁護側は女性が自殺か事故で死亡した可能性があるとして無罪を主張した。2022年11月18日の判決は、面識のない女性の車のハンドルから被告と女性の混合DNA型が検出されたことや、遺体の発見現場付近で被告に似た人物を見たという証言の信用性が高いことを挙げ、「被告が犯人であることは間違いないと認められる」とした。 量刑については、女性を襲う性犯罪を繰り返しており「常習性があり反省も見られない」と非難した。一方で「わいせつ目的の殺人で被害者が1人の場合、多くの判決で無期懲役としている」と述べ、死刑になった同種事案と比べて悪質性が突出しているとは言えないとして、求刑の死刑を選ばず無期懲役を言い渡した。無期懲役の判決確定後に、別の事件で同じ刑を言い渡されるのは異例だと報じられた。

控訴審と確定

東京高裁は2024年5月17日、検察と弁護側双方の控訴を棄却した。判決は、一審の事件性と犯人性の判断を支持した。量刑については、被害者が1人であっても死刑の選択が検討されるべき事案だとしつつ、犯行の動機や経緯は明らかでなく、計画性があったとも認められないとして、「死刑が真にやむを得ないとまではいえない」とした。遺族は「無期懲役の判断が維持されたことには到底納得できず、極刑が相応という気持ちは今も変わっていません」とのコメントを出した。 最高裁第1小法廷は2025年11月10日付で被告の上告を棄却する決定をし、19日付で異議申し立ても退けた。これにより、男には2度目の無期懲役が確定した。

量刑をめぐる議論

本件では、被告が先に別の事件で無期懲役の確定判決を受けていたことが、量刑の判断にどう影響したかが注目された。新潟日報は控訴審判決について、専門家が憲法39条の「二重処罰の禁止」に沿った判断だと指摘する一方、確定した事件と一括して審理されていれば「死刑も」ありえたとの見方を伝えた。本件をきっかけとした法改正は確認されていない。

審理・経過の流れ

  1. 事件・事故 2014年1月15日
  2. 逮捕 2020年2月 +2,208日
  3. 起訴 2020年3月19日 +47日
  4. 判決 2022年11月18日 +974日
  5. 判決 2024年5月17日 +546日
  6. 判決 2025年11月10日 +542日

経過

  1. 2014年1月15日
    平成26年

    事件・事故 新発田市で通勤中の女性が車ごと連れ去られ、殺害される

    死者1人。男と女性に面識はなかった

  2. 2020年2月
    令和2年

    逮捕 別事件で服役中の男を殺人などの疑いで逮捕

    岐阜刑務所から新発田署に移送された

  3. 2020年3月19日
    令和2年

    起訴 殺人・強制わいせつ致傷・わいせつ目的略取・誘拐の罪で起訴

    3月19日までに起訴。男は否認した

  4. 2022年11月18日
    令和4年

    判決 新潟地裁の裁判員裁判で無期懲役(求刑死刑)

    DNA型と目撃証言から犯人と認定し、量刑傾向から死刑を回避した

    新潟地方裁判所

  5. 2024年5月17日
    令和6年

    判決 東京高裁が検察・弁護側双方の控訴を棄却

    「死刑が真にやむを得ないとまではいえない」とした

    東京高等裁判所

  6. 2025年11月10日
    令和7年

    判決 最高裁が被告の上告を棄却

    最高裁判所第一小法廷

  7. 2025年11月19日
    令和7年

    その他 最高裁が異議申し立てを退け、無期懲役が確定

    別事件に続き2度目の無期懲役の確定

    最高裁判所第一小法廷

出典・参考資料

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「新発田市女性殺害事件」事件JP、2026年10月29日閲覧。https://jiken.jp/cases/2014-shibata-woman-murder/

更新履歴

  • 2026年10月29日 初版公開

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