もんじゅ炉内中継装置落下事故

発生日 2010年8月26日(平成22年)
経過 発生から15年11か月
発生場所 福井県 敦賀市(高速増殖原型炉もんじゅ)
種別 事故
状態 終結
被害 死者 0人  負傷者 0人
2010年(平成22年)8月26日、福井県敦賀市の高速増殖原型炉「もんじゅ」で、燃料交換後の片付け作業中に、重さ約3.3トンの炉内中継装置を原子炉容器内に落下させた事故。装置の引き抜きは難航して完了までに約1年を要し、運転再開からわずか3か月での重大トラブルは、2016年のもんじゅ廃炉決定に至る経緯の重要な転機の一つとなった。
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事故の経過

2010年(平成22年)8月26日、福井県敦賀市の日本原子力研究開発機構・高速増殖原型炉「もんじゅ」で、燃料交換作業終了後の片付け作業中、燃料交換装置と燃料出入機との間で燃料を仲介する筒状の装置「炉内中継装置」(全長約12メートル、直径46センチ、重さ約3.3トン)をつり上げて格納する作業中に、装置をつかむグリップ部の開閉棒が正常な位置から約90度回転していたため爪が十分に閉じておらず、装置が原子炉容器内に落下した。もんじゅは同年5月に約14年5か月ぶりに運転を再開し、性能試験の最中だった。原子炉容器内はナトリウムやアルゴンガスで満たされているため直接目視での確認ができず、事故直後の状況把握が難航した。
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事故対応とその後の影響

日本原子力研究開発機構は同年10月、落下による原子炉本体への影響はないと判断し、装置の引き抜き作業に着手したが、10月4日・13日の計24回の引き抜きはすべて失敗した。作業は長期化し、2011年5月24日に本格的な引き抜き工事を開始、同年7月2日に引き抜きを完了、2012年8月8日に一連の復旧工事が終了した。引き抜き作業には約17億5000万円の費用を要した。この間の2011年2月には、装置の取り出しを担当していた燃料環境課長が福井県内で遺体で発見される事態も生じた。運転再開からわずか3か月での重大トラブルとなったこの事故は、その後相次いで発覚した機器の点検漏れなどの問題とあわせてもんじゅの信頼性を大きく損ない、事故後もんじゅが本格運転に戻ることは一度もなかった。原子力規制委員会は2015年11月、運営主体の日本原子力研究開発機構に代わる新たな運営主体を示すよう文部科学相に勧告し、政府は2016年12月21日、もんじゅの廃炉を正式に決定した。

経過

  1. 2010年8月26日
    平成22年

    事件・事故 炉内中継装置(3.3トン)が原子炉容器内に落下

  2. 2010年10月1日
    平成22年

    その他 原子炉本体への影響なしと判断、引き抜き作業へ

  3. 2011年5月24日
    平成23年

    その他 装置の引き抜き工事を開始

  4. 2011年7月2日
    平成23年

    その他 装置の引き抜きが完了

  5. 2012年8月8日
    平成24年

    その他 一連の復旧工事が終了

出典・公的資料

一次資料 2件 判決文・白書・調査報告書・法令など、原典にあたれる資料を掲載しています。

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「もんじゅ炉内中継装置落下事故」事件データベース jiken.jp、2026年7月29日閲覧。https://jiken.jp/cases/2010-monju-in-vessel-transfer-machine-drop/

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更新履歴

  • 2026年7月21日 初版公開

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