碧南市パチンコ店長夫婦殺害事件

結末 2019年7月、最高裁が上告を棄却し、主犯格の男の死刑が確定

発生日 1998年6月28日(平成10年) 1998年(平成10年)の事件 / 6月28日に起きた事件
経過 発生から28年4か月 2019年7月19日の確定から7年3か月
発生場所 愛知県 碧南市油渕町
種別 強盗
状態 判決確定
被害 死者 2人  負傷者 0人
1998年(平成10年)6月28日夕方から29日未明にかけて、愛知県碧南市の民家に男3人組が強盗目的で侵入し、パチンコ店の営業部長の男性(当時45歳)と妻(当時36歳)を相次いで絞殺して現金や金庫などを奪った。事件は長く未解決だったが、再捜査で別の事件で服役中の男らが浮上し、名古屋地方裁判所は2015年、主犯格の男に死刑を言い渡した。2019年に最高裁で死刑が確定した。
碧南市パチンコ店長夫婦殺害事件を象徴する概念イラスト
※イメージ画像(生成AIによる概念イラストであり、実際の現場・関係者を写したものではありません)
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事件の経過

名古屋地方裁判所の判決によると、主犯格の男は借金の返済資金に困り、閉店後のパチンコ店から現金を奪うことを計画して仲間の男2人を誘い入れた。男は店の営業部長だった男性(当時45歳)を尾行して自宅を突き止め、アンケートを装った電話で家族構成を調べたうえで、帰宅した男性から店の鍵を奪う計画を立てた。1998年(平成10年)6月28日午後4時30分頃、3人は愛知県碧南市の男性宅に無施錠の玄関から侵入し、2階の寝室にいた妻(当時36歳)の口をふさいで、8歳と6歳の子ども2人とともに監視下に置いた。3人は数時間にわたって家にとどまり、同日午後8時過ぎ頃から午後11時23分頃までの間に、妻は首をひも様のもので絞められて殺害され、現金約6万円が奪われた。3人は男性の帰宅を待ち、翌29日午前1時頃、帰宅して妻の遺体を見つけた男性を洗面所に隠れて襲い、首を絞めて殺害した。3人は鍵束や金庫、ブレスレットを奪い、夫婦の遺体を男性の車のトランクに押し込んで高浜市内の団地に車ごと放置したうえ、奪った鍵でパチンコ店に入ろうとしたが開けられず、店の現金を盗むことは諦めた。事件は有力な手がかりが得られないまま長期間未解決となっていたが、2010年の刑事訴訟法改正で殺人罪などの公訴時効が廃止されたことを受け、愛知県警は再捜査を進めた。
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犯人の特定と裁判の経過

2012年8月3日、愛知県警は現場に残された唾液のDNA型などを手がかりに、男と共犯の男2人の計3人を強盗殺人の疑いで逮捕した。再捜査の結果、主犯格として浮上したのは、2007年8月に闇サイトで知り合った男らと名古屋市内で帰宅途中の女性会社員を拉致・殺害した事件(闇サイト殺人事件)で、2011年4月12日に名古屋高等裁判所で無期懲役を言い渡され、2012年7月18日に刑が確定して服役していた男だった。再捜査では現場の遺留物のDNA型の再鑑定が手がかりになったとされる。男は本件の住居侵入・強盗殺人と、2006年(平成18年)7月20日に共犯の1人と建設会社の従業員を装って名古屋市内の民家に侵入し、住人(当時69歳)の顔にガムテープ様のものを巻き付け、首をひも様のもので絞めて現金約2万5000円や耐火金庫などを奪い、入院56日間を要する傷害を負わせた強盗殺人未遂の罪で起訴された(この事件の捜査は共犯者の告白を契機に進展した)。公判で男は、妻の殺害は共犯者が勝手にしたことで、夫に対しても殺意はなかったなどと主張したが、名古屋地方裁判所(景山太郎裁判長)は2015年12月15日、男が仲間を誘い入れて計画を立て、終始率先して犯行を主導していたとして妻の殺害についても共謀を認め、夫に対する殺意も認めたうえで、求刑どおり死刑を言い渡した。判決は、男が被害者らを殺害した事実を否認して不合理な弁解をしており、反省は深まっていないと指摘している。共犯の2人は別に審理された。男側は控訴したが、名古屋高等裁判所も一審の死刑判決を支持した。2019年7月19日、最高裁判所が上告を棄却し、死刑が確定した。

審理・経過の流れ

  1. 事件・事故 1998年6月28日
  2. 逮捕 2012年8月3日 +5,150日
  3. 判決 2015年12月15日 +1,229日

経過

  1. 1998年6月28日
    平成10年

    事件・事故 パチンコ店長夫婦が殺害される

    午後4時30分頃に男3人が侵入し、夜に妻を、翌29日午前1時頃に帰宅した夫を絞殺した。

  2. 2012年8月3日
    平成24年

    逮捕 主犯格の男ら3人を強盗殺人容疑で逮捕

    主犯格の男は闇サイト殺人事件で服役中だった。

  3. 2015年12月15日
    平成27年

    判決 名古屋地裁が主犯格の男に死刑を言い渡し

    本件の強盗殺人と2006年の名古屋市内での強盗殺人未遂を認定した。求刑は死刑。

    名古屋地方裁判所 (事件番号: 平成24年(わ)第1701号等)

  4. 2019年7月19日
    令和元年

    その他 最高裁判所が上告を棄却し死刑確定

    最高裁判所

出典・公的資料

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「碧南市パチンコ店長夫婦殺害事件」事件JP、2026年10月31日閲覧。https://jiken.jp/cases/1998-hekinan-pachinko-couple-murder/
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更新履歴

  • 2026年10月19日 3人の逮捕日と控訴審の経過を追記
  • 2026年10月3日 一次資料補強:名古屋地裁判決(2015年12月15日)を出典に追加。犯行の時系列(午後4時半の侵入、妻と夫の殺害時刻)・被害品・遺体遺棄を加筆し、2006年の事件の日付(6月→7月20日)を訂正。共犯2人の量刑の記述は確認できないため削除
  • 2026年7月17日 初版公開

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