狛江市強盗致死事件 通称: ルフィ広域強盗事件

結末 2026年9月、最高裁が実行役の男の上告を退け、狛江の事件で起訴された実行役4人全員の有罪が確定

発生日 2023年1月19日(令和5年) 2023年(令和5年)の事件 / 1月19日に起きた事件
経過 発生から3年9か月 2026年9月8日の確定から1か月
発生場所 東京都 狛江市
種別 強盗
状態 判決確定
被害 死者 1人  負傷者 0人
2023年(令和5年)1月19日、東京都狛江市の住宅で、90歳の女性が実行役の男らに暴行され、高級腕時計などを奪われたうえ死亡しているのが発見された事件。実行役はフィリピンの入国管理施設に収容されていた指示役から通信アプリを通じて指示を受けており、いわゆる「ルフィ」を名乗る広域強盗事件グループが関与した全国的な連続強盗事件の一つとして、初めて死者を出した事件となった。実行役のリーダー格は裁判員裁判で無期懲役を言い渡され、控訴を取り下げて刑が確定した。
狛江市強盗致死事件を象徴する概念イラスト
※イメージ画像(生成AIによる概念イラストであり、実際の現場・関係者を写したものではありません)
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事件の経過

東京地裁立川支部の判決によれば、実行役の男らは2023年1月19日午前11時31分ごろ、宅配業者を装って東京都狛江市の住宅に玄関から侵入し、午後1時12分ごろまでの間、住人の女性(当時90歳)の両手を結束バンドで縛り、背中などを足で蹴ったうえ、腹部や背中などを持っていたバールで何度も殴るなどの暴行を加え、腕時計3個など4点(時価合計約59万円相当)を奪った。女性は多発肋骨骨折などのけがによる外傷性ショックで死亡した。実行役の男は東京・千葉・神奈川・広島の4都県で2022年11月から2023年1月にかけて発生した計6件の強盗事件に関与しており、狛江市の事件はその一つであった。この事件の背後には、フィリピンのマニラ郊外にある入国管理施設に収容されていた指示役グループの存在があり、彼らは施設職員に賄賂を渡して個室と携帯電話を確保し、通信アプリを通じて実行役に指示を出していたとみられている。
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裁判の経過

実行役として起訴された男は計4人で、東京地裁立川支部の裁判員裁判は、2024年11月7日、同年12月16日、2025年2月18日にそれぞれ別の被告に無期懲役を言い渡した。このうちリーダー格とされた被告は控訴を取り下げて2025年3月に判決が確定し、ほかの2人は控訴したが、東京高等裁判所はいずれも一審の無期懲役を支持した。当時少年だった残る1人は一審で懲役23年とされ、東京高等裁判所で控訴が棄却された。2026年9月8日付で最高裁判所が実行役の1人の上告を退ける決定をし、狛江の事件で起訴された実行役4人全員の有罪が確定した。指示役とされるグループ幹部のうち、狛江の事件を含む強盗事件に関わったとされる1人には、2026年2月16日に東京地方裁判所が求刑どおり無期懲役を言い渡した。この事件は、SNSを通じて募集された「闇バイト」の応募者が実行役として利用され、面識のない者同士が組み合わされて犯行に及ぶという広域強盗事件グループの実態を象徴する事件であり、一連の「ルフィ」広域強盗事件の中で初めて死者を出した事件として大きく報じられた。

広域強盗事件としての特徴

この事件を含む一連の広域強盗事件は、SNS上で高額な報酬をうたって募集された、いわゆる「闇バイト」の応募者が実行役として使われた点に大きな特徴がある。実行役の多くは互いに面識がないまま組み合わされ、使い捨ての通信手段を通じて指示役から個別に指示を受けていた。狛江市の事件では、高齢の被害者が一人暮らしであったことや、資産状況が事前に把握されていたとみられることから、指示役グループが標的の選定にも関与していた可能性が指摘されている。手口や組織構造の実態解明が進んだことで、その後の警察による「闇バイト」対策や、SNS事業者に対する募集情報の削除要請の強化にもつながった。

審理・経過の流れ

  1. 事件・事故 2023年1月19日
  2. 起訴 2023年3月16日 +56日
  3. 判決 2024年11月7日 +602日
  4. 判決 2025年3月31日 +144日
  5. 判決 2026年2月16日 +322日
  6. 判決 2026年9月8日 +204日

経過

  1. 2023年1月19日
    令和5年

    事件・事故 90歳女性が暴行を受け死亡、金品を奪われる

    実行役の男らが高級腕時計などを奪ったうえ、女性が死亡した。

  2. 2023年3月16日
    令和5年

    起訴 実行役の男らが強盗致死罪で起訴

  3. 2024年11月7日
    令和6年

    判決 東京地裁立川支部が実行役の1人に無期懲役

    同年12月16日と2025年2月18日にも、別の実行役2人にそれぞれ無期懲役が言い渡された。

    東京地方裁判所立川支部

  4. 2025年3月31日
    令和7年

    判決 リーダー格の実行役が控訴を取り下げ無期懲役が確定

  5. 2026年2月16日
    令和8年

    判決 東京地裁、指示役とされるグループ幹部の1人に無期懲役

    狛江の事件を含む1都3県の強盗事件7件に関与したとして、求刑どおり無期懲役を言い渡した。

    東京地方裁判所

  6. 2026年9月8日
    令和8年

    判決 最高裁が上告を棄却、実行役4人全員の有罪が確定

    実行役の1人の上告を退ける決定をし、一・二審の無期懲役が確定した。

    最高裁判所第三小法廷

出典・公的資料

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「狛江市強盗致死事件」事件JP、2026年10月30日閲覧。https://jiken.jp/cases/2023-komae-robbery-death/
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更新履歴

  • 2026年10月19日 実行役4人全員の有罪確定(2026年9月)と、指示役とされる幹部1人への一審無期懲役判決を追記
  • 2026年10月2日 一次資料補強:東京地裁立川支部の判決文3件(裁判所ウェブサイト)を出典に追加し、犯行の時刻・手口・暴行の内容・被害品・死因を判決の認定事実に訂正、実行役3人への無期懲役判決の日付を追記
  • 2026年9月24日 判決言渡日・控訴取り下げ日を訂正(プレースホルダー日付を実際の日付に)
  • 2026年7月16日 初版公開

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