徳島ラジオ商殺し事件
| 発生日 | 1953年11月5日(昭和28年) |
|---|---|
| 経過 | 発生から72年8か月 1985年7月9日の確定から41年 |
| 発生場所 | 徳島県 徳島市 |
| 種別 | 殺人 |
| 状態 | 終結 |
| 被害 | 死者 1人 負傷者 1人 |
徳島市のラジオ商店主が殺害され、店主の内縁の妻が誤って有罪とされたが、死後の再審で日本初の無罪が確定した事件。
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事件の経過
1953年11月5日朝、徳島市内のラジオ店「三栄電機商会」の店主(50歳)が自宅兼店舗で殺害され、内縁の妻(当時43歳)も負傷しているのが発見された。当初、徳島市警察はいわゆる暴力団関係者2人を強盗殺人容疑で逮捕し、うち1人が犯行を自供したが、証拠不十分として不起訴となった。事件発生から8か月後、捜査当局は当時未成年だった店の従業員2人を別の容疑で逮捕・長期勾留し、その供述をもとに内縁の妻を犯人と断定するに至った。
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誤った有罪判決
内縁の妻は1954年8月13日に逮捕され、1956年4月に懲役13年の判決を受け、1957年12月21日の控訴審でも有罪が維持された。しかし服役後、当時の従業員の一人が「捜査段階で偽証を強要された」と告白し、さらに真犯人を名乗る人物が静岡県沼津警察署に出頭する動きもあった。内縁の妻は第5次再審請求の審理中に死亡したが、遺族が申し立てた第6次再審請求が認められ、裁判のやり直しが実現した。
死後再審による無罪確定
再審の結果、内縁の妻には無罪が言い渡され、判決が確定した。これは日本で初めて、死後に再審が認められ無罪が確定した事件として法曹界に大きな衝撃を与えた。当初の自白の信用性や、長期勾留下での取り調べのあり方など、日本の刑事司法における取り調べの可視化や再審制度のあり方を考える上で、繰り返し取り上げられる事件となっている。
刑事司法史における意義
本事件は、免田事件・財田川事件・松山事件・島田事件といった1980年代に相次いだ死刑再審無罪事件群に先立つ、戦後日本における再審制度のあり方を問う先駆的な事例として位置づけられている。取り調べにおける自白の信用性や、長期勾留下での供述のあり方など、本事件が提起した問題は、後の刑事訴訟法をめぐる議論にもつながっている。
無実を訴え続けた生涯
内縁の妻は服役後も一貫して無実を訴え続け、支援者らとともに再審請求を重ねた。生前に無罪を勝ち取ることはできなかったが、遺族の申し立てが最終的に司法を動かした事件として、今日でも刑事司法の代表的な事例として取り上げられている。
経過
-
1953年11月5日
昭和28年事件・事故 ラジオ店店主が殺害される
店主の内縁の妻も負傷した。
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1954年8月13日
昭和29年逮捕 内縁の妻が逮捕される
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1956年4月
昭和31年判決 徳島地方裁判所が懲役13年の判決
徳島地方裁判所
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1957年12月21日
昭和32年判決 高松高等裁判所が控訴審でも有罪を維持
高松高等裁判所
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1985年
昭和60年その他 死後再審が開始される
第6次再審請求が認められた。
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1985年7月9日
昭和60年判決 徳島地方裁判所の再審で無罪判決が確定
検察が控訴せず、日本初の死後再審による無罪確定となった。
徳島地方裁判所
出典・公的資料
- その他
- その他
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「徳島ラジオ商殺し事件」事件データベース jiken.jp、2026年8月3日閲覧。https://jiken.jp/cases/1953-tokushima-radio-shop-murder/
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