自衛隊10式戦車暴発事故 通称: 日出生台演習場戦車砲弾破裂事故

現在 2026年10月時点で事故原因は事故調査委員会が調査中で、公表されていない

この事件は捜査中です。 判決が確定していない被告人・被疑者は、有罪判決が確定するまで無罪と推定されます。記述は2026年10月18日時点で確認できた公的資料・報道に基づいており、今後の審理により変わる可能性があります。

発生日 2026年4月21日(令和8年) 2026年(令和8年)の事件 / 4月21日に起きた事件
経過 発生から6か月
発生場所 大分県 玖珠郡玖珠町・九重町・由布市(日出生台演習場)
種別 事故
状態 捜査中 公訴時効早見表で制度を確認できます
被害 死者 3人  負傷者 1人
2026年4月21日、大分県の陸上自衛隊日出生台演習場で、西部方面戦車隊が戦車射撃訓練をしていたところ、10式戦車の砲塔内で砲弾が破裂した事故。乗っていた隊員4人のうち3人が死亡し、1人が重傷を負った。陸上自衛隊は西部方面総監部に事故調査委員会を設け、10式戦車の射撃訓練などを中止した。原因は調査中で、2026年10月の時点で公表されていない。防衛省は事故調査が続いていることを理由に、2027年度の概算要求で10式戦車の取得を計上しなかった。
自衛隊10式戦車暴発事故を象徴する概念イラスト
※イメージ画像(生成AIによる概念イラストであり、実際の現場・関係者を写したものではありません)
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射撃訓練中の砲弾破裂

陸上自衛隊西部方面総監部の発表によると、2026年4月21日午前8時39分ごろ、大分県の日出生台演習場で、西部方面戦車隊(玖珠)が戦車射撃訓練をしていたところ、砲弾が破裂した。10式戦車に乗っていた隊員4人が死傷した。日出生台演習場は由布市・九重町・玖珠町にまたがる。陸上幕僚長の当日の会見によると、射撃訓練はこの日だけの予定で、事故のときに射撃しようとしていた戦車は10式戦車3両だった。使っていた砲弾は120ミリ戦車砲の対戦車榴弾で、90式戦車などでも使っているものだという。破裂した場所は砲塔の中と報告されている。産経新聞は陸自の話として、訓練には約100人が参加し、10式戦車6両が訓練にあたっていたと報じた。また陸自関係者への取材として、事故車両は直前まで通常どおり射撃できていたと伝えている。
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乗員4人の被害と救護

10式戦車の乗員は、通常は戦車長・砲手・操縦手の3人である。陸上幕僚長によると、射撃訓練のときは安全管理のため「安全係」をもう1人、砲塔の中に乗せている。このため事故の戦車には4人が乗っていた。亡くなったのは戦車長の2等陸曹(45歳)、砲手の3等陸曹(31歳)、安全係の3等陸曹(30歳)の3人で、いずれも砲塔の中にいた。もう1人は重傷を負った。読売新聞によると、陸自からの119番通報で救急車4台とドクターヘリなどが出動した。2人はその場で死亡が確認され、1人は心肺停止の状態で由布市内の病院に運ばれたのち亡くなった。けがをした1人はヘリで福岡県久留米市内の病院に運ばれた。民間への被害は確認されていない。4月26日には、玖珠駐屯地で亡くなった隊員の葬送式が行われた。

事故調査委員会と公表されていない原因

陸上自衛隊は事故当日、西部方面総監部に、防衛担当の幕僚副長を長とする事故調査委員会を設けた。読売新聞によると、委員会は翌22日に現地調査を始めた。陸上幕僚長は5月19日の会見で、砲塔の中で起きた事故なので、戦車砲、砲塔、弾薬、状況によっては人的な要因まで詳しく原因を調べる必要があると述べた。調査結果はとりまとめたあとに公表する方針である。手で砲弾を込める装填については、不測の事態に備える訓練などを除いて基本的に行わないと説明したが、今回どうだったかは「わかりません」と答えた。7月14日の会見では、委員会はすでに数回開かれ、調査はまだ続いているとした。原因は調査中で、2026年10月の時点で公表されていない。

射撃訓練の中止と一部再開

陸上幕僚長は事故当日、10式戦車による射撃訓練と、同じ種類の砲弾を使う90式戦車の射撃訓練を中止するよう指示した。読売新聞によると、陸自は地元自治体に、日出生台演習場の使用を4月26日まで中止すると伝えた。5月19日の会見で陸上幕僚長は、10式戦車の戦車砲の射撃は、基本的に事故調査の完了を待って行いたいと述べた。それまでは、シミュレーターや実弾を撃たない操砲訓練などで練度を保つ。90式戦車は、砲塔の中の射撃に関わる部分の構造が10式と異なり、互換性のある部品も使っていないとして、対戦車榴弾以外の射撃は制限しないとした。テレビ大分は5月21日、日出生台演習場での実弾射撃訓練を、10式戦車を除いて25日以降に再開すると決めたと報じた。10式戦車は、調査が終わるまで全国の演習場で射撃訓練を再開しないという。6月7日の富士総合火力演習は安全対策をとったうえで行われ、10式戦車は実弾を撃たずに参加した。

取得の見送りと再発防止策

事故は防衛政策にも影響した。陸上幕僚長は9月15日の会見で、2027年度(令和9年度)の概算要求に10式戦車の取得を計上しなかったと説明した。理由は、4月21日の事故を受け、事故調査が続いていることを総合的に考えたためで、今後は調査結果をふまえて判断するという。国会では、小泉進次郎防衛大臣が事故当日の参議院外交防衛委員会で事故を報告し、原因究明と安全管理の徹底を表明した。6月24日の参議院本会議では、再発防止策の例として「車両間のデータリンクを用いて隣接車両の操作状況を記録する」ことを挙げた。陸上幕僚長は5月19日に各司令官・総監らとビデオ会議を開き、当面の安全施策を徹底させた。5月23日には大臣と陸上幕僚長が、北海道の北千歳・北恵庭・南恵庭駐屯地の戦車部隊(機甲科)の隊員と家族に、安全管理の徹底について説明した。

地元の要請と過去の事故

大分県には事故当日の午前8時50分に消防から情報が入り、県は情報連絡室を設けた。10時半には九州防衛局から事故の報告があった。玖珠町は小野原地区の南部コミュニティセンターに現地連絡事務所を置いた。知事は同じ日の会見で、前年にも落雷で訓練中に2人が亡くなったことにふれ、訓練では隊員の安全確保に万全を期してほしいと述べた。そのうえで、原因究明と再発防止、住民への説明の二つが必要だと述べた。県は九州防衛局に、原因の究明と訓練の安全管理、住民への丁寧な説明を求めた。5月7日の会見では、平和運動団体などが防衛省に原因究明と再発防止を求めたことを受けた県の対応を問われ、知事は、「いまのところ進展はありません」と答えた。過去の事故については、産経新聞によると、陸自が確認している前例は1979年に北海道の然別演習場で起きた事故で、61式戦車の射撃訓練中に砲弾が破裂し、装填していた隊員1人が死亡した。陸上幕僚長は、10式戦車で同じような事故の例はないとしている。

経過

  1. 2026年4月21日
    令和8年

    事件・事故 日出生台演習場で10式戦車の砲弾が砲塔内で破裂

    午前8時39分ごろ。乗員4人のうち3人が死亡、1人が重傷

  2. 2026年4月21日
    令和8年

    捜査 西部方面総監部に事故調査委員会を設置

    防衛担当の幕僚副長が長

  3. 2026年4月21日
    令和8年

    その他 10式戦車と90式戦車の射撃訓練の中止を指示

    90式は同じ種類の砲弾を使う射撃

  4. 2026年4月21日
    令和8年

    その他 防衛大臣が参議院外交防衛委員会で事故を報告

    原因究明と安全管理の徹底を表明

  5. 2026年4月22日
    令和8年

    捜査 事故調査委員会が現地調査を開始

    演習場の使用は4月26日まで中止(報道)

  6. 2026年5月19日
    令和8年

    その他 陸上幕僚長、10式の射撃は調査完了を待つと表明

    90式は対戦車榴弾以外の射撃を続ける

  7. 2026年5月21日
    令和8年

    その他 日出生台で10式を除く実弾射撃訓練の再開を決定

    5月25日以降に再開(テレビ大分の報道)

  8. 2026年5月23日
    令和8年

    その他 大臣と陸上幕僚長が戦車部隊の隊員と家族に説明

    北千歳・北恵庭・南恵庭駐屯地の機甲科部隊

  9. 2026年6月7日
    令和8年

    その他 富士総合火力演習を安全対策のうえ実施

    10式戦車は実弾を撃たずに参加

  10. 2026年6月24日
    令和8年

    その他 防衛大臣が参議院本会議で再発防止策の例を答弁

    車両間のデータリンクで操作状況を記録

  11. 2026年7月14日
    令和8年

    捜査 陸上幕僚長、調査委員会は数回開催し調査継続中と説明

  12. 2026年9月15日
    令和8年

    その他 10式戦車の取得を概算要求に計上せず

    事故調査が続いていることが理由

出典・参考資料

この事件については、判決文・調査報告書などの一次資料をまだ確認できていません。以下は報道・文献などの参考資料です(出典の方針)。

さらに調べるには

資料の探し方や引用の書き方は調べ学習・レポートでの使い方にまとめています。

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「自衛隊10式戦車暴発事故」事件JP、2026年10月27日閲覧。https://jiken.jp/cases/2026-type10-tank-explosion/
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更新履歴

  • 2026年10月16日 初版公開

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