新名神高速6人死亡事故 通称: 新名神6人死亡事故

現在 2026年10月、津地裁が女に求刑どおり法定刑の上限の拘禁刑7年の判決。判決は確定していない

この事件は公判中です。 判決が確定していない被告人・被疑者は、有罪判決が確定するまで無罪と推定されます。記述は2026年10月21日時点で確認できた公的資料・報道に基づいており、今後の審理により変わる可能性があります。

発生日 2026年3月20日(令和8年) 2026年(令和8年)の事件 / 3月20日に起きた事件
経過 発生から7か月
発生場所 三重県 亀山市安坂山町
種別 事故
状態 公判中
被害 死者 6人
2026年3月20日午前2時20分ごろ、三重県亀山市の新名神高速道路下り線の野登トンネルで、大型トラックが工事渋滞の列の最後尾に追突した事故。車4台が絡んで火災が起き、追突された乗用車2台の6人が亡くなった。犠牲者は子ども3人を含む静岡県の一家5人と、埼玉県の男性である。運転手の女はスマートフォンの画面を見ながら運転していたとして過失運転致死の罪で起訴され、初公判で起訴内容を認めた。津地裁は2026年10月20日、求刑どおり法定刑の上限の拘禁刑7年を言い渡したが、判決は確定していない。国は運送会社に事業停止30日などの行政処分を出した。
新名神高速6人死亡事故を象徴する概念イラスト
※イメージ画像(生成AIによる概念イラストであり、実際の現場・関係者を写したものではありません)
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工事渋滞の列への追突

2026年3月20日午前2時20分ごろ、三重県亀山市安坂山町の新名神高速道路下り線の野登トンネルで、大型トラックが渋滞していた車の列の最後尾に追突した。3連休の初日だった。現場は片側2車線の直線で、約1キロ先の工事による車線規制のために渋滞が起きていた。共同通信によると、関係した4台のうち先頭はトレーラーで、その後ろの乗用車に大型トラックが追突した。乗用車2台と、追突した大型トラックが炎上した。 中国運輸局の文書は、この事故を「大型トラックが工事のため渋滞していた列の最後尾に追突し車両火災が発生(関係車両4台)」と記している。トラックは広島市安芸区の運送会社の車両で、荷物を積んで東京方面から広島方面へ向かう途中だった。燃えた車両は、発生から約8時間後の午前10時過ぎにレッカー車で運び出された。
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6人の犠牲

この事故で、追突された乗用車2台に乗っていた6人が亡くなった。国会で警察庁の交通局長は、大型貨物自動車が前方の車に追突し、車両4台が絡む多重交通事故で6人が亡くなったと説明した。 伊勢新聞によると、亡くなったのは、追突された乗用車に乗っていた静岡県袋井市の一家5人と、さらに前の乗用車に乗っていた埼玉県草加市の男性である。一家は夫婦と子ども3人だった。 7月25日、一家の遺族が報道各社の取材に初めて応じた。共同通信によると、遺族は一家が亡くなったことを受け止めるには時間がかかるとし、「元気な姿を返して」と語った。

逮捕と起訴

三重県警は事故の当日、トラックを運転していた広島県安芸高田市の会社員の女を、自動車運転処罰法違反(過失致死)の疑いで現行犯逮捕した。共同通信によると、女は「間違いありません」と容疑を認めた。4月8日には、女が「スマートフォンを見ていた」との趣旨の供述をしていることが、捜査関係者への取材で分かったと報じられた。 津地検は4月9日、女を過失運転致死の罪で起訴した。伊勢新聞によると、起訴状などでは、女はスマートフォンの画面を見ながら大型トラックを運転し、乗用車に追突して玉突き事故を起こしたとされる。現場付近は工事の車線規制で、制限速度が時速80キロから50キロに下げられていたが、トラックは約82キロで進んでいた。渋滞で止まっていた乗用車に、約9.4メートル手前まで気付かなかったという。地検は認否を明らかにしなかった。

公判と求刑

初公判は6月10日に津地裁で開かれ、女は起訴内容を認めた。時事通信によると、検察側は冒頭陳述で、女が動画投稿アプリ「TikTok」の料理動画を見ながら運転し、スクリーンショットを撮ろうとして約13秒間画面を見続けていたと指摘した。弁護士ドットコムニュースは、起訴状や論告などによると画面を見ていたのは10秒ほどだったと伝えている。検察側はまた、「ながら運転」が厳しく罰せられるようになった後も、女がスマートフォンをダッシュボードのホルダーに固定して運転していたとして、常習性があると主張した。 9月10日の公判で、検察側は拘禁刑7年を求刑した。弁護士ドットコムニュースによると、検察官は論告で、この事故を「危険運転にも比肩しうる運転だった」と述べた。同じ日に弁護側が最終弁論をして裁判は結審した。中京テレビによると、弁護側は、女が繰り返し反省の言葉を述べ、謝罪の気持ちを表しているとして、相応の判決を求めた。

判決

津地裁は2026年10月20日、女に求刑どおり拘禁刑7年を言い渡した。過失運転致死罪の法定刑の上限である。裁判官は出口博章裁判官。 中日新聞によると、判決は、女が時速約82キロで運転しながら、スマートフォンで動画の画像を保存しようと十数秒間画面を見ていたと認めた。そのうえで「過失は重大」と指摘し、6人を死亡させた結果は過去の過失運転致死事案と比べても「最も重い部類」に当たるとした。女が反省していることや、交通違反の前歴がさほどないことも考えたが、「優に法定刑の上限に相当する」と結論づけた。日本テレビ(NNN)によると、判決は「被害者らには何の落ち度もない」とも述べた。 日本テレビによると、弁護側は控訴を検討しているとしている。2026年10月21日の時点で、判決の確定は報じられていない。

法定刑の上限をめぐる声

自動車運転処罰法の第5条は、過失運転致死傷罪の刑を「七年以下の拘禁刑又は百万円以下の罰金」と定めている。検察の求刑は、この上限と同じである。 弁護士ドットコムニュースによると、亡くなった人の数だけ罪は成立するが、1回の運転行為による事故は刑を決めるうえで1つの罪として扱われる。このため、6人が亡くなっても上限は7年のまま変わらない。ネット上では、この刑が「軽すぎる」という声が多く見られると伝えられた。 より重い危険運転致死罪の上限は20年だが、対象は飲酒や制御が難しいほどの高速度などの運転に限られている。同じ記事によると、「ながら運転」を危険運転致死罪に加える案は、法務省が2024年に開いた検討会で議論されたものの、「慎重な検討が必要」として見送られていた。 判決の後、遺族は上限の7年でも納得できないと語った。静岡新聞によると、一家の遺族の一人は「この7年が良かったと思える数字ではない」と話し、埼玉県の男性の遺族は「6人が亡くなってこれか」と述べた。遺族は、同じような事故を防ぐために法改正が必要だと訴えた。

運送会社の処分と国の対応

トラックを運行していた広島市安芸区の株式会社HIROKIに対し、広島運輸支局は事故翌日の3月21日と4月28日に特別監査を行った。中国運輸局は7月7日付で、本社営業所の事業停止30日間、トラック3両の使用停止計176日車、輸送の安全確保命令の行政処分をした。確認された違反は、運転者の勤務時間の基準が著しく守られていなかったこと、点呼の記録に事実と違う記載があったことなど17項目にのぼる。共同通信によると、運輸局は、女を含む過半数の運転手が労働時間の基準を大幅に超えて勤務していたと説明した。 国の対応は事故の直後から始まった。中国運輸局は3月23日、管内のトラック事業者に確実な点呼や運転者の過労状態の把握などを求める文書を出した。共同通信によると、国土交通省の要請を受けた事業用自動車事故調査委員会が24日までに調査を始めた。3月27日の参議院予算委員会では、国土交通大臣が、全日本トラック協会に運行管理の確実な実施を求める文書を出したと答弁した。8月には広島県トラック協会が、広島労働局と広島運輸支局の要請を受け、会員事業者に法令の順守状況を確かめる緊急自主点検を実施すると発表した。

審理・経過の流れ

  1. 事件・事故 2026年3月20日
  2. 逮捕 2026年3月20日 +0日
  3. 起訴 2026年4月9日 +20日
  4. 公判 2026年6月10日 +62日
  5. 公判 2026年9月10日 +92日
  6. 判決 2026年10月20日 +40日

経過

  1. 2026年3月20日
    令和8年

    事件・事故 野登トンネルで大型トラックが渋滞の列に追突、車両火災

    車4台が絡み、乗用車の6人が死亡

  2. 2026年3月20日
    令和8年

    逮捕 運転手の女を過失致死の疑いで現行犯逮捕

  3. 2026年3月21日
    令和8年

    捜査 広島運輸支局が運送会社に特別監査

    4月28日にも実施

  4. 2026年3月23日
    令和8年

    その他 中国運輸局が管内のトラック事業者に安全運行の徹底を通知

  5. 2026年3月24日
    令和8年

    捜査 事業用自動車事故調査委員会が調査を開始

    特別重要調査の対象。24日までに着手と報道

  6. 2026年3月27日
    令和8年

    その他 参議院予算委員会で事故について質疑

    警察庁・国土交通省が答弁

  7. 2026年4月9日
    令和8年

    起訴 津地検が過失運転致死の罪で起訴

  8. 2026年6月10日
    令和8年

    公判 津地裁で初公判、被告は起訴内容を認める

    検察はスマートフォンの画面を約13秒間見続けていたと指摘

  9. 2026年7月7日
    令和8年

    その他 中国運輸局が運送会社に事業停止30日などの行政処分

    7月28日に発表

  10. 2026年9月10日
    令和8年

    公判 検察が拘禁刑7年を求刑し結審

  11. 2026年10月20日
    令和8年

    判決 津地裁が求刑どおり拘禁刑7年の判決

    過失運転致死罪の法定刑の上限。弁護側は控訴を検討

    津地方裁判所

出典・公的資料

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「新名神高速6人死亡事故」事件JP、2026年10月27日閲覧。https://jiken.jp/cases/2026-shin-meishin-expressway-truck-crash/
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更新履歴

  • 2026年10月21日 2026年10月20日の津地裁判決(拘禁刑7年)を反映
  • 2026年10月17日 初版公開

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