長野駅前3人殺傷事件 通称: JR長野駅前3人殺傷事件

現在 2025年8月に男が殺人罪などで起訴され、2026年1月から公判前整理手続が続き、初公判の期日は公表されていない

この事件は公判中です。 判決が確定していない被告人・被疑者は、有罪判決が確定するまで無罪と推定されます。記述は2026年10月18日時点で確認できた公的資料・報道に基づいており、今後の審理により変わる可能性があります。

発生日 2025年1月22日(令和7年) 2025年(令和7年)の事件 / 1月22日に起きた事件
経過 発生から1年9か月
発生場所 長野県 長野市(JR長野駅善光寺口)
種別 殺人
状態 公判中
被害 死者 1人  負傷者 2人
2025年1月22日午後8時ごろ、長野市のJR長野駅善光寺口のバス乗り場付近で、男女3人が刃物で刺された事件。会社員の男性(49)が死亡し、30代の男性が重傷、40代の女性が軽傷を負った。犯人は逃走したが、県警は防犯カメラの映像をたどる捜査などで、4日後に長野市の無職の男を殺人未遂の疑いで逮捕し、のちに殺人の疑いでも再逮捕した。長野地検は約5か月の鑑定留置を経て、2025年8月に殺人と殺人未遂などの罪で男を起訴した。男は無罪を主張していると報じられ、2026年10月の時点で初公判の期日は公表されていない。
長野駅前3人殺傷事件を象徴する概念イラスト
※イメージ画像(生成AIによる概念イラストであり、実際の現場・関係者を写したものではありません)
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バス乗り場で起きた襲撃

2025年1月22日午後8時5分ごろ、長野市のJR長野駅善光寺口付近で「人が刺されている」と目撃者から110番があった。現場は駅の北側、善光寺口のバスロータリー付近である。長野県警によると、男女3人が男に刃物のようなもので刺された。3人は3番バス乗り場でバスを待っていたときに襲われたと、当初は伝えられた。現場には血だまりがあり、鑑識課員らがバス停の周辺を調べた。 のちの起訴状などによると、男はバス乗り場付近にいた会社員の男性(49)の左胸などを牛刀で刺して殺害し、バス待ちの列に並んでいた30代の男性と40代の女性を刺したとされる。警察によると、最初に刺されたのは男性で、その後にけがをした2人が刺された。男と3人には面識がなかったとされる。
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1人が死亡、2人が重軽傷

会社員の男性は搬送先の病院で死亡した。背中を刺された30代の男性は重傷を負い、のちの報道では2か月の重傷とされた。40代の女性も背中に刺し傷があり、打撲などで1週間のけがだった。報道によると、重傷の男性は37歳、軽傷の女性は46歳である。 犯人は刃物を持ったまま現場から逃げた。時事通信によると、男は身長170センチ前後の中年の痩せ形で、眼鏡をかけ、頭に白い布のようなものを着けていた。のちの報道では、男は駅の西側のホテルの方へ走り、線路沿いの道や跨線橋を通って駅の東口のエリアへ向かったとみられている。事件の後、長野市内には10都県から応援の警察官が送られ、厳戒態勢がとられた。地元の長野放送は、小中学校で欠席が相次ぎ、飲食店でも予約を取り消す動きが広がったと伝えている。

リレー捜査による逮捕

県警は防犯カメラに映った男の画像を公開した。事件から4日後の1月26日、県警は長野市の無職の男(46)を、女性に対する殺人未遂の疑いで逮捕した。男の自宅は駅から3キロほど離れた集合住宅の一室だった。捜査本部は会見で、逮捕の決め手は防犯カメラの映像をたどる「リレー捜査」と、画像の公開後に市民から寄せられた多くの情報だったと説明した。逮捕の時点で、凶器の刃物は見つかっていなかった。 報道によると、事件のおよそ2時間前、男とみられる人物が長野市役所付近の防犯カメラに映っていた。当日は自宅から徒歩で駅の方へ向かい、事件の後も徒歩で自宅に戻ったとみられている。捜査関係者への取材として、部屋から押収した衣類に血痕のようなものが付いていたことや、焼けた跡のある手袋が見つかったことも報じられた。男は逮捕に素直に応じたが、調べには黙秘したとされる。

3度の逮捕と鑑定留置

捜査本部は2月15日、2か月の重傷を負った男性への殺人未遂の疑いで男を再逮捕した。3月8日には、死亡した会社員の男性への殺人の疑いで再び逮捕した。1月22日午後8時5分ごろ、バス乗り場付近にいた男性の左胸などを刃物で刺して殺害した疑いである。男の逮捕は3回目だった。この時点でも男は事件について「黙秘します」などと話し、黙秘を続けていると伝えられた。 その後、長野地検は、事件当時の精神状態や刑事責任能力の有無を調べる鑑定留置を約5か月にわたって行った。鑑定留置は8月12日に終わり、男の勾留の期限は8月18日とされた。8月18日、地検は殺人と殺人未遂などの罪で男を起訴した。地検は鑑定留置などの捜査の結果、刑事責任を問えると判断した。起訴の時点で、地検は男の認否を明らかにしていない。

長野市の対応

長野市の市長は、男の逮捕後の2025年2月3日の定例記者会見で事件に触れた。長野駅は多くの人が毎日使う場所であり、犯人が逃げて行方が分からない間、市民は大変不安な中で暮らしたと述べた。市の保健所は、市民の精神的な不安に応じる電話相談を続けていた。市長は、子どもたちの心のケアが大切だとして、学校や保育園などでも相談に応じていくと説明した。 被害に遭った人に対しては、2024年1月に施行した長野市犯罪被害者等支援条例などにもとづき、県などと連携して支援を行うとした。3月の市議会では、事件を踏まえた今後の対策が質問された。市長は、市民の心のケアを実施することに加え、警察などの関係機関や地域と連携し、できることから取り組んでいくと答えた。

公判を前に

殺人罪は死刑または無期拘禁刑にあたる罪のため、この事件は裁判員裁判の対象となる。事件から1年を前にした2026年1月20日、長野地裁で、裁判の争点や証拠を絞り込む1回目の公判前整理手続が行われた。手続の内容は明らかにされていない。長野放送によると、男は逮捕の当初は黙秘していたが、その後は「無罪を主張します」「社会に復帰したい」などと供述しているという。共同通信も、男が長野地検の調べに無罪を主張し続けていると報じた。 長野地裁が2026年10月5日に更新した本庁の裁判員裁判の開廷期日情報には、該当する事件が載っていない。初公判の期日は公表されておらず、判決も出ていない。男は判決が確定するまでは無罪と推定される。元裁判官の法政大学法科大学院の水野智幸教授は、男が犯人かどうかと刑事責任能力が争点になるのではないかとの見方を示している。

審理・経過の流れ

  1. 事件・事故 2025年1月22日
  2. 逮捕 2025年1月26日 +4日
  3. 逮捕 2025年2月15日 +20日
  4. 逮捕 2025年3月8日 +21日
  5. 起訴 2025年8月18日 +163日
  6. 公判 2026年1月20日 +155日

経過

  1. 2025年1月22日
    令和7年

    事件・事故 長野駅善光寺口のバス乗り場付近で3人が刺され1人死亡

    午後8時5分ごろ110番。会社員の男性が死亡、男女2人が重軽傷。犯人は刃物を持ったまま逃走

  2. 2025年1月26日
    令和7年

    逮捕 女性への殺人未遂の疑いで長野市の無職の男を逮捕

    防犯カメラ映像をたどるリレー捜査と市民からの情報が決め手と捜査本部が説明

  3. 2025年2月3日
    令和7年

    その他 長野市長が会見で被害者支援と市民の心のケアを表明

    犯罪被害者等支援条例などにもとづき県などと連携して支援するとした

  4. 2025年2月15日
    令和7年

    逮捕 重傷の男性への殺人未遂の疑いで再逮捕

  5. 2025年3月8日
    令和7年

    逮捕 死亡した男性への殺人の疑いで再逮捕

    逮捕は3回目。男は黙秘を続けていると報じられた

  6. 2025年8月12日
    令和7年

    捜査 長野地検による鑑定留置が終わる

    約5か月にわたり刑事責任能力の有無などを調べた

  7. 2025年8月18日
    令和7年

    起訴 長野地検が殺人と殺人未遂などの罪で男を起訴

    地検は刑事責任を問えると判断。認否は明らかにしていない

  8. 2026年1月20日
    令和8年

    公判 長野地裁で1回目の公判前整理手続

    手続の内容は明らかにされていない

出典・公的資料

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「長野駅前3人殺傷事件」事件JP、2026年10月27日閲覧。https://jiken.jp/cases/2025-nagano-station-stabbing/
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更新履歴

  • 2026年10月17日 初版公開

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