静岡三島工場刺傷事件 通称: 横浜ゴム三島工場刺傷事件

現在 2026年7月、元従業員の男が計8人に対する殺人未遂罪などで起訴され、初公判の期日は決まっていない

この事件は公判中です。 判決が確定していない被告人・被疑者は、有罪判決が確定するまで無罪と推定されます。記述は2026年10月18日時点で確認できた公的資料・報道に基づいており、今後の審理により変わる可能性があります。

発生日 2025年12月26日(令和7年) 2025年(令和7年)の事件 / 12月26日に起きた事件
経過 発生から10か月
発生場所 静岡県 三島市
種別 テロ・無差別襲撃
状態 公判中
被害  負傷者 15人
2025年12月26日午後、静岡県三島市の横浜ゴム三島工場で、元従業員の男が従業員らを刃物で刺したり液体をまいたりし、20〜50代の男性15人がけがをした事件。報道によると、刃物で8人、のちに塩素系漂白剤と分かった液体で7人がけがをしたとみられる。男は従業員らに取り押さえられ、殺人未遂の疑いで現行犯逮捕された。静岡地検沼津支部は鑑定留置を経て、2026年5月と7月に、計8人に対する殺人未遂罪などで男を起訴した。動機は捜査関係者への取材として職場への不満などが報じられているが、初公判の期日は決まっていない。
静岡三島工場刺傷事件を象徴する概念イラスト
※イメージ画像(生成AIによる概念イラストであり、実際の現場・関係者を写したものではありません)
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シフト交代時の工場で起きた襲撃

静岡新聞によると、2025年12月26日午後4時半ごろ、静岡県三島市南二日町の横浜ゴム三島工場から「何者かに刃物で5、6人が刺された。スプレー、液体をまかれた」という119番通報があった。時事通信は、送検の容疑を同日午後4時ごろの犯行としている。現場は東海道新幹線三島駅の南東約2キロにある。毎日新聞によると、三島工場は主に乗用車用やライトトラック用のタイヤを造っており、従業員は2024年12月時点で987人、勤務は2交代制だった。時事通信は会社の説明として、事件が起きたのは昼と夜のシフトが入れ替わる時間で、1日のうちで最も人の出入りが多い時間帯だったと伝えた。毎日新聞は捜査関係者の話として、男はサバイバルナイフと漂白剤のような液体を準備し、ガスマスクのようなものを着けて工場に入ったとみられると報じた。静岡新聞は、建物の中では機械の音が響いており、襲われるまで男の侵入に気付かなかった人もいたという関係者の証言を伝えている。
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刃物と漂白剤による被害

産経新聞と毎日新聞によると、病院に運ばれたのは20〜50代の男性15人で、全員が搬送の時点で意識があった。事件直後の報道では、8人は刃物で、7人は液体でけがをしたとみられるとされた。重傷者の数は、初報の段階では消防の話として「5人が重傷のもよう」(静岡新聞)、「6人は重傷の可能性」(毎日新聞)と伝えられた。2026年1月5日、三島署と県警捜査1課は、重傷が6人、軽傷が9人だったと明らかにした。重傷の6人はいずれも刃物で刺されたとみられ、このうち4人はこの時点でも入院していた。静岡新聞は関係者への取材として、傷の多くは腹や胸など上半身に集中していたとみられると報じた。まかれた液体について、県警は2月4日、鑑定の結果、塩素系漂白剤だったと明らかにした。刃物は、起訴状によると杖の先端に取り付けたサバイバルナイフだった。静岡朝日テレビは、刃の長さが20センチで、男が槍のような凶器を手作りしていたと報じている。

元従業員の男と報じられた供述

逮捕されたのは30代の男で、各社はこの工場の元従業員だったと報じた。県警は、けがをした15人はいずれも男と面識がなかったとしている(共同通信配信の日本経済新聞の記事)。動機について、警察や検察の公式な発表はなく、公判もまだ開かれていない。これまでに報道されているのは、捜査関係者への取材にもとづく供述の内容である。毎日新聞は送検の日に、男が「職場の人間関係に不満があった」という趣旨の供述をしていると報じた。静岡新聞は12月29日の取材として、男が会社への不満を募らせていたとの趣旨の供述をしていると伝えた。起訴の日には静岡朝日テレビが、男が取り調べに「職場でいじめられていた」などと話していると報じた。これらは男の側の言い分を捜査関係者が伝えたもので、職場で実際に何があったのかは確かめられていない。また静岡新聞は、男が事前に刃物を用意していた可能性や、大量の漂白剤を買ったとみられる跡があることを報じた。静岡朝日テレビは、自宅から大量の漂白剤が押収されたとして、相当な計画性があったとみられると伝えている。

現行犯逮捕から鑑定留置まで

毎日新聞によると、男は現場にいた従業員らに取り押さえられ、駆け付けた警察官が、負傷者のうち男性従業員1人に対する殺人未遂の疑いで男を現行犯逮捕した。男にけがはなかった。翌27日、三島署は工場で現場検証を始め、男の自宅アパートも捜索された。28日、県警は男を殺人未遂の疑いで静岡地検沼津支部に送検した。県警は男の認否を明らかにしていない。その後、2026年1月15日には、別の男性従業員の背中や腰をナイフで突き刺して殺害しようとした疑いで再逮捕された。2月4日には、3人目の従業員に対する殺人未遂の疑いで再び逮捕された。2月17日、静岡地検沼津支部は男の鑑定留置を始めた。事件当時の精神状態や刑事責任能力の有無などを調べるためで、期間は5月19日までの約3か月とされた。

殺人未遂罪での起訴と追起訴

2026年5月26日、静岡地検沼津支部は、従業員3人を殺害しようとしたとして、男を殺人未遂の罪で起訴した。共同通信配信の記事によると、起訴状は、男が2025年12月26日午後、工場で杖の先端に取り付けたサバイバルナイフを従業員3人に突き刺し、殺害しようとしたとしている。男の認否は明らかにされていない。7月13日には、別の5人の従業員の背中や腰などを、杖の先端に付けたサバイバルナイフで突き刺したとする殺人未遂の罪などで追起訴された。静岡朝日テレビによると、これで男は8人に対する殺人未遂の罪などで裁判を受けることになった。一方、6人の従業員に漂白剤を吹きかけてけがをさせたとする傷害の疑いについては、追起訴の時点で処分がまだ出ていないと報じられた。なお、事件直後に報じられた「刃物で8人、液体で7人」という負傷の内訳と、起訴や捜査の対象として報じられた人数(殺人未遂8人、傷害の疑い6人)は、別々に伝えられた数字である。両者の関係は、これまでの報道からは分からない。

公判を前に

2026年10月の時点で、初公判の期日は決まっておらず、判決も出ていない。男は刑事裁判の被告の立場にあり、判決が確定するまでは無罪と推定される。動機や犯行に至る経緯、刑事責任能力をめぐる判断は、今後の公判で明らかにされることになる。静岡県警や静岡地検沼津支部の説明は、いずれも報道を通じて伝えられたもので、判決文などの公的な資料はまだない。報道の間では、発生時刻(午後4時ごろと午後4時半ごろ)や、初報の段階での重傷者の数に違いがある。横浜ゴムについては、事件の直後、静岡新聞が同社広報の「最優先で被害者への対応」とのコメントを報じている。

審理・経過の流れ

  1. 事件・事故 2025年12月26日
  2. 逮捕 2025年12月26日 +0日
  3. 逮捕 2026年1月15日 +20日
  4. 逮捕 2026年2月4日 +20日
  5. 起訴 2026年5月26日 +111日
  6. 起訴 2026年7月13日 +48日

経過

  1. 2025年12月26日
    令和7年

    事件・事故 横浜ゴム三島工場で従業員ら15人が刃物などで負傷

    刃物で8人、液体で7人がけがをしたとみられる(事件直後の報道)

  2. 2025年12月26日
    令和7年

    逮捕 元従業員の男を殺人未遂容疑で現行犯逮捕

    従業員らが取り押さえ、駆け付けた警察官が逮捕

  3. 2025年12月27日
    令和7年

    捜査 三島署が工場で現場検証を始める

  4. 2025年12月28日
    令和7年

    その他 殺人未遂容疑で静岡地検沼津支部に送検

    県警は認否を明らかにせず

  5. 2026年1月5日
    令和8年

    捜査 三島署と県警が重傷6人、軽傷9人と公表

    重傷者はいずれも刃物で刺されたとみられる

  6. 2026年1月15日
    令和8年

    逮捕 別の従業員への殺人未遂容疑で再逮捕

  7. 2026年2月4日
    令和8年

    逮捕 3人目の従業員への殺人未遂容疑で再逮捕

    県警が、まかれた液体は塩素系漂白剤と鑑定結果を公表

  8. 2026年2月17日
    令和8年

    捜査 静岡地検沼津支部が鑑定留置を始める

    5月19日までの予定

  9. 2026年5月26日
    令和8年

    起訴 従業員3人に対する殺人未遂罪で起訴

    認否は明らかにされていない

  10. 2026年7月13日
    令和8年

    起訴 別の5人に対する殺人未遂罪などで追起訴

    起訴は計8人分に。6人への傷害の疑いは処分が出ていないと報道

出典・参考資料

この事件については、判決文・調査報告書などの一次資料をまだ確認できていません。以下は報道・文献などの参考資料です(出典の方針)。

さらに調べるには

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関連する法律用語

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「静岡三島工場刺傷事件」事件JP、2026年10月27日閲覧。https://jiken.jp/cases/2025-mishima-factory-stabbing/
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更新履歴

  • 2026年10月16日 初版公開

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