岸田文雄襲撃事件

発生日 2023年4月15日(令和5年)
経過 発生から3年3か月 2026年3月30日の確定から3か月
発生場所 和歌山県 和歌山市雑賀崎漁港
種別 テロ・無差別襲撃
状態 判決確定
被害 死者 0人  負傷者 2人
2023年(令和5年)4月15日、和歌山県和歌山市の雑賀崎漁港で、衆議院補欠選挙の応援演説のため訪れていた岸田文雄内閣総理大臣に向け、当時27歳の男が殺意を持って手製の爆発物を投げつけ、爆発させた事件。岸田首相にけがはなかったが、聴衆や警察官ら2人が軽傷を負った。男は選挙制度への抗議を世間に広めるために犯行に及んだと供述した。殺人未遂などの罪に問われ、2025年2月の一審・和歌山地方裁判所判決、同年9月の二審・大阪高等裁判所判決とも懲役10年を言い渡し、2026年3月30日に最高裁判所が上告を棄却して判決が確定した。
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事件の経過

2023年4月15日、衆議院和歌山1区補欠選挙の応援演説のため和歌山県和歌山市の雑賀崎漁港を訪れていた岸田文雄内閣総理大臣に向け、当時無職の27歳の男が、殺意を持って手製の筒状の爆発物を投げつけた。爆発物は演説会場付近で爆発し、聴衆や警備にあたっていた警察官ら2人が軽傷を負ったが、岸田首相にけがはなかった。男は現場で取り押さえられ、殺人未遂などの容疑で現行犯逮捕された。爆発物には殺傷能力があったと後の裁判で認定されている。
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動機と裁判の経過

男は取り調べに対し、選挙に立候補する際に必要な供託金制度など、現行の選挙制度に不満を持っており、岸田首相の近くで爆発物を爆発させれば世間の注目を集め、自らの主張を広く知ってもらえると考えたと供述した。2025年2月、一審の和歌山地方裁判所は、爆発物に殺傷能力があったことを認め、岸田首相らが死亡する可能性を認識しながら爆発させたという未必的な殺意があったと判断し、懲役10年を言い渡した。被告側は控訴したが、同年9月の大阪高等裁判所判決も一審判決を支持した。被告側はさらに上告したが、2026年3月30日、最高裁判所第三小法廷は上告を棄却し、懲役10年の判決が確定した。要人警護のあり方を見直す契機となった事件でもある。

要人警護をめぐる課題

本件が発生したのは、前年の2022年7月に安倍晋三元首相が奈良市での街頭演説中に銃撃され死亡する事件が起きてから、わずか9か月後のことであった。警察は要人警護の抜本的な強化を進めていた最中であったにもかかわらず、演説会場に爆発物が投げ込まれることを防げなかったことから、屋外での街頭演説という開かれた場における要人警護の難しさが改めて浮き彫りになった。事件後、警察庁は警護に関する規則を見直し、聴衆と要人との距離の確保や、不審な手荷物への警戒強化など、実務面での対策を進めた。政治家が有権者と直接対話する街頭演説という選挙活動の根幹をなす手法と、要人の安全確保との両立が、その後も継続的な課題として議論されている。

審理・経過の流れ

  1. 事件・事故 2023年4月15日
  2. 逮捕 2023年4月15日 +0日
  3. 判決 2025年2月 +658日
  4. 判決 2025年9月 +212日
  5. 判決 2026年3月30日 +210日

経過

  1. 2023年4月15日
    令和5年

    事件・事故 岸田首相に向け爆発物を投げつける

    爆発により聴衆・警察官ら2人が軽傷を負った。

  2. 2023年4月15日
    令和5年

    逮捕 男を殺人未遂容疑で現行犯逮捕

  3. 2025年2月
    令和7年

    判決 和歌山地方裁判所が懲役10年を言い渡し

    未必の殺意を認定した。

    和歌山地方裁判所

  4. 2025年9月
    令和7年

    判決 大阪高等裁判所が控訴を棄却

    大阪高等裁判所

  5. 2026年3月30日
    令和8年

    判決 最高裁判所が上告を棄却し懲役10年が確定

    最高裁判所第三小法廷

出典・公的資料

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レポート・記事などで本ページを参照する際は、以下の表記をご利用ください。

「岸田文雄襲撃事件」事件データベース jiken.jp、2026年7月29日閲覧。https://jiken.jp/cases/2023-kishida-attack/

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更新履歴

  • 2026年7月16日 初版公開

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