KADOKAWA・ニコニコサイバー攻撃事件

発生日 2024年6月8日(令和6年)
経過 発生から2年3か月
発生場所 東京都
種別 サイバー犯罪
状態 未解決 公訴時効早見表で制度を確認できます
被害 死者 0人
2024年(令和6年)6月8日、KADOKAWAグループのニコニコ動画を含む複数サービスがランサムウェアを含むサイバー攻撃を受け、長期間の停止に追い込まれた事件。ハッカー集団「BlackSuit」が犯行声明を出し、約26万人分の個人情報が漏洩、KADOKAWAは特別損失24億円を計上した。攻撃者は本稿執筆時点で逮捕・起訴されていない。
KADOKAWA・ニコニコサイバー攻撃事件を象徴する概念イラスト
※イメージ画像(生成AIによる概念イラストであり、実際の現場・関係者を写したものではありません)
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事件の経過

2024年6月8日未明、動画配信サービス「ニコニコ動画」を含むKADOKAWAグループの複数サービスで接続障害が発生した。運営元のドワンゴは同日朝、大規模なサイバー攻撃を受けたことを公表し、ニコニコ関連の全サービスを停止してメンテナンス体制に入った。
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攻撃の詳細と対応

6月10日、KADOKAWAは復旧までに1か月以上を要する見通しを発表した。6月14日にはランサムウェアを含む複数のサイバー攻撃を受けていたことが判明し、攻撃者が遠隔操作でサーバーを再起動させる事態も確認されたため、データセンターの電源・通信を物理的に遮断する対応を取った。KADOKAWA公式サイトやオンラインショップ、出版関連の社内システム、グループが運営する通信制高校の学内システムなど、幅広い業務に影響が及んだ。

身代金要求と情報漏洩

6月22日、身代金要求の内容が一部報道された。6月27日、ロシア系とされるハッカー集団「BlackSuit」がダークウェブ上で犯行声明を出し、約1.5テラバイトのデータを窃取したと主張、KADOKAWA側が提示した金額に不満を示した。6月28日、KADOKAWAは情報漏洩を公表した。ドワンゴの全従業員、取引先の法人・クリエイター、グループ運営校の生徒・保護者などの個人情報が対象で、その後の調査を経て漏洩対象は最終的に26万1,956人分に達したと発表された。報道によれば、KADOKAWAは身代金の一部を支払ったとされるが、それによってもデータの復旧には至らなかった。

復旧の経過

段階的な復旧が進められ、8月にはKADOKAWA公式サイトや書籍関連サイトが復旧した。ニコニコ動画は8月5日、「帰ってきたニコニコ」と題した新バージョンとして再開され、10月にはポータルサイトを含む主要サービスがおおむね復旧した。経営陣は動画配信を通じて経緯や対応状況を説明し、サービス停止の影響を受けた動画投稿者への補償方針も示された。

経営・社会への影響

KADOKAWAは2024年8月、サイバー攻撃に伴う特別損失として36億円を計上すると発表し、11月には調査・復旧費用の精査を経て24億円に修正した。2025年3月期通期決算では、サイバー攻撃の影響により売上高で83億円、営業利益で47億円のマイナス影響があったと説明された。

その後の捜査

攻撃を実行したとされる「BlackSuit」の関係者は、本稿執筆時点で逮捕・起訴されていない。2025年7月25日、米国土安全保障調査局(HSI)を中心とする国際共同捜査により、BlackSuitがダークウェブ上で使用していた主要ドメインが押収された。

出典・公的資料

関連する法律用語

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「KADOKAWA・ニコニコサイバー攻撃事件」事件JP、2026年9月8日閲覧。https://jiken.jp/cases/2024-kadokawa-niconico-cyberattack/

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更新履歴

  • 2026年8月11日 初版公開

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