平成23年台風12号・紀伊半島大水害

発生日 2011年9月3日(平成23年)
経過 発生から14年10か月
発生場所 和歌山県 那智勝浦町ほか(和歌山県)
種別 災害
状態 終結
被害 死者 83人  負傷者 113人
2011年(平成23年)9月3日、非常に遅い速度で進んだ台風12号が高知県に上陸し、紀伊半島を中心に記録的な豪雨をもたらした。奈良・和歌山・三重の3県を中心に、全国で死者83人・行方不明者15人の被害を出し、深層崩壊と呼ばれる大規模な土砂災害が各地で発生した。
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台風の経過

2011年9月3日午前10時ごろ、台風12号が高知県東部に上陸し、瀬戸内海を経て同日夕方に岡山県南部に再上陸した。台風の動きが非常に遅かったため、紀伊半島を中心とする地域では8月30日ごろから9月5日にかけて長時間にわたり雨が降り続き、和歌山県南部などでは総雨量が1000ミリメートルを超える記録的な豪雨となった。特に9月4日未明には、それまで時間20ミリメートル程度だった雨が急激に強まり、時間100〜120ミリメートルに達する猛烈な降り方となった地域もあった。この台風による被害は全国で死者83人、行方不明者15人、負傷者113人にのぼり、住宅の全半壊も多数発生した。
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深層崩壊による被害の特徴

この災害では、山の斜面が表層だけでなく深い地盤ごと崩れ落ちる「深層崩壊」と呼ばれる大規模な土砂災害が奈良県・和歌山県内の各地で相次いで発生し、崩れた土砂が川をせき止めて「河道閉塞(天然ダム)」を各地に形成した。奈良・和歌山・三重の3県では死者72人・行方不明者16人と被害が集中し、和歌山県だけで死者56人、行方不明者5人にのぼった。特に和歌山県那智勝浦町では、那智川流域の集落で最大時間雨量140ミリという猛烈な雨を記録し、町内だけで死者・行方不明者29人という紀伊半島でも最も深刻な被害を受けた。土砂崩れや河川の氾濫で道路が各所で寸断され、被災した集落は一時孤立状態となり、住民の救助や物資の輸送にはヘリコプターが投入された。河道閉塞は決壊すれば下流域に土石流となって押し寄せる危険があったため、国や自治体は緊急排水工事や監視体制の強化に追われた。この災害は、平野部の浸水被害だけでなく、山間部特有の深層崩壊という新たな災害形態への備えの必要性を社会に強く印象づけ、後の土砂災害警戒情報の充実や避難のあり方の見直しにつながった。世界遺産・熊野古道を含む観光地としても知られるこの地域では、参詣道や周辺施設にも土砂災害の被害が及び、復旧後も観光業への影響が長期間にわたって続いた。

経過

  1. 2011年9月3日
    平成23年

    事件・事故 台風12号が高知県に上陸

    死者83人、行方不明者15人。

出典・公的資料

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レポート・記事などで本ページを参照する際は、以下の表記をご利用ください。

「平成23年台風12号・紀伊半島大水害」事件データベース jiken.jp、2026年7月29日閲覧。https://jiken.jp/cases/2011-kii-peninsula-flood/

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更新履歴

  • 2026年7月17日 初版公開

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