昭和54年台風20号

発生日 1979年10月19日(昭和54年)
経過 発生から46年9か月
発生場所 和歌山県 白浜町付近に上陸
種別 災害
状態 終結
被害 死者 110人  負傷者 543人
1979年(昭和54年)10月19日、和歌山県白浜町付近に上陸した台風20号。発達の過程で中心気圧870ヘクトパスカルという当時の世界観測史上最低記録をつけた台風で、上陸後も西日本を中心に暴風と豪雨をもたらし、全国で死者110人・行方不明者5人・負傷者543人という被害を記録した。
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台風の経過

1979年(昭和54年)10月6日にトラック諸島南東海上で発生した台風20号は、その後急速に発達し、10月12日には中心気圧870ヘクトパスカルに達した。これは、台風・ハリケーンを含む熱帯低気圧の中心気圧としては、観測史上世界最低記録として今なお破られていない数値である。台風は勢力を落としながら北上を続け、10月19日午前9時40分ごろ、和歌山県白浜町付近に上陸した。暴風域は直径650キロメートルにおよぶ広さで、上陸時には日本列島のほとんどが暴風域に含まれる状態となり、千葉県館山市では最大瞬間風速50.0メートル毎秒を観測するなど、広い範囲で30~40メートル毎秒の暴風が吹き荒れた。
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被害の規模

この台風により、全国で死者110人、行方不明者5人、負傷者543人の人的被害が生じた。住家全壊139棟、半壊1287棟、床上浸水8156棟、床下浸水4万7943棟にのぼり、和歌山県内でも南部を中心に集中豪雨による被害が相次いだ。世界最低クラスの中心気圧を記録した台風が日本本土に上陸した稀有な事例として気象学的にも記憶されており、この台風を教訓に、台風の急発達を早期に捉えるための観測・予報体制の強化や、暴風域が広い台風に対する広域避難態勢の必要性が改めて議論される契機となった。台風20号は、国際的な命名規則では「Tip」と呼ばれ、その870ヘクトパスカルという中心気圧は、後年の気象学の教科書でも熱帯低気圧の観測史上最低記録として繰り返し引用されている。日本本土に上陸するまでに勢力は大きく衰えたものの、最盛期の記録の大きさゆえに、防災・気象両分野で今も語り継がれる台風となっている。台風20号はその後も進路を変えながら本州を縦断し、東北地方から海上に抜けたのち、北海道東部に再上陸するという、一つの台風が日本列島を広範囲にわたって縦断する異例の経路をたどった点でも注目された。西日本から北海道まで、一つの台風が日本列島のほぼ全域に影響を及ぼした点は、その後の広域防災体制を考える上でも貴重な事例となっている。

経過

  1. 1979年10月19日
    昭和54年

    事件・事故 和歌山県白浜町付近に上陸

    死者・行方不明者115人

出典・公的資料

  • その他
    フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
    上陸日時・場所・被害規模を確認

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「昭和54年台風20号」事件データベース jiken.jp、2026年7月30日閲覧。https://jiken.jp/cases/1979-typhoon-no20/

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更新履歴

  • 2026年7月30日 初版公開

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