平成16年台風23号

発生日 2004年10月20日(平成16年)
経過 発生から21年9か月
発生場所 兵庫県 豊岡市など兵庫県北部(円山川氾濫)。上陸地は高知県土佐清水市
種別 災害
状態 終結
被害 死者 95人
2004年(平成16年)10月20日、高知県土佐清水市付近に上陸し、大阪府南部にも再上陸した台風23号。兵庫県豊岡市では円山川の堤防が決壊して市街地が浸水するなど、全国で死者95人・行方不明者3人を出し、平成期の台風被害としては平成23年台風12号と並ぶ最多の犠牲者数を記録した。
広告

台風の経過

2004年(平成16年)10月20日午後1時ごろ、台風23号が高知県土佐清水市付近に上陸した。台風はその後も勢力を保ったまま日本列島を縦断し、同日午後3時過ぎに高知県室戸市付近、午後6時前には大阪府南部に再上陸するという異例の経路をたどった。近畿・四国地方を中心に記録的な暴風雨をもたらし、各地で河川の氾濫や土砂災害が発生した。
広告

被害の規模

兵庫県豊岡市では、但馬地域を流れる円山川の堤防が決壊し、市街地の広い範囲が浸水した。豊岡市で約8300棟、隣接する日高町で約1000棟、出石町でも約500棟が床上・床下浸水の被害を受け、旧豊岡市だけで被災者は市民の約4割にあたる約1万8000人にのぼった。増水した円山川の水位上昇を抑えるため、市は本流への排水をやむなく停止する判断を迫られたが、それでも水位は上がり続け、最終的に堤防は越水によって弱体化し決壊した。取り残された住民に対しては、低空飛行するヘリコプターから「救助が必要な人は合図するように」との呼びかけが繰り返し行われた。全国では死者95人・行方不明者3人にのぼり、都道府県別では兵庫県26人、京都府15人、香川県11人が最も多かった。この台風による死者数は、平成23年台風12号と並んで平成期の台風被害としては最多を記録し、政府は激甚災害に指定した。豊岡市の水害を教訓に、その後、円山川流域では堤防のかさ上げや遊水地の整備など、大規模な治水対策が進められることとなった。この台風は、上陸後も勢力を維持したまま日本列島を縦断するという特異な進路をたどったことでも知られ、近畿・四国地方の広い範囲で複数の河川が同時に氾濫するという、複合的な水害の恐ろしさを浮き彫りにした災害でもあった。豊岡市の水害は、堤防決壊による市街地水没の被害として平成期を代表する事例の一つとなり、後年発生した令和元年東日本台風など、大規模河川氾濫への備えを検証する際にたびたび比較対象として取り上げられている。

経過

  1. 2004年10月20日
    平成16年

    事件・事故 高知県に上陸、兵庫県豊岡市で円山川が氾濫

    死者95人・行方不明3人

出典・公的資料

一次資料 1件 判決文・白書・調査報告書・法令など、原典にあたれる資料を掲載しています。

この記事を引用する

レポート・記事などで本ページを参照する際は、以下の表記をご利用ください。

「平成16年台風23号」事件データベース jiken.jp、2026年7月30日閲覧。https://jiken.jp/cases/2004-typhoon-no23/

関連する事件

広告

更新履歴

  • 2026年7月30日 初版公開

本ページは公的資料に基づいて作成しています。情報の誤りにお気づきの場合や、掲載内容の削除・訂正のご依頼は お問い合わせ・削除依頼よりご連絡ください。