平成16年7月新潟・福島豪雨 通称: 7.13水害

発生日 2004年7月13日(平成16年) 〜 2004年7月14日 2004年(平成16年)の事件 / 7月13日に起きた事件
経過 発生から22年3か月
発生場所 新潟県 三条市
種別 災害
状態 終結
被害 死者 16人  負傷者 83人
2004年(平成16年)7月12日夜から13日にかけて梅雨前線の活動が活発化し、新潟県中越地方や福島県会津地方で記録的な大雨となった。13日の日降水量は新潟県栃尾市で421ミリに達し、信濃川水系の五十嵐川・刈谷田川などで堤防が相次いで決壊して、三条市や中之島町などの市街地が広く浸水した。死者16人(多くが高齢者)、負傷者83人、住家の全壊71棟・半壊5,657棟・床上浸水1,916棟などの被害が出た。高齢者の逃げ遅れが目立ったことから、翌年、「避難準備情報」が新たに設けられた。
平成16年7月新潟・福島豪雨を象徴する概念イラスト
※イメージ画像(生成AIによる概念イラストであり、実際の現場・関係者を写したものではありません)
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豪雨と堤防決壊

2004年7月12日夜から13日にかけて、日本海から東北南部にのびる梅雨前線の活動が活発になり、13日朝から昼過ぎにかけて新潟県の長岡地域・三条地域を中心に非常に激しい雨が降った。13日の日降水量は栃尾市で421ミリ、加茂市宮寄上で316ミリ、福島県只見町で325ミリを観測し、長岡・三条地域の一帯でそれまでの最大日降水量の記録を上回った。 この豪雨で、信濃川水系の五十嵐川・刈谷田川・中之島川の堤防が11か所で決壊した。13日午後には三条市で五十嵐川左岸の堤防が決壊し、濁流が嵐南地区の市街地に流れ込んだ。刈谷田川流域の中之島町なども含め、広い範囲で浸水被害が発生した。
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被害の状況

合計3万947世帯に避難指示・避難勧告が出され、避難所となった施設までが浸水して避難者が孤立する事態も起きた。自衛隊は7月13日から23日までに人員約5,300人、航空機65機などを投入し、孤立者の救出や土のう積みにあたった。気象庁が消防白書に基づいて示す被害は、死者16人・負傷者83人、住家の全壊71棟・半壊5,657棟・一部損壊82棟、床上浸水1,916棟、床下浸水6,261棟である。犠牲者の多くは逃げ遅れた高齢者だった。

高齢者の避難と制度への影響

この水害では高齢者の逃げ遅れによる犠牲が目立ったことを受け、政府は7月26日に平成16年7月梅雨前線豪雨災害対策関係省庁局長会議を開催し、「災害時に高齢者等が安全かつ迅速に避難できる体制の整備」や防災情報の伝達・提供の迅速化などを検討課題とした。これを踏まえ内閣府は2005年3月、「避難勧告等の判断・伝達マニュアル作成ガイドライン」を策定し、要援護者に早期の避難行動を促す「避難準備情報」を新たに位置付けた。同制度は2013年の災害対策基本法改正で法定化され、後に「高齢者等避難」へと名称が改められている。

経過

  1. 2004年7月12日
    平成16年

    その他 中越地方で局地的豪雨が始まる

  2. 2004年7月13日
    平成16年

    事件・事故 三条市で五十嵐川左岸の堤防が決壊

    五十嵐川・刈谷田川・中之島川の11か所で堤防が決壊し、三条市などの市街地が浸水した

  3. 2004年7月13日
    平成16年

    その他 新潟県が災害救助法を適用

    長岡市、三条市、見附市、中之島町、栃尾市、三島町、和島村に適用した。

  4. 2004年7月26日
    平成16年

    その他 関係省庁局長会議が高齢者の避難体制整備などを検討課題に

    防災情報の伝達の迅速化、高齢者等の避難体制の整備、河川堤防の点検などを協議した。

  5. 2005年3月
    平成17年

    その他 内閣府が避難勧告等の判断・伝達マニュアル作成ガイドラインを策定

    新潟・福島豪雨をはじめとする平成16年の一連の風水害での高齢者の避難の遅れを教訓に、内閣府が「避難勧告等の判断・伝達マニュアル作成ガイドライン」を策定し、「避難準備情報」を新設した。

出典・公的資料

一次資料 3件 判決文・白書・調査報告書・法令など、原典にあたれる資料を掲載しています。

さらに調べるには

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日頃の備え

豪雨や台風は、気象情報である程度前もって備えられる災害です。自宅周辺の浸水・土砂災害の危険をハザードマップで確かめておくことが勧められています。

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「平成16年7月新潟・福島豪雨」事件JP、2026年10月31日閲覧。https://jiken.jp/cases/2004-niigata-fukushima-gouu/
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更新履歴

  • 2026年9月29日 事実精度監査:住家被害の数値を気象庁(消防白書)の値に訂正、出典で確認できない避難者数・決壊時刻・犠牲者の年齢の記述を修正、根拠のない年表項目を削除、降雨量・決壊箇所数・自衛隊派遣を追記
  • 2026年7月12日 本文を増補(「高齢者の避難と制度への影響」セクションを追加)
  • 2026年7月11日 初版公開

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