徳島・淡路父子放火殺人事件 通称: 徳島父子殺害事件

結末 2012年12月、逃亡中に病死した男が被疑者死亡のまま書類送検され、裁判は開かれなかった

発生日 2001年4月20日(平成13年) 2001年(平成13年)の事件 / 4月20日に起きた事件
経過 発生から25年6か月
発生場所 徳島県 徳島市(吉野本町の県営住宅)ほか
種別 放火
状態 終結
被害 死者 2人
2001年(平成13年)4月20日、徳島市吉野本町の県営住宅で火災があり、焼け跡から住人の無職の男性(当時66歳)の遺体が見つかった。翌21日には同居の長男(当時38歳)の遺体が兵庫県五色町(現・洲本市)の草むらの焼け跡で見つかり、2人とも絞殺されていた。父子のパチンコ仲間の男が指名手配され、名前を呼びかける手配ポスターで知られたが、男は2012年10月に岡山市で病死し、被疑者死亡のまま書類送検された。
徳島・淡路父子放火殺人事件を象徴する概念イラスト
※イメージ画像(生成AIによる概念イラストであり、実際の現場・関係者を写したものではありません)
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事件の経過

2001年(平成13年)4月20日、徳島市吉野本町の県営住宅の一室で火災が起き、焼け跡からこの部屋に住む無職の男性(当時66歳)の遺体が見つかった。遺体の首にはコードが巻かれていた。翌21日には、男性と同居していた長男(当時38歳)の遺体が、兵庫県津名郡五色町(現・洲本市、淡路島)の造成地の草むらで、火災の焼け跡から見つかった。2人はいずれも首を絞められて殺害されていた。 男性宅からは、約4000万円を預けた口座の通帳と印鑑がなくなっていたが、金は引き出されていなかった。徳島・兵庫の2県にまたがる事件として、両県警が捜査に当たった。
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指名手配と捜査

捜査の過程で、父子の遊び仲間だった無職の男(当時40歳)が浮上した。男は2001年5月初めに姿を消しており、徳島・兵庫両県警は同月、長男に対する殺人と死体遺棄の容疑で逮捕状を取り、男を全国に指名手配した。男は警察庁指定の重要指名手配の対象となった。 徳島県警は事件から3年後の2004年、男の名前を大きな文字で呼びかける手配ポスターを作った。奇抜なコピーが注目され、それまでの3年間で約300件だった情報提供は、1年に平均500件ほど寄せられるようになった。ポスターはレイアウトなどを変えながら2012年までに約108万枚が作られ、4389件の情報が寄せられた。 遺族は2004年10月から200万円の懸賞金をかけた。2010年には警察庁が捜査特別報奨金の対象事件に指定し、有力な情報の提供者に当初は最高200万円、のちに最高300万円を支払うとした。2011年には、男性に対する強盗殺人と現住建造物等放火の容疑でも男の逮捕状が取られた。2012年1月には、手配写真の髪を薄くするなどして加工した12通りの写真が、徳島県警のホームページで公開された。

容疑者の死亡と書類送検

2012年10月19日夜、男は岡山市北区の自宅で倒れているのを同居の女性に見つけられ、搬送先の病院で死亡が確認された。52歳だった。男は2005年からこの女性と暮らしていた。岡山県警は検視の段階では本人と気づかず、葬儀業者が偽名ではないかと疑って警察に連絡したことから、指紋の照合で身元が判明した。岡山・徳島両県警は翌20日に死亡を発表し、死因は心筋梗塞による心タンポナーデとされた。徳島県警は22日、県内に張られていた手配ポスターをほぼ撤去した。 徳島県警は同年12月5日、男性に対する強盗殺人、長男に対する殺人、男性宅への放火などの疑いで、男を被疑者死亡のまま書類送検した。県警は、逃走を手助けした人物はいなかったと結論づけた。男は逮捕されないまま死亡したため、事件について裁判は開かれていない。

手配ポスターをめぐる議論

名前を呼びかける手配ポスターは全国的に知られたが、男の逮捕には結び付かなかった。男の身元が分かったのは、死亡後の手続きの中で偽名が疑われたことがきっかけだった。 男の死亡後、専門家からは手配写真に頼る捜査の限界を指摘する声が出た。捜査幹部は「自分にポスターのイメージしかなければ、日々すれ違っていても分からないだろう」と漏らしたと報じられている。本件をきっかけとした法改正や制度の変更は確認されていない。

経過

  1. 2001年4月20日
    平成13年

    事件・事故 徳島市の県営住宅の火災現場で男性の遺体が見つかる

    死者2人(翌21日に長男の遺体が淡路島で見つかった)

  2. 2001年4月21日
    平成13年

    その他 兵庫県五色町の草むらの焼け跡で長男の遺体が見つかる

    2人とも首を絞められて殺害されていた

  3. 2001年5月
    平成13年

    その他 父子の遊び仲間の男を長男への殺人容疑などで指名手配

    徳島・兵庫両県警が逮捕状を取った

  4. 2004年
    平成16年

    その他 徳島県警が名前を呼びかける手配ポスターを作製

    2012年までに約108万枚、情報提供は4389件

  5. 2010年9月10日
    平成22年

    その他 警察庁が捜査特別報奨金の対象事件に指定

    当初の最高額は200万円

  6. 2011年
    平成23年

    その他 男性への強盗殺人・放火の容疑でも逮捕状

  7. 2012年10月19日
    平成24年

    その他 指名手配中の男が岡山市で病死

    翌20日、指紋の照合で本人と判明した

  8. 2012年12月5日
    平成24年

    その他 徳島県警が男を被疑者死亡のまま書類送検

    容疑は強盗殺人・殺人・放火など

出典・参考資料

この事件については、判決文・調査報告書などの一次資料をまだ確認できていません。以下は報道・文献などの参考資料です(出典の方針)。

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「徳島・淡路父子放火殺人事件」事件JP、2026年10月28日閲覧。https://jiken.jp/cases/2001-tokushima-awaji-father-son-murders/
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更新履歴

  • 2026年10月28日 初版公開

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