岩手17歳女性殺害事件 通称: 宮古市川井地内における女性殺人事件

現在 2008年7月、殺人容疑で知人の男が指名手配されたが、男の所在は分からず未解決のまま捜査が続いている

発生日 2008年7月1日(平成20年) 2008年(平成20年)の事件 / 7月1日に起きた事件
経過 発生から18年3か月
発生場所 岩手県 宮古市(旧下閉伊郡川井村大字田代)
種別 殺人
状態 未解決 公訴時効早見表で制度を確認できます
被害 死者 1人
  • 未解決のまま残る事件山間部の沢で17歳の女性が遺体で見つかり、知人の男が殺人容疑で指名手配されたが、2026年現在も男の所在は分からず、未解決のまま捜査が続いている。
2008年(平成20年)7月1日、岩手県下閉伊郡川井村(現・宮古市)の山間部の沢で、宮城県栗原市の女性(当時17歳)が遺体で見つかった殺人事件。岩手県警は殺人事件と断定し、7月29日に知人の男(当時28歳)を殺人容疑で指名手配したが、男の行方は分かっていない。男は警察庁指定重要指名手配被疑者となり、捜査特別報奨金の対象事件にもなっている。2010年には男の父親が指名手配の差し止めなどを求めて提訴し、盛岡地裁は2014年に請求を棄却する一方、男を「犯人」と断定した一部ポスターの表記は無罪推定の原則に反すると指摘した。
岩手17歳女性殺害事件を象徴する概念イラスト
※イメージ画像(生成AIによる概念イラストであり、実際の現場・関係者を写したものではありません)
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事件の経過

2008年(平成20年)7月1日午後4時半ごろ、岩手県下閉伊郡川井村田代の松草沢で、現場を通りかかった工事関係者が女性の遺体を見つけ、110番通報した。遺体は県道大川松草線の下鼻井沢橋から約4〜5メートル下の沢にあった。亡くなったのは宮城県栗原市の無職の女性(当時17歳)だった。 翌2日、岩手医科大学で行われた司法解剖の結果、死因は首の圧迫あるいは頭部の外傷とみられた。岩手県警は現場や遺体の状況から女性が殺害されたと断定し、宮古警察署に殺人・死体遺棄事件の捜査本部を設置して、約120人の態勢で捜査を始めた。 川井村は2010年1月1日に宮古市へ編入されており、警察は現在、この事件を「宮古市川井地内における女性殺人事件」と呼んでいる。
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知人の男の指名手配

宮古署の捜査本部は2008年7月29日、事件に関与した疑いが強まったとして、殺人容疑で女性の知人だった岩手県田野畑村出身の男(当時28歳)の逮捕状を請求し、同日、男を指名手配した。報道によると、男は田野畑村の「鵜の巣断崖」に、女性と一緒に写った写真の入った財布や靴を残したまま行方が分からなくなっていた。 男はその後も見つかっておらず、警察庁指定重要指名手配被疑者とされている。事件は警察庁の捜査特別報奨金の対象事件にもなっており、2026年9月の警察庁の広告では、男の所在に関する有力な情報の提供者に上限300万円の報奨金を支払うとして、2026年11月1日から2027年10月31日までを応募期間としている。 男は起訴されておらず、裁判で事実が認定されたこともない。

指名手配の差し止めを求めた訴訟

2010年6月30日、男の父親が、国や岩手県などを相手に、指名手配(公開捜査)の差し止めと損害賠償を求める訴訟を盛岡地方裁判所に起こした。父親側は男にアリバイがあるなどとして公開捜査は違法だと主張し、原告側の弁護士は、指名手配の中止を求める訴訟は全国で初めてだと説明した。 盛岡地裁は2014年4月11日、原告の請求を棄却した。判決は、公開捜査の中止を求める訴え自体は不適法とはいえないとした一方、アリバイなどをめぐる原告の主張については「逮捕理由の審理は捜査に支障を来し許されない」として判断を示さず、ポスターは容疑者を対象としたもので原告の名誉権や人格権を侵害しないとした。そのうえで、一部のポスターが男を「犯人逃走中」などと表記していた点について、「無罪推定の原則に正面から反し、社会的に相当でない」と指摘した。

現在の捜査

事件から10年以上がたった2022年11月2日、岩手県警は盛岡市と宮古市で男に関する情報の提供を呼びかけた。県警によると、同年10月末までに寄せられた情報は620件にのぼっていた。 岩手県警は現在も男の行方を捜査しており、ホームページで宮古警察署の捜査本部への情報提供を呼びかけている。殺害の経緯や動機は、裁判で明らかにされていない。

経過

  1. 2008年7月1日
    平成20年

    事件・事故 川井村の沢で17歳の女性が遺体で見つかる

    死者1人。工事関係者が発見し110番通報した

  2. 2008年7月2日
    平成20年

    その他 岩手県警が殺人事件と断定し、宮古署に捜査本部を設置

    司法解剖の結果、死因は首の圧迫あるいは頭部の外傷とみられた

  3. 2008年7月29日
    平成20年

    その他 殺人容疑で知人の男の逮捕状を請求し、指名手配

    男は行方が分からなくなっていた

  4. 2010年6月30日
    平成22年

    その他 男の父親が指名手配の差し止めなどを求めて提訴

    国や岩手県などを相手に、公開捜査の差し止めと損害賠償を求めた

    盛岡地方裁判所

  5. 2014年4月11日
    平成26年

    その他 盛岡地裁が父親の請求を棄却

    一方で、一部ポスターの「犯人逃走中」などの表記は無罪推定の原則に反すると指摘した

    盛岡地方裁判所

  6. 2022年11月2日
    令和4年

    その他 岩手県警が盛岡市と宮古市で情報提供を呼びかけ

    10月末までに寄せられた情報は620件

出典・参考資料

この事件については、判決文・調査報告書などの一次資料をまだ確認できていません。以下は報道・文献などの参考資料です(出典の方針)。

さらに調べるには

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関連する法律用語

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「岩手17歳女性殺害事件」事件JP、2026年10月28日閲覧。https://jiken.jp/cases/2008-iwate-kawai-teenage-woman-murder/
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更新履歴

  • 2026年10月26日 初版公開

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