令和8年8月千葉豪雨

この災害は被害状況の調査が続いています。 記述は2026年10月16日時点で確認できた公的資料・報道に基づいており、今後の被害調査により数値などが変わる可能性があります。

発生日 2026年8月13日(令和8年) 〜 2026年8月14日 2026年(令和8年)の事件 / 8月13日に起きた事件
経過 発生から2か月
発生場所 千葉県 千葉市を中心に千葉県内22市町村
種別 災害
状態 被害調査中 公訴時効早見表で制度を確認できます
被害 死者 13人  負傷者 46人
2026年(令和8年)8月13日夕方から14日未明にかけて、千葉県で線状降水帯が発生し、記録的な大雨となった。千葉市では24時間降水量367.0ミリ、1時間降水量115.0ミリを観測し、いずれも観測史上1位を更新した。気象庁は千葉県内22市町にレベル5大雨特別警報を発表し、同年5月の新たな防災気象情報の運用開始後、全国で初めての発表となった。内閣府の2026年9月9日時点のまとめでは死者13人(うち4人は災害との関連を調査中)、負傷者46人、住家被害は6,258棟にのぼる。気象庁は14日、この豪雨を「令和8年8月千葉豪雨」と命名した。
令和8年8月千葉豪雨を象徴する概念イラスト
※イメージ画像(生成AIによる概念イラストであり、実際の現場・関係者を写したものではありません)
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豪雨の発生と記録的な降水量

2026年8月13日夕方以降、千葉県では暖かく湿った空気が流れ込んだ影響で大気の状態が非常に不安定となり、線状降水帯が発生した。気象庁は線状降水帯の発生を2回発表したほか、記録的短時間大雨情報を相次いで発表した。千葉市中央区の千葉観測所では24時間降水量367.0ミリ、1時間降水量115.0ミリ、3時間降水量188.5ミリを観測し、いずれも観測史上1位を更新した。気象庁が9月16日に公表した速報によれば、千葉・佐倉・館山では1時間降水量や3時間降水量などが観測史上1位の値を更新し、千葉では24時間降水量が8月の平年の1か月の降水量の3倍以上となる360ミリを超えた。気象庁は14日、この豪雨を「令和8年8月千葉豪雨」と命名した。気象現象への命名は2020年の令和2年7月豪雨以来6年ぶり、地域名を冠した命名としては2017年の平成29年7月九州北部豪雨以来9年ぶりとなる。
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特別警報の発表と避難指示

気象庁は13日19時30分以降、千葉県内22市町に順次レベル5の大雨特別警報を発表した。同年5月に運用が始まった防災気象情報の新体系のもとで、大雨特別警報が全国で初めて発表された事例となった。あわせて、13日21時55分に千葉市・市原市、23時40分に茂原市・大網白里市、14日0時30分に東金市・八街市へ、レベル5の土砂災害特別警報も発表された。特別警報は14日5時15分にすべてレベル4の危険警報などへ切り替えられた。内閣府の8月14日11時時点のまとめでは、千葉県の5市・50,805世帯・95,289人に緊急安全確保が、8市・48,099世帯・102,585人に避難指示が発令されていた。8月19日時点で、発令されていた避難指示は全て解除されている。政府は8月14日までに、千葉県の21市4町に災害救助法の適用を決定した。

人的被害(2026年9月9日時点)

内閣府防災担当のとりまとめ(消防庁情報)によれば、2026年9月9日12時現在、死者は13人(千葉市6人、市川市1人、佐倉市2人、柏市1人、市原市1人、八千代市1人、いすみ市1人)、負傷者は重傷2人・軽傷44人の計46人にのぼる。8月19日時点で1人とされていた行方不明者は0人となった。内閣府の内水氾濫対策検討会に示された資料(9月11日)によれば、死者13人のうち4人は災害との関連を調査中で、停電のため室内で発電機を使用して一酸化炭素中毒で亡くなった1人もこれに含まれる。同資料は、死者が見つかった場所をアンダーパス2人、冠水が想定される坂道4人、その他7人と推定している。消防庁は9月9日12時に災害対策本部を廃止しており、国のとりまとめはこの時点の数値が最新となっている。

住家・インフラ被害

住家被害は、2026年9月9日時点の国のとりまとめで、千葉県内だけで全壊12棟、半壊2,183棟、床上浸水1,052棟、床下浸水2,701棟、一部破損272棟の計6,220棟に達した(埼玉県の被害を含めた合計は6,258棟)。8月19日時点の計2,406棟から、被害の把握が進むにつれて大きく増えている。千葉県が9月11日時点で集計した数値では、全壊14棟、半壊2,694棟、一部破損222棟、床上浸水1,042棟、床下浸水3,070棟となっている。千葉市中央区では、蘇我駅東口の上流側に時間雨量65ミリに対応する雨水貯留施設が整備されていたが満水となり、想定を超える内水氾濫が発生した。停電は関東地方で最大46,980件(13日22時時点)に及んだが、蘇我変電所の水没に伴う停電は14日22時47分に解消した。都市ガスは八千代市・佐倉市の一部12,891戸で供給が停止したが、15日に全戸で供給を再開した。水道は千葉市で最大約100戸が断水したが、8月19日までに復旧した。道路上には水没・立ち往生した被災車両が最大約3,100台発生し、8月31日までに全て撤去された。

救助・避難所の状況

千葉県は8月14日5時、陸上自衛隊に人員輸送などの支援のための災害派遣を要請した。陸上自衛隊第1空挺団の大型バス3両と高射学校のマイクロバス3両が派遣され、大雨で帰宅困難となったJR蘇我駅の利用者ら約370人を輸送し、同日9時14分の撤収要請で活動を終えた。県は県庁舎・企業局庁舎・千葉県文化会館・幕張メッセなどの県有施設を一時滞在施設として開設し、延べ2,710人を受け入れた。避難所は8月19日9時時点で千葉県内6自治体16か所に61人、9月9日時点でも3自治体11か所に36人が避難を続けていた。

今後の対応

千葉県の熊谷俊人知事は8月15日、住家被害や経済的損失の規模を踏まえ、政府に対して激甚災害指定を要望する意向を表明した。政府は8月27日、「令和8年梅雨前線豪雨、令和8年8月千葉豪雨等による災害」について、農地等の災害復旧事業に係る補助の特別措置などを適用する激甚災害(本激)の指定見込みを公表した。10月9日には、対象を「令和8年梅雨前線豪雨から台風第25号までの一連の気象現象による災害」として、公共土木施設の災害復旧事業への特別の財政援助などを追加指定する見込みを公表し、政令の制定に向けた手続きを進めるとした。気象庁は9月16日、「令和8年8月千葉豪雨」の期間を8月13日から14日とすると追記している。再発防止に向けては、内閣府が9月11日に「令和8年8月千葉豪雨等を踏まえた内水氾濫対策検討会」の初会合を開き、冬ごろに取りまとめる予定としている。国土交通省も9月15日に「水災害調査・対策検討委員会」の設置を発表し、都市型の内水氾濫対策などを年内をめどに取りまとめるとした。千葉県は9月11日、「都市型水害に強い千葉県づくり」に向けたビジョンを公表した。

経過

  1. 2026年8月13日
    令和8年

    事件・事故 千葉県で線状降水帯が発生し記録的大雨となる

    気象庁が22市町村にレベル5大雨特別警報を発表した。

  2. 2026年8月14日
    令和8年

    その他 気象庁が「令和8年8月千葉豪雨」と命名

    社会的影響の大きさを踏まえ、気象庁が災害名称を発表した。

  3. 2026年8月14日
    令和8年

    その他 千葉県が自衛隊に災害派遣を要請

    帰宅困難者の輸送等のため、陸上自衛隊が派遣された。

  4. 2026年8月15日
    令和8年

    その他 千葉県知事が激甚災害指定を要望する意向を表明

    熊谷俊人知事が、政府への激甚災害指定要望の意向を示した。

  5. 2026年8月27日
    令和8年

    その他 政府が激甚災害(本激)の指定見込みを公表

    令和8年梅雨前線豪雨、令和8年8月千葉豪雨等による災害として。

  6. 2026年9月11日
    令和8年

    その他 内閣府が内水氾濫対策検討会の初会合を開催

  7. 2026年9月15日
    令和8年

    その他 国土交通省が水災害調査・対策検討委員会の設置を発表

  8. 2026年9月16日
    令和8年

    その他 気象庁が「災害をもたらした気象事例」の速報を公表

  9. 2026年10月9日
    令和8年

    その他 政府が激甚災害の追加指定見込みを公表

出典・公的資料

一次資料 4件 判決文・白書・調査報告書・法令など、原典にあたれる資料を掲載しています。

さらに調べるには

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「令和8年8月千葉豪雨」事件JP、2026年10月27日閲覧。https://jiken.jp/cases/2026-chiba-heavy-rain-august/
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更新履歴

  • 2026年10月16日 激甚災害の指定見込みの公表日(8月22日→8月27日)、避難指示の対象、一時滞在施設の受入人数、断水の状況を公的資料に基づき訂正。気象庁の速報、死者のうち関連調査中の4人、検討会の設置などを追記
  • 2026年9月30日 人的・住家被害の数値を内閣府の最新報(2026年9月9日時点)に更新(行方不明者0人、負傷者46人、住家被害6,258棟)、激甚災害の指定見込みと命名期間の追記を反映
  • 2026年8月19日 初版公開

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