那須2遺体事件 通称: 那須・夫婦焼損遺体事件

現在 2026年7月、東京地裁が指示役と仲介役の男2人に懲役30年(求刑は無期懲役)の判決。首謀者とされる男ら5人の判決は出ていない

この事件は公判中です。 判決が確定していない被告人・被疑者は、有罪判決が確定するまで無罪と推定されます。記述は2026年10月22日時点で確認できた公的資料・報道に基づいており、今後の審理により変わる可能性があります。

発生日 2024年4月15日(令和6年) 〜 2024年4月16日 2024年(令和6年)の事件 / 4月15日に起きた事件
経過 発生から2年6か月
発生場所 栃木県 那須町(伊王野)
種別 殺人
状態 公判中
被害 死者 2人
2024年4月16日朝、栃木県那須町伊王野の河川敷で、東京・上野で飲食店を経営する夫婦の焼けた遺体が見つかった事件。夫婦は前夜から未明にかけて東京都品川区の空き家で殺害され、遺体は那須町まで運ばれてガソリンをかけて焼かれたとされる。夫婦の長女と、その内縁の夫で首謀者とされる男を含む男女7人が、殺人・死体遺棄・死体損壊の罪で起訴された。2026年7月、東京地裁は指示役と仲介役の男2人に懲役30年(求刑は無期懲役)を言い渡した。
那須2遺体事件を象徴する概念イラスト
※イメージ画像(生成AIによる概念イラストであり、実際の現場・関係者を写したものではありません)

那須町の河川敷で見つかった2遺体

2024年4月16日午前8時10分ごろ、栃木県那須町伊王野の河川敷で「マネキンのようなものが燃えている」という趣旨の通報があった。日本経済新聞(共同通信配信)によると、駆けつけた那須塩原署員が、焼けて損傷した2人の遺体を見つけた。現場は町の中心部から約10キロ南東の山あいの地域である。栃木県警は那須塩原署に捜査本部を置き、のちに警視庁との合同捜査本部となった。 亡くなったのは、東京・上野で飲食店を経営する会社役員の夫婦で、夫は55歳、妻は56歳だった。東京新聞によると、2人の死因は窒息死だった。

東京で殺害され、那須町で焼かれた

捜査や起訴の内容によると、夫婦が殺害されたのは栃木県ではなく東京都内である。下野新聞によると、殺人の疑いでの再逮捕容疑は、4月15日午後11時50分ごろから16日午前1時半ごろまでの間に、東京都品川区東五反田の空き家の1階ガレージで夫婦の首を絞めるなどして殺害したというものだった。日本経済新聞(共同通信配信)によると、起訴状は、睡眠薬を混ぜた飲み物を移動中の車内などで夫婦に飲ませ、品川区の空き家で首を絞めるなどして殺害したとしている。 東京新聞によると、遺体は4月16日、品川区から那須町まで運ばれ、ガソリンをかけて火を付けられ、遺棄されたとされる。この記事を栃木県の事件として収録しているのは、遺体が焼かれて遺棄され、見つかった場所が那須町で、事件が「那須2遺体事件」などの名前で報じられているためである。

7人の逮捕と起訴

合同捜査本部は、まず死体損壊の疑いで男たちを次々に逮捕した。4月17日に交番へ出頭した男を21日に逮捕し、29日には「指示役」とされる男を、5月1日には「実行役」とされる20歳の男2人を逮捕した。5月6日には、夫婦の長女の内縁の夫で、事件を主導したとみられる男を逮捕した。 東京地検は5月27日、男6人を死体遺棄と死体損壊の罪で起訴した。6月14日までに6人全員が殺人の疑いでも逮捕され、6月27日には夫婦の長女も殺人の疑いで逮捕された。地検は7月18日、長女を含む男女7人を殺人罪で起訴し、8月8日に長女を死体遺棄と死体損壊の罪で追起訴した。7人全員が殺人・死体遺棄・死体損壊の罪で起訴され、裁判員裁判で審理されることになった。 東京新聞によると、主導したとみられる男が知人の指示役の男に犯行を指示し、指示は仲介役の男を通じて実行役の2人に伝えられたとされる。この4人は夫婦と面識がなく、報酬目当てに指示に従ったとされる。現場の空き家は別の男が管理しており、この男が運転する車で夫婦を連れて行ったとされる。時事通信によると、捜査本部は、主導したとみられる男と夫婦の間に、飲食店の経営をめぐる確執があったとみていた。

指示役と仲介役に懲役30年

7人のうち最初に裁判が開かれたのは、指示役と仲介役の男2人である。東京地裁の裁判員裁判は2026年6月22日に始まり、指示役の男は起訴内容を認めた。仲介役の男は、事件に関わったことは認めたうえで、手助けをした「ほう助」にとどまると主張した。 6月30日、検察は「人命軽視の甚だしい重大犯罪だ」として2人に無期懲役を求刑し、弁護側は懲役20年が相当だと主張した。 7月3日、東京地裁は2人にいずれも懲役30年を言い渡した。時事通信によると、中川正隆裁判長は「夫妻と関係性がなかったのに、犯行の実現に必要な役割を主体的に果たしており、責任は重い」と指摘した一方、2人は発案者や首謀者ではないとして、有期刑の上限とした。仲介役の男がほう助にとどまるという主張は、報酬の分配や遺棄場所を決め、最も多い報酬を得たとして退けた。その後、指示役の男がこの判決を不服として控訴したと報じられた。 首謀者とされる男、長女、空き家を管理していた男、実行役とされる2人の計5人については、判決の報道は確認できていない。

審理・経過の流れ

  1. 事件・事故 2024年4月16日
  2. 逮捕 2024年4月21日 +5日
  3. 逮捕 2024年4月29日 +8日
  4. 逮捕 2024年5月1日 +2日
  5. 逮捕 2024年5月6日 +5日
  6. 起訴 2024年5月27日 +21日
  7. 逮捕 2024年6月14日 +18日
  8. 逮捕 2024年6月27日 +13日
  9. 起訴 2024年7月18日 +21日
  10. 起訴 2024年8月8日 +21日
  11. 公判 2026年6月22日 +683日
  12. 公判 2026年6月30日 +8日
  13. 判決 2026年7月3日 +3日

経過

  1. 2024年4月16日
    令和6年

    事件・事故 那須町伊王野の河川敷で夫婦の焼損遺体が見つかる

    夫婦は前夜から未明にかけて東京都品川区の空き家で殺害されたとされる

  2. 2024年4月21日
    令和6年

    逮捕 交番に出頭していた仲介役とされる男を死体損壊の疑いで逮捕

  3. 2024年4月29日
    令和6年

    逮捕 指示役とされる男を死体損壊の疑いで逮捕

    前日に那覇空港で身柄を確保

  4. 2024年5月1日
    令和6年

    逮捕 実行役とされる20歳の男2人を死体損壊の疑いで逮捕

  5. 2024年5月6日
    令和6年

    逮捕 長女の内縁の夫で主導したとみられる男を死体損壊の疑いで逮捕

  6. 2024年5月27日
    令和6年

    起訴 東京地検が男6人を死体遺棄と死体損壊の罪で起訴

  7. 2024年6月14日
    令和6年

    逮捕 主導したとみられる男らを殺人の疑いで再逮捕、男6人全員が殺人容疑で立件

  8. 2024年6月27日
    令和6年

    逮捕 夫婦の長女を殺人の疑いで逮捕

  9. 2024年7月18日
    令和6年

    起訴 長女を含む男女7人を殺人罪で起訴

    裁判員裁判の対象

  10. 2024年8月8日
    令和6年

    起訴 長女を死体遺棄と死体損壊の罪で追起訴

    7人全員が殺人・死体遺棄・死体損壊の罪で起訴された

  11. 2026年6月22日
    令和8年

    公判 東京地裁で指示役と仲介役の2人の裁判員裁判が始まる

    仲介役はほう助にとどまると主張

    東京地方裁判所

  12. 2026年6月30日
    令和8年

    公判 検察が2人に無期懲役を求刑し結審

    弁護側は懲役20年が相当と主張

    東京地方裁判所

  13. 2026年7月3日
    令和8年

    判決 東京地裁が指示役と仲介役の2人に懲役30年の判決

    求刑は無期懲役。発案者や首謀者ではないとして有期刑の上限とした

    東京地方裁判所

出典・参考資料

この事件については、判決文・調査報告書などの一次資料をまだ確認できていません。以下は報道・文献などの参考資料です(出典の方針)。

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関連する法律用語

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「那須2遺体事件」事件JP、2026年10月28日閲覧。https://jiken.jp/cases/2024-nasu-couple-murder/

更新履歴

  • 2026年10月22日 初版公開

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