広島刑務所中国人受刑者脱獄事件

結末 2012年5月、広島地裁で脱走した受刑者の男に懲役2年4月の判決が確定

発生日 2012年1月11日(平成24年) 2012年(平成24年)の事件 / 1月11日に起きた事件
経過 発生から14年9か月 2012年5月22日の確定から14年5か月
発生場所 広島県 広島市中区
種別 その他
状態 判決確定
広島刑務所の運動場から中国籍の受刑者が脱走した事件。塀を乗り越えて逃走し、約54時間後に広島市内で身柄を確保された。
広島刑務所中国人受刑者脱獄事件を象徴する概念イラスト
※イメージ画像(生成AIによる概念イラストであり、実際の現場・関係者を写したものではありません)
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事件の経過

2012年1月11日午前10時30分ごろ、広島県広島市中区の広島刑務所で運動中だった40歳の中国籍の受刑者が姿を消した。受刑者は運動場を囲む内塀を乗り越え、収容棟の屋根伝いに外塀まで移動し、工事関係者が設置していた足場用のパイプを使って外部へ脱走した。
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受刑者の経歴

この受刑者は、2005年5月に岡山市内で職務質問を受けた際に警察官に発砲し、殺人未遂容疑などで逮捕された人物であった。同年6月には岡山西警察署に留置中、護送車を乗っ取って逃走を図る事件も起こしている(約30分後に再確保)。これらの罪により懲役23年の判決を受け、2008年6月から広島刑務所に収容されていた。

身柄確保とその後

警察庁は特別手配を行い、大規模な捜索の結果、脱走から約54時間後の1月13日午後、広島市西区で受刑者の身柄を確保した。刑務所の塀の警備体制や、工事業者が現場に足場を放置していた管理体制の不備が問題視され、広島地方裁判所は脱走の罪で懲役2年4月の判決を言い渡した。日本国内では長らく大規模な脱獄事件が発生していなかったため、刑事施設の警備体制を見直す契機となった。

刑事施設の警備体制

小川敏夫法務大臣は2012年3月の国会で、事件について近隣住民や国民に多大な迷惑と心配をかけたと謝罪し、矯正局の検証チームで原因の究明を進め、必要な再発防止策を講じたと説明した。大臣は原因について、広島刑務所が塀の仮設工事中だったという固有の事情に加え、受刑者の心情把握や運動中の監視といった日常の刑務行政の面でも反省すべき点があり、両方が重なって起きたものだと答弁している。法務省矯正局長によれば、2007年1月から2011年12月末までの5年間に刑事施設で起きた逃走は1件だった。

刑事施設をめぐる報道

大規模な脱獄事件は日本では珍しく、当時のニュースは連日この事件を大きく報じた。逃走中は周辺住民に対する注意喚起が行われ、地域社会に一時的な不安をもたらした。

再発防止策

法務省はこの事件を教訓に、工事業者への資機材管理の徹底指導や、塀周辺の巡回警備強化など、全国の刑事施設における再発防止策を通知し、施設の安全管理体制の総点検を進めた。

審理・経過の流れ

  1. 事件・事故 2012年1月11日
  2. 逮捕 2012年1月13日 +2日
  3. 判決 2012年 +130日

経過

  1. 2012年1月11日
    平成24年

    事件・事故 受刑者が広島刑務所から脱走

  2. 2012年1月13日
    平成24年

    逮捕 約54時間後に広島市内で身柄を確保

  3. 2012年
    平成24年

    判決 広島地方裁判所が脱走の罪で懲役2年4月の判決が確定

    広島地方裁判所

出典・公的資料

一次資料 2件 判決文・白書・調査報告書・法令など、原典にあたれる資料を掲載しています。

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「広島刑務所中国人受刑者脱獄事件」事件JP、2026年11月2日閲覧。https://jiken.jp/cases/2012-hiroshima-prison-escape/
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更新履歴

  • 2026年10月3日 一次資料補強:国会会議録(法務大臣・矯正局長の答弁)を出典に追加し、逃走の原因についての法務省の説明(塀の仮設工事と日常の監視の不備)を追記。出典で確認できない資材放置・総点検指示・外国人処遇の記述を削除
  • 2026年9月24日 脱走罪の判決日を訂正(5月1日→5月22日)

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