四日市ジャスコ誤認逮捕死亡事件

発生日 2004年2月17日(平成16年)
経過 発生から22年5か月
発生場所 三重県 四日市市
種別 その他
状態 終結
被害 死者 1人
三重県四日市市のショッピングセンターで、窃盗の疑いをかけられた男性が周囲の客らに取り押さえられた後に死亡した事件。
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事件の経過

2004年2月17日、三重県四日市市のショッピングセンター「ジャスコ」内のATMコーナーで、女性の財布を盗んだとの疑いをかけられた68歳の男性が、居合わせた店員や買い物客ら3人によって取り押さえられた。男性はその後、駆けつけた警察官に引き渡されたが、まもなく体調が急変し、死亡が確認された。
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死因と直後の対応

死因は、取り押さえられた際の高度なストレスによる高血圧性心不全および不整脈と発表された。三重県警察は、被疑者が死亡したことにより刑事責任を問えないまま、翌2月18日付で男性を窃盗未遂容疑のまま書類送検した。真犯人が別にいた可能性を含め、取り押さえの経緯や当時の状況について、後年になってもさまざまな検証が行われている。

民事訴訟と時効成立

男性の遺族は、取り押さえ行為の違法性を主張して国家賠償請求訴訟を提起した。2010年11月、津地方裁判所は制圧行為の一部に違法性を認定し、三重県などに対して880万円の賠償を命じる判決を言い渡した。一方、刑事上は、2011年2月17日に窃盗未遂事件の公訴時効が成立し、真相が最終的に解明されないまま、事件は未解決の状態で終結した。一般人による現行犯的な取り押さえ行為のリスクと限界を問う事例として、防犯・自衛のあり方をめぐる議論にもたびたび引用されている。

控訴審での判断

三重県側はこの判決を不服として控訴したが、2011年9月、名古屋高等裁判所は一審判決の賠償額を変更する判決を言い渡した。三重県が上告を断念したため、この控訴審判決が確定した。制圧行為の違法性と死亡との因果関係の評価をめぐって審級間で判断が分かれたことは、実力行使を伴う現行犯的な取り押さえ行為の適法性の限界を考える上で、重要な先例として法曹関係者の間で参照されている。

事件が投げかけた教訓

善意による現行犯的な取り押さえ行為であっても、力の加減や方法を誤れば重大な結果を招きかねないことを、この事件は社会に強く印象づけた。防犯講習などでは、以後、不審者への対応において過度な実力行使を避け、速やかに警察へ引き渡すことの重要性が強調されるようになった。

審理・経過の流れ

  1. 事件・事故 2004年2月17日
  2. 判決 2010年11月 +2,449日

経過

  1. 2004年2月17日
    平成16年

    事件・事故 男性が取り押さえられた後に死亡

  2. 2004年2月18日
    平成16年

    その他 被疑者死亡のまま書類送検

  3. 2010年11月
    平成22年

    判決 津地方裁判所が880万円の賠償を命じる判決

    津地方裁判所

  4. 2011年2月17日
    平成23年

    その他 窃盗未遂事件の公訴時効が成立

出典・公的資料

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「四日市ジャスコ誤認逮捕死亡事件」事件データベース jiken.jp、2026年8月4日閲覧。https://jiken.jp/cases/2004-yokkaichi-jusco-wrongful-detention-death/

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