六本木ヒルズ回転ドア死亡事故

発生日 2004年3月26日(平成16年) 2004年(平成16年)の事件 / 3月26日に起きた事件
経過 発生から22年7か月
発生場所 東京都 港区
種別 事故
状態 終結
被害 死者 1人
2004年(平成16年)3月26日、東京都港区の六本木ヒルズ森タワー入口の大型自動回転ドアに6歳の男児が頭を挟まれ死亡した事故。センサーの感知範囲が男児の身長より高く設定されていたうえ、開業以来32件の回転ドア事故が起きていたことが判明した。
六本木ヒルズ回転ドア死亡事故を象徴する概念イラスト
※イメージ画像(生成AIによる概念イラストであり、実際の現場・関係者を写したものではありません)
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事故の経過

2004年3月26日午前11時30分ごろ、東京都港区の複合施設「六本木ヒルズ」森タワー2階正面入口にある大型自動回転ドア(直径4.8メートル)に、6歳の男児が頭部を挟まれた。男児は病院に搬送されたが、約2時間後に死亡が確認された。回転ドアには人が無理に入るとセンサーが反応して止まる仕組みがあったが、センサーの感知範囲は、当初は高さ80センチメートルから反応するよう設定されていたものが、駆け込み防止用のベルトが風に揺れて誤作動することから高さ120センチメートル以上に変更されており、身長117センチメートルの男児は感知されなかった。さらに、センサーが働いてからドアが完全に止まるまでに25センチメートル動く構造で、正常に作動しても間に合わなかった可能性がある。
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相次いでいた同種事故

2003年4月の六本木ヒルズ開業から本事故までの間に、同施設内の回転ドア(手動を含む)では挟まれや衝突の事故が32件起きており、うち10件は救急搬送されていた。2003年12月には6歳児が体を挟まれる事故が起き、再発防止策が決められたものの、実施されたのは一部だけだった。背景には、欧州メーカーが開発した回転ドアの技術が日本で仕様変更される過程で、「衝突の衝撃を和らげるため可動部は軽量にすべき」という設計思想が抜け落ち、ドアの重量が当初の3倍にもなっていたことがあると指摘されている。

刑事責任と業界への影響

警視庁は2005年1月26日、事故が多発していたことから重大事故の発生を予見できたとして、ビルの施設管理者とドアの製造販売会社の役員ら6人を、業務上過失致死の疑いで東京地検に書類送検した。事故後、国土交通省と経済産業省は検討会を設け、2004年6月29日に「自動回転ドアの事故防止対策に関するガイドライン」を策定した。ガイドラインは、子ども連れや高齢者などに配慮して他の形式のドアを併設すること、制動距離の制限や防護柵の設置など多重の安全対策をとること、ドアの最大回転速度を制限することなどを求めている。

製品安全と法規制の遅れ

当時、自動回転ドアには統一的な安全基準がなく、メーカーや設置者の自主的な安全対策に委ねられていた。この事故は、新しい建築設備が普及する際に、安全基準の整備が実態に追いついていないという問題を浮き彫りにした。

回転ドアという設備の見直し

事故直後、六本木ヒルズでは他の自動回転ドア7機を、安全が確認できるまで回転ドアとしては使わず、スライド式の自動ドアとして使用する措置がとられた。事故後、全国の商業施設やオフィスビルでも、大型自動回転ドアの安全性を疑問視する声が広がった。

経過

  1. 2004年3月26日
    平成16年

    事件・事故 六本木ヒルズの回転ドアに男児が挟まれる

    約2時間後に死亡が確認された。

  2. 2004年6月29日
    平成16年

    その他 国土交通省・経済産業省が自動回転ドアの事故防止ガイドラインを策定

  3. 2005年1月26日
    平成17年

    その他 施設管理者・製造会社役員ら6人が書類送検される

出典・公的資料

一次資料 2件 判決文・白書・調査報告書・法令など、原典にあたれる資料を掲載しています。

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関連する法律用語

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「六本木ヒルズ回転ドア死亡事故」事件JP、2026年11月2日閲覧。https://jiken.jp/cases/2004-roppongi-hills-revolving-door-death/
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更新履歴

  • 2026年9月28日 先行事故の件数(出典のない内訳→開業以降32件)を訂正、センサー設定などの技術的要因を補記、ガイドラインの策定主体を訂正(経産省→国交省・経産省)、出典のない記述を削除、出典の発行主体を訂正

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