千畳敷雪崩事故

発生日 1995年1月4日(平成7年)
経過 発生から31年6か月
発生場所 長野県 駒ヶ根市(中央アルプス・千畳敷カール)
種別 事故
状態 終結
被害 死者 6人  負傷者 0人
1995年(平成7年)1月4日、長野県駒ヶ根市の中央アルプス・千畳敷カールで、冬季登山中の登山者6人が雪崩に巻き込まれて全員死亡した事故。千畳敷カールは駒ヶ岳ロープウェイの千畳敷駅から至近という利便性の高さから多くの登山者が訪れる一方、氷河地形に由来する急峻なカール壁が冬季に雪崩を頻発させる危険な地形としても知られている。事故後も同カールでは雪崩の発生がたびたび報告されており、冬山登山における雪崩リスクの周知が課題として指摘され続けている。
広告

事故の経過

1995年1月4日、中央アルプス・木曽駒ヶ岳の南方に位置する千畳敷カールで、冬季登山を行っていた登山者が雪崩に巻き込まれた。千畳敷カールは標高2,600メートル付近に広がる平坦なカール底と、その周囲を取り囲む急峻なカール壁からなる氷河地形で、山麓の駒ヶ根市側からは駒ヶ岳ロープウェイで直接アクセスできることから、冬季でも比較的短時間で本格的な高山帯に立ち入ることができる登山口として知られている。事故当日、斜面に積もった雪が崩落し、居合わせた登山者6人が雪に埋没した。捜索の結果、6人全員の死亡が確認された。
広告

地形と雪崩の危険性

千畳敷カールは、カール底とその下流にかけて連なる複数列のモレーン(氷河が運んだ堆積地形)が急峻な斜面を形成しており、この地形的特徴から冬季には雪崩が発生しやすいことが古くから知られていた。ロープウェイにより山麓から短時間で到達できる利便性の高さは、本格的な冬山装備や経験を十分に備えていない来訪者を含む多くの登山者を惹きつける一方で、雪崩の危険性を意識しないまま危険な斜面に立ち入ってしまう要因ともなり得る。本事故以降も、同カールでは冬季を中心に雪崩の発生がたびたび報告されており、雪崩情報の周知や注意喚起が継続的な課題となっている。

事故後の教訓

この事故は、ロープウェイによって短時間で本格的な高山帯にアクセスできる千畳敷カールという地形の特性が、冬季登山のリスクを見えにくくする一因になり得ることを示す事例として、日本の雪崩事故史においてしばしば参照されている。中央アルプスの主稜線に位置する千畳敷カールとその周辺の斜面では、本事故以降も冬季を中心に雪崩や滑落による遭難がたびたび報告されており、駒ヶ岳ロープウェイの運営会社は積雪期にカール内の状況を随時発信し、来訪者に注意を呼びかけている。手軽にアクセスできる観光地としての性格と、本格的な冬山としての危険性を併せ持つ地形であることが、繰り返し指摘される課題となっている。

経過

  1. 1995年1月4日
    平成7年

    事件・事故 千畳敷カールで雪崩が発生、登山者6人が死亡

    積雪が崩落し、居合わせた登山者6人が雪に埋没して死亡した。

出典・公的資料

この記事を引用する

レポート・記事などで本ページを参照する際は、以下の表記をご利用ください。

「千畳敷雪崩事故」事件データベース jiken.jp、2026年7月29日閲覧。https://jiken.jp/cases/1995-senjojiki-avalanche/

関連する事件

広告

更新履歴

  • 2026年7月16日 初版公開

本ページは公的資料に基づいて作成しています。情報の誤りにお気づきの場合や、掲載内容の削除・訂正のご依頼は お問い合わせ・削除依頼よりご連絡ください。