司ちゃん誘拐殺人事件
| 発生日 | 1980年8月2日(昭和55年) 〜 1980年8月4日 |
|---|---|
| 経過 | 発生から45年11か月 1985年1月1日の確定から41年6か月 |
| 発生場所 | 山梨県 東八代郡一宮町(現・笛吹市) |
| 種別 | 誘拐・監禁 |
| 状態 | 判決確定 |
| 被害 | 死者 1人 |
1980年(昭和55年)8月2日、山梨県東八代郡一宮町(現・笛吹市)で男児(当時5歳)が身代金目的で誘拐され、2日後の8月4日に殺害された事件。犯人の男は死刑判決を受けたが、控訴審で無期懲役に減刑され確定した。
事件の経過
1980年8月2日、山梨県東八代郡一宮町(現・笛吹市)に住む男児(当時5歳、保育園児)が、身代金を目的とした男(当時36歳、電気工事業)により誘拐された。男は事業の失敗による借金を抱え、金策に窮していたとされる。誘拐後、男は男児の家族に対して31回にわたり脅迫電話をかけ、1000万円の身代金を要求した。8月4日夕方、男は貯水場付近で男児の体を洗っていたが、他のキャンパーが近づいてきたことに動揺し、昇仙峡方面へ車で移動しようとした際に脱輪した。その拍子に男児が声を上げて泣き出したため、男は声が周囲に聞こえることを恐れて男児を殺害し、遺体を中巨摩郡敷島町(現・甲斐市)の山林に遺棄した。
捜査と裁判
事件発生後、報道各社は捜査当局との間で被害者の安全を優先する報道協定を結び、8月3日から捜査の進展を一切報じずに取材を続けていた。山梨県警察の捜査により、男は8月15日に東京都内で逮捕され、その日のうちに殺害と死体遺棄を自供した。翌16日未明に遺体が確認されたことで報道協定は解除され、事件の詳細が一斉に報じられた。男は身代金目的誘拐、殺人、死体遺棄などの罪に問われ、1982年3月、甲府地方裁判所は死刑を言い渡した。しかし1985年、控訴審の東京高等裁判所は原判決を破棄し、無期懲役の判決を言い渡した。この判決はそのまま確定した。
その後の影響
幼い子どもが身代金目的で誘拐され命を奪われたこの事件は大きく報道され、その後の誘拐事件における捜査手法や報道のあり方を考えるうえでも取り上げられる事例となった。地裁と高裁とで量刑判断が大きく分かれたことも、当時の裁判実務における議論を呼んだ。報道各社と警察が結んだ報道協定は、被害者の安全確保を最優先する目的で運用されたが、結果的に男児は協定期間の開始前に既に殺害されており、協定の実効性を巡る課題も残した。身代金目的の誘拐事件では被害者の生存を最優先に捜査・報道が進められるのが原則だが、本件はその原則が機能しなかった痛ましい事例として記憶されている。
経過
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1980年8月2日
昭和55年事件・事故 男児が誘拐される
身代金目的で誘拐され、2日後に殺害された。
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1980年8月15日
昭和55年逮捕 男を逮捕
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1982年3月
昭和57年判決 甲府地方裁判所が死刑を言い渡す
甲府地方裁判所
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1985年
昭和60年判決 東京高等裁判所が無期懲役に減刑し確定
控訴審で原判決が破棄され無期懲役となった。
東京高等裁判所
出典・公的資料
- その他
- その他
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「司ちゃん誘拐殺人事件」事件データベース jiken.jp、2026年7月29日閲覧。https://jiken.jp/cases/1980-tsukasa-chan-kidnapping-murder/
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更新履歴
- 2026年7月20日 初版公開
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