神戸・元町電話局電子交換器停止事件
| 発生日 | 1980年10月3日(昭和55年) |
|---|---|
| 経過 | 発生から45年9か月 |
| 発生場所 | 兵庫県 神戸市中央区(元町電話局) |
| 種別 | その他 |
| 状態 | 終結 |
1980年(昭和55年)10月3日、神戸市の元町電話局で電電公社(現NTT)の電子交換機が故障し、市中心部で電話約2万本が8時間31分にわたって不通となった事件。夕方の帰宅ラッシュ時に緊急通報を含む通信が広範囲で途絶し、「電電公社始まって以来最悪の故障」と評された。
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事件の経過
1980年(昭和55年)10月3日午後4時45分ごろ、神戸市生田区(現・中央区)の元町電話局で、日本電信電話公社(電電公社、現NTT)が導入していた最新鋭の電子交換機「D10」に故障が発生した。原因は、深夜割引料金を適用するためのプログラムを保守作業員が書き換える際に生じたパンチ操作のミスで、誤って書き込まれたデータが、故障発生時に作動するはずの障害処理用プログラムそのものを破壊してしまったことにあった。このため、通常であれば自動的に働くはずの復旧機能が働かず、事態の把握と復旧作業が大幅に遅れた。
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被害の規模とその後
故障は夕方の帰宅ラッシュ時に発生し、神戸市中心部で約2万本の加入電話回線が不通となった。一般加入電話だけでなく、企業のデータ通信回線や消防・警察につながる緊急通報回線も影響を受け、都市機能の一部が長時間まひする事態となった。復旧までに8時間31分を要し、電電公社(当時)は「公社始まって以来最悪の故障」と位置付けた。D10形交換機は、それまでの機械式交換機に代わる最新鋭のコンピュータ制御方式として全国への導入が進められていた矢先であり、原因究明の過程で、保守作業中の単純な入力ミスが、本来なら障害を検知して自動的に復旧処理を行うはずのプログラムそのものを破壊してしまうという設計上の弱点が明らかになった。この事件は、社会基盤としての電話網が高度なコンピュータ制御に置き換わっていく過程で、ソフトウェアの一つの欠陥が広範囲・長時間にわたる通信途絶を引き起こしかねないという教訓を残し、その後の交換システムにおける障害対策・検証体制の見直しを迫る契機となった。当時、電子交換機は従来のクロスバー交換機に代わる次世代技術として全国主要都市への導入が進められている最中であり、この事件は、通信インフラの高度化・複雑化にともなって新たに生じるリスクの存在を、社会に広く知らしめる出来事となった。神戸という大都市の中心部で長時間にわたり電話が使えなくなったことは、平常時であっても大規模な通信障害が都市機能をまひさせうることを示し、災害時も含めた緊急通報体制のあり方について、電気通信事業者に改めて検討を促す出来事となった。
経過
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1980年10月3日
昭和55年事件・事故 電子交換機が故障、約2万本の電話が不通に
復旧まで8時間31分を要した
出典・公的資料
- その他
- その他
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「神戸・元町電話局電子交換器停止事件」事件データベース jiken.jp、2026年7月30日閲覧。https://jiken.jp/cases/1980-kobe-motomachi-telephone-exchange-failure/
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更新履歴
- 2026年7月30日 初版公開
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