三川町高齢女性殺害事件 通称: 三川町90歳女性殺害事件

結末 2026年6月、上告されず懲役17年の判決が確定した

発生日 2024年9月22日(令和6年) 2024年(令和6年)の事件 / 9月22日に起きた事件
経過 発生から2年1か月 2026年6月26日の確定から4か月
発生場所 山形県 東田川郡三川町(横山の住宅)
種別 殺人
状態 判決確定
被害 死者 1人  負傷者 0人
2024年(令和6年)9月22日未明、山形県東田川郡三川町の住宅に町内に住む男(当時28歳)が窓ガラスを割って侵入し、1人暮らしの女性(当時90歳)に暴行を加えて殺害した事件。男と女性に面識はなかった。男は住居侵入と殺人のほか、別の窃盗などの罪でも起訴された。公判で男は泥酔して自宅と間違えたなどと殺意を否認したが、山形地裁の裁判員裁判は金品を盗む目的での侵入と殺意を認め、2026年2月に懲役17年(求刑懲役18年)を言い渡した。仙台高裁も控訴を棄却し、2026年6月に刑が確定した。
三川町高齢女性殺害事件を象徴する概念イラスト
※イメージ画像(生成AIによる概念イラストであり、実際の現場・関係者を写したものではありません)
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事件の発生と発覚

2024年(令和6年)9月22日の昼前、山形県三川町横山の住宅を訪ねた60代の長男が、1階の寝室で意識と呼吸がない状態の母親を見つけた。母親は90歳で、この家に1人で暮らしていた。現場は三川町役場から南西におよそ200メートルの住宅地である。 1階の玄関付近の窓ガラスが割られていた一方、室内が荒らされた形跡はなく、物品が盗まれた形跡も確認されなかった。司法解剖の結果、死因は多発外傷と分かった。山形県警は殺人事件と断定し、9月25日に捜査本部を設置した。県内で殺人事件の捜査本部が置かれたのは、2019年の東根市の事件以来だった。 後の判決は、犯行の時間を9月22日午前0時16分ごろから0時51分ごろまでの間と認定している。
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逮捕と起訴

県警は延べ約3800人を投入して捜査し、2024年11月8日、同じ町内に住むアルバイト従業員の男(当時28歳)を住居侵入と殺人の疑いで逮捕した。男の自宅は現場から約3キロの距離にあり、女性とは面識がなかった。現場に残された血痕のDNA型が男と一致したことなどが逮捕の決め手になったと報じられた。県警は逮捕の際、いわゆる「闇バイト」に関連する強盗の可能性は低いと説明した。 山形地検は11月28日、男を住居侵入と殺人の罪で起訴した。男はその後、2024年3月から5月にかけて町内の空き家に侵入してクレジットカードなどを盗んだ事件や、2023年に鶴岡市の飲食店で財布や現金を盗んだ事件でも追起訴された。盗んだカードを使った電子計算機使用詐欺と詐欺も含め、男は6つの罪で裁判員裁判にかけられた。

一審・山形地裁の判決

裁判員裁判の初公判は2025年10月20日、山形地裁で開かれた。男は「飲み過ぎたせいで覚えていない」などと述べ、殺人と住居侵入の起訴内容を否認した。弁護側は、男は当時泥酔していて被害者の家を自宅と思い込んでおり、暗闇で女性の声が聞こえて思わず殴ったと主張し、殺意も責任能力もなかったと訴えた。検察側は、男がガラスを意図的に割って侵入しており、自宅と間違える余地はないと反論し、懲役18年を求刑した。 山形地裁(佐々木公裁判長)は2026年2月4日、懲役17年を言い渡した。判決は、男がクレセント錠の付近を狙って窓ガラスを割り、他人の家と認識したうえで侵入したと認定した。毎月のように勤務先から給料の前借りをしていたことなどから、侵入の目的は金品を盗むことだったと判断した。そのうえで、死亡させる危険性の高い暴行と認識しながら頭や胸などへの打撃や圧迫を多数回加え、首を数分間圧迫し続けたとして殺意を認め、完全責任能力も認めた。量刑の理由では、男が一方的かつ執拗に相当強度の暴行を加えたとして「被害者の生命に対する配慮は微塵も感じられない」と述べ、犯行に至る経緯に酌むべき事情は見当たらないとした。被害者の長男が厳重な処罰を求めていることについても、当然のこととして理解できるとした。判決は、男が犯行後の午前1時48分ごろに町内の農道を歩いているところを警察官に見つかり、警察官の問いに「路上で気が付いたら右腕から血が出ていた」などと答えていたことにも触れている。

控訴審と判決の確定

男は判決を不服として2026年2月7日付で控訴した。弁護側は控訴審で、殺意は認められず傷害致死にとどまるなどと主張した。 仙台高裁(岡田健彦裁判長)は2026年6月11日、一審の事実認定は不合理ではないとして控訴を棄却した。判決は、男が被害者の家を自宅と誤信した可能性はないとし、未必的なものを含めて殺意を認めた一審の判断を支持した。一審判決の後に男が他の窃盗の被害者に弁償し、遺族にも1100万円の支払いを申し出たことについても、量刑は左右されないとした。 上告期限の6月25日までに上告はなく、懲役17年の判決が確定した。

審理・経過の流れ

  1. 事件・事故 2024年9月22日
  2. 逮捕 2024年11月8日 +47日
  3. 起訴 2024年11月28日 +20日
  4. 公判 2025年10月20日 +326日
  5. 判決 2026年2月4日 +107日
  6. 判決 2026年6月11日 +127日

経過

  1. 2024年9月22日
    令和6年

    事件・事故 三川町横山の住宅で1人暮らしの90歳女性が殺害される

    同日昼前、訪ねてきた長男が1階の寝室で見つけた

  2. 2024年9月25日
    令和6年

    捜査 山形県警が殺人事件と断定し捜査本部を設置

    死因は多発外傷

  3. 2024年11月8日
    令和6年

    逮捕 町内に住む28歳の男を住居侵入と殺人の疑いで逮捕

    現場の血痕のDNA型が一致したことなどが決め手とされた

  4. 2024年11月28日
    令和6年

    起訴 山形地検が男を住居侵入と殺人の罪で起訴

    その後、別の窃盗事件などで2回追起訴された

  5. 2025年10月20日
    令和7年

    公判 山形地裁で裁判員裁判の初公判。男は殺人を否認

    弁護側は泥酔して自宅と誤信したと主張した

    山形地方裁判所

  6. 2026年2月4日
    令和8年

    判決 山形地裁が懲役17年の判決(求刑懲役18年)

    金品を盗む目的での侵入と殺意、完全責任能力を認定した

    山形地方裁判所 (事件番号: 令和6年(わ)第140号)

  7. 2026年6月11日
    令和8年

    判決 仙台高裁が被告側の控訴を棄却

    一審の事実認定は不合理ではないと判断した

    仙台高等裁判所 (事件番号: 令和8年(う)第25号)

  8. 2026年6月26日
    令和8年

    その他 上告期限までに上告がなく、懲役17年の判決が確定

    上告期限は6月25日だった

出典・公的資料

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「三川町高齢女性殺害事件」事件JP、2026年11月3日閲覧。https://jiken.jp/cases/2024-mikawa-elderly-woman-murder/
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更新履歴

  • 2026年11月3日 初版公開

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