宇佐市親子強盗殺人事件

発生日 2020年2月2日(令和2年)
経過 発生から6年5か月
発生場所 大分県 宇佐市安心院町
種別 殺人
状態 公判中
被害 死者 2人  負傷者 0人
2020年(令和2年)2月2日、大分県宇佐市安心院町の住宅で、住人の男性(当時51歳)とその母親(同79歳)が首を刃物などで刺されて殺害され、現金が奪われた事件。大分市の会社員の男が強盗殺人などの罪に問われ、大分地方裁判所は2024年(令和6年)7月2日、求刑通り死刑を言い渡した。被告側は控訴したが、2025年(令和7年)8月5日、福岡高等裁判所は控訴を棄却して死刑判決を維持し、被告側は同日、最高裁判所に上告した。

事件の経過

2020年2月2日、大分県宇佐市安心院町の住宅で、住人の男性(当時51歳)とその母親(同79歳)が首を包丁やはさみなどで刺されて殺害され、少なくとも現金5万4千円が奪われた。事件は当初、身元不明のまま長期間捜査が続けられたが、大分市の会社員の男が容疑者として浮上した。捜査の過程で、被害者の血液が容疑者の車両から検出されたこと、事件当時に容疑者の車両が犯行現場の北方約550メートルに駐車されていたこと、現場に残された足跡と容疑者が購入した運動靴の形状が類似していたことなど、複数の状況証拠が積み重ねられた。容疑者が「犯人が捕まるまで」といった趣旨のインターネット検索を行っていたことや、車内から血痕を落とす方法を調べていたことも判明している。

裁判の経過

男は強盗殺人などの罪で起訴され、無罪を主張した。大分地方裁判所は2024年7月2日、被告が犯人であることは合理的な疑いを超えて認められるとして、求刑通り死刑を言い渡した。被告側は控訴し、証拠の評価などを争ったが、2025年8月5日、福岡高等裁判所は「地裁の判断が不合理だとは認められない」として控訴を棄却し、一審の死刑判決を維持した。被告は同日、判決を不服として最高裁判所に上告しており、本稿執筆時点で審理は継続している。事件発生から犯人特定までに数年を要した、状況証拠の積み重ねによる立証が特徴的な事件である。

立証の特徴

本件では、犯行を直接目撃した証言や自白に頼ることなく、防犯カメラの映像、車両からの血液反応、犯行現場付近に残された足跡と被告が購入した運動靴の形状の一致、インターネットの検索履歴など、多岐にわたる状況証拠を積み重ねる手法で有罪が立証された点が特徴的である。特に、事件直後に「犯人が捕まるまで」といった言葉や「車の血痕の落とし方」を検索していた履歴は、被告の関与を強く推認させる証拠として重視された。直接証拠に乏しい事件であっても、複数の状況証拠を総合的に評価することで有罪の立証が可能であることを示した事例として、刑事裁判の実務上も注目されている。

審理・経過の流れ

  1. 事件・事故 2020年2月2日
  2. 判決 2024年7月2日 +1,612日
  3. 判決 2025年8月5日 +399日

経過

  1. 2020年2月2日
    令和2年

    事件・事故 親子を刺殺し現金を奪う

    住人の男性と母親が殺害され、現金が奪われた。

  2. 2024年7月2日
    令和6年

    判決 大分地方裁判所が死刑を言い渡し

    求刑通りの判決だった。

    大分地方裁判所

  3. 2025年8月5日
    令和7年

    判決 福岡高等裁判所が控訴を棄却

    一審の死刑判決を維持した。

    福岡高等裁判所

  4. 2025年8月5日
    令和7年

    その他 被告が最高裁判所に上告

出典・公的資料

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「宇佐市親子強盗殺人事件」事件データベース jiken.jp、2026年7月29日閲覧。https://jiken.jp/cases/2020-usa-parent-child-robbery-murder/

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更新履歴

  • 2026年7月16日 初版公開

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