野田市小4女児虐待死事件
| 発生日 | 2019年1月24日(平成31年) |
|---|---|
| 経過 | 発生から7年6か月 2021年3月4日の確定から5年4か月 |
| 発生場所 | 千葉県 野田市(自宅) |
| 種別 | 殺人 |
| 状態 | 判決確定 |
| 被害 | 死者 1人 負傷者 0人 |
2019年(平成31年)1月24日、千葉県野田市の自宅浴室で、小学4年生の女児(当時10歳)が死亡しているのが発見された事件。父親が食事や睡眠を十分に取らせず、冷水のシャワーを浴びせ続けるなどの虐待を行っていた。父親は傷害致死罪などに問われ、千葉地方裁判所・東京高等裁判所とも懲役16年を言い渡して判決が確定した。母親も傷害幇助罪で有罪となった。女児が学校のアンケートでいじめや虐待を訴えていたにもかかわらず、教育委員会が回答用紙の写しを父親に渡していたことが問題視され、児童相談所や学校の対応のあり方をめぐる制度改正の議論につながった。
事件の経過
2019年1月22日から24日にかけて、千葉県野田市の自宅で、父親は小学4年生の女児に十分な食事や睡眠を取らせず、浴室で冷水のシャワーを浴びせ続けるなどの虐待を行った。女児は1月24日、自宅の浴室で死亡しているのが発見された。母親も夫からの暴力を背景に虐待を止められず、幇助的な立場にあったとされる。捜査の過程で、女児が通っていた小学校が実施したいじめに関するアンケートで、女児自身が父親からの暴力を訴えて助けを求めていたにもかかわらず、野田市教育委員会が父親の強い要求に応じて回答用紙の写しを渡していたことが明らかになった。
裁判の経過と社会への影響
父親は傷害致死罪などに問われ、千葉地方裁判所は裁判員裁判で懲役16年を言い渡した。被告側は控訴したが、2021年3月4日、東京高等裁判所は一審判決を支持して控訴を棄却し、懲役16年の判決が確定した。母親は傷害幇助罪に問われ、懲役2年6月・保護観察付き執行猶予5年の判決が確定した。本件は、学校・教育委員会・児童相談所という複数の機関が関与していながら女児の訴えが救済につながらなかった点が強く問題視され、虐待を訴えるアンケートの取り扱いに関するルールの見直しや、児童相談所の権限強化・専門職化を求める議論の契機となった。野田市はその後、虐待防止条例を制定した。
制度上の課題
本件では、女児が転居前に一時保護されていたにもかかわらず、児童相談所の判断で一時保護が解除され、家庭に戻された経緯があったことも明らかになっている。児童相談所と学校・教育委員会・警察との間で情報共有が十分でなかったことや、保護者からの威圧的な要求に教育委員会が屈してアンケートの写しを渡してしまったことなど、複数の機関の対応不備が重なった結果として重大な結果を招いたことが、後の検証で指摘された。この事件を受け、児童虐待防止法・児童福祉法の改正が進められ、保護者による体罰の禁止規定の新設や、児童相談所と警察の情報共有の強化などの制度改正につながった。
経過
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2019年1月24日
平成31年事件・事故 虐待を受けていた女児が自宅浴室で死亡
食事制限・睡眠不足・冷水シャワーなどの虐待により死亡した。
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2020年
令和2年判決 母親に傷害幇助罪で懲役2年6月・執行猶予5年が確定
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2020年3月
令和2年判決 千葉地方裁判所が父親に懲役16年を言い渡し
裁判員裁判による判決。
千葉地方裁判所
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2021年3月4日
令和3年判決 東京高等裁判所が控訴を棄却し父親の懲役16年が確定
東京高等裁判所
出典・公的資料
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「野田市小4女児虐待死事件」事件データベース jiken.jp、2026年7月29日閲覧。https://jiken.jp/cases/2019-noda-child-abuse-death/
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更新履歴
- 2026年7月16日 初版公開
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