安倍晋三銃撃事件

発生日 2022年7月8日(令和4年)
経過 発生から4年
発生場所 奈良県 奈良市(近鉄大和西大寺駅前)
種別 殺人
状態 公判中
被害 死者 1人  負傷者 0人
2022年(令和4年)7月8日昼、奈良県奈良市の近鉄大和西大寺駅前で、参議院議員選挙の応援演説中だった安倍晋三元内閣総理大臣が、手製の銃を持った男(当時41歳)に背後から撃たれ、搬送先の病院で死亡が確認された。首相経験者が銃撃により死亡したのは1936年の二・二六事件以来だった。奈良地方裁判所は2026年1月21日、殺人罪等で求刑通り無期懲役の判決を言い渡したが、被告側が控訴し、大阪高等裁判所で審理が続いている。
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事件の経過

2022年7月8日11時31分ごろ、奈良県奈良市の近鉄大和西大寺駅前で、参議院議員選挙の応援演説を行っていた安倍晋三元内閣総理大臣が、手製の銃を持った男(当時41歳)に背後から撃たれた。男は1発目を外した後、2発目で安倍元首相の左上腕部と頸部を撃ち抜いた。安倍元首相は奈良県立医科大学附属病院に搬送されたが、同日17時3分に死亡が確認された。男は殺人未遂の現行犯で奈良県警に逮捕された。首相経験者が銃撃により死亡したのは、1936年の二・二六事件以来だった。
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動機と捜査の経過

男は取り調べに対し、母親が世界平和統一家庭連合(旧統一教会)に多額の献金を行ったことで家庭が経済的に困窮した経験から教団に恨みを抱き、教団との関係が深いとみていた安倍元首相を狙ったという趣旨の供述をした。奈良地方検察庁は刑事責任能力の判断のため2022年7月25日から鑑定留置を開始し、約170日間に及ぶ鑑定を経て2023年1月10日に鑑定留置が終了、同月13日に殺人罪・銃刀法違反の罪で起訴された。さらに同年3月30日、無許可で銃を製造したとする武器等製造法違反など4つの罪で追起訴された。

裁判の経過

裁判員裁判として審理された奈良地方裁判所での公判は、事件から3年以上が経過した2025年10月28日に始まった。奈良地方裁判所は2026年1月21日、「卑劣で極めて悪質な犯行」として求刑通り無期懲役の判決を言い渡し、被告の生い立ちや境遇を量刑上考慮すべきとする弁護側の主張を退けた。被告側は控訴期限の同年2月4日、判決を不服として大阪高等裁判所に控訴し、量刑不当に加え、銃刀法の発射罪について改めて無罪を主張する方針を示している。

社会への影響

事件を受け、警察庁は2022年8月25日、警護計画の不備や現場警護員間の意思疎通の不徹底など複合的な要因があったとする検証報告書を公表し、警護要則を改正して都道府県警の警護計画案を事前に審査する制度を導入した。警察庁長官が引責辞任するのは極めて異例で、奈良県警本部長ら幹部も処分・辞任した。政府は同年9月27日、日本武道館で安倍元首相の国葬を執り行ったが、実施の是非をめぐっては憲法上の疑義や世論の分断を招いた。また、男の供述をきっかけに旧統一教会の高額献金問題が改めて社会問題化し、同年12月10日に被害者救済法が成立、翌2023年10月12日には文部科学省が東京地方裁判所に教団の解散命令を請求した。東京地裁は2025年3月25日に解散を命じる決定を出し、東京高裁も2026年3月4日にこれを支持、最高裁判所も2026年6月23日、教団側の抗告を退けて解散命令が確定した。

審理・経過の流れ

  1. 事件・事故 2022年7月8日
  2. 逮捕 2022年7月8日 +0日
  3. 起訴 2023年1月13日 +189日
  4. 起訴 2023年3月30日 +76日
  5. 公判 2025年10月28日 +943日
  6. 判決 2026年1月21日 +85日

経過

  1. 2022年7月8日
    令和4年

    事件・事故 奈良市内で安倍元首相が銃撃される

    同日17時3分、搬送先の病院で死亡が確認された。

  2. 2022年7月8日
    令和4年

    逮捕 殺人未遂の現行犯で逮捕

  3. 2022年7月25日
    令和4年

    捜査 刑事責任能力の判断のため鑑定留置を開始

    約170日間に及んだ。

  4. 2022年8月25日
    令和4年

    その他 警察庁が警護の検証報告書を公表

    警護計画の不備等を指摘し、警護要則を改正した。

  5. 2022年9月27日
    令和4年

    その他 安倍元首相の国葬が営まれる

  6. 2023年1月13日
    令和5年

    起訴 殺人罪・銃刀法違反で起訴

  7. 2023年3月30日
    令和5年

    起訴 武器等製造法違反等4罪で追起訴

  8. 2025年10月28日
    令和7年

    公判 裁判員裁判の初公判

    奈良地方裁判所

  9. 2026年1月21日
    令和8年

    判決 奈良地方裁判所が無期懲役の判決

    求刑通り。弁護側の量刑減軽の主張は退けられた。

    奈良地方裁判所

  10. 2026年2月4日
    令和8年

    その他 被告側が控訴

    控訴期限当日に大阪高等裁判所へ控訴した。

出典・公的資料

一次資料 1件 判決文・白書・調査報告書・法令など、原典にあたれる資料を掲載しています。

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「安倍晋三銃撃事件」事件データベース jiken.jp、2026年7月29日閲覧。https://jiken.jp/cases/2022-abe-shinzo-shooting/

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更新履歴

  • 2026年7月17日 初版公開

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