横浜港バラバラ殺人事件

発生日 2009年6月19日(平成21年)
経過 発生から17年1か月 2011年6月16日の確定から15年1か月
発生場所 千葉県 船橋市(監禁・殺害現場)/横浜市金沢区(遺体発見地)
種別 殺人
状態 判決確定
被害 死者 2人  負傷者 0人
2009年(平成21年)6月、東京・歌舞伎町の雀荘経営者の男性と会社員の男性が、千葉県船橋市内のホテルで監禁された末に殺害され、遺体が解体されて横浜港や山梨県内に遺棄された。裁判員裁判の導入後初めて言い渡された死刑判決であり、控訴取り下げにより裁判員裁判のみで初めて死刑が確定した事件となった。

事件の経過

被害者2人は、東京・歌舞伎町にあった雀荘の経営権をめぐり、共犯者の男との間でトラブルを抱えていた。トラブルの解決を依頼された男(当時30歳)とその共犯者らは、2009年6月18日から19日にかけて、被害者2人を千葉県船橋市内のホテルに呼び出して監禁した。金品を要求して現金約1340万円を奪った後、2人は殺害され、遺体は解体されたうえでスーツケースに詰められ、19日未明から早朝にかけて神奈川県横浜市金沢区の横浜港周辺と、山梨県の富士山麓に分けて遺棄された。同月24日午後、横浜港の岸壁でスーツケースに入った遺体の一部が発見されたことから事件が発覚した。

裁判の経過

男は同年10月15日、死体損壊・遺棄容疑で逮捕され、その後強盗殺人・監禁容疑などで再逮捕された。強盗殺人・死体遺棄などの罪に問われた男は、2010年11月1日、裁判員裁判として横浜地方裁判所で初公判を迎えた。同月10日の論告求刑で検察側は死刑を求刑し、同月16日、横浜地方裁判所は求刑通り死刑を言い渡した。これは裁判員制度の導入後、裁判員裁判で言い渡された初めての死刑判決だった。男は判決を不服として東京高等裁判所に控訴したが、2011年6月16日付で自ら控訴を取り下げたため、一審の死刑判決が確定した。控訴審を経ずに裁判員裁判の判決のみで死刑が確定した初めての事例となり、遺体を生きたまま切断するなど猟奇的な犯行態様とあわせて、裁判員裁判における量刑判断のあり方を巡る議論を呼んだ。裁判員裁判では、一般市民から選ばれた裁判員が生々しい犯行の状況を法廷で聞くことになり、証拠の見せ方や裁判員の心理的負担への配慮のあり方が課題として指摘された。制度導入初期に極めて重大な事件が裁判員裁判の対象となったことで、市民参加による刑事裁判のあり方そのものが改めて注目される契機ともなった。共犯とされた実行犯以外の関係者についても、事件への関与の程度に応じて別途の裁判が行われ、組織的な犯行の全体像が段階的に明らかにされていった。

審理・経過の流れ

  1. 事件・事故 2009年6月19日
  2. 逮捕 2009年10月15日 +118日
  3. 判決 2010年11月16日 +397日

経過

  1. 2009年6月19日
    平成21年

    事件・事故 監禁された男性2人が殺害され遺体が遺棄される

  2. 2009年10月15日
    平成21年

    逮捕 死体損壊・遺棄容疑で逮捕

    その後強盗殺人・監禁容疑等で再逮捕。

  3. 2010年11月16日
    平成22年

    判決 横浜地方裁判所が死刑判決

    裁判員裁判で初めての死刑判決。

    横浜地方裁判所

  4. 2011年6月16日
    平成23年

    その他 控訴取り下げにより死刑確定

    裁判員裁判のみで死刑が確定した初の事例。

出典・公的資料

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「横浜港バラバラ殺人事件」事件データベース jiken.jp、2026年7月29日閲覧。https://jiken.jp/cases/2009-yokohama-port-dismemberment/

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更新履歴

  • 2026年7月17日 初版公開

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