大洋デパート火災
| 発生日 | 1973年11月29日(昭和48年) |
|---|---|
| 経過 | 発生から52年8か月 1988年6月28日の確定から38年1か月 |
| 発生場所 | 熊本県 熊本市 |
| 種別 | 事故 |
| 状態 | 判決確定 |
| 被害 | 死者 104人 負傷者 67人 |
熊本市の大洋デパートで発生した火災。死者104人を出し、日本のデパート火災として史上最悪の惨事となった。
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火災の経過
1973年11月29日午前10時半ごろ、熊本市の繁華街にある百貨店「大洋デパート」の地下1階バックヤードから出火した。火元は南西角にあるC号階段の2階踊り場付近とみられ、商品の入った段ボール箱が燃焼源となって火は瞬く間に建物内に燃え広がった。消防への通報は出火から間もない午後1時23分に行われたが、初期消火や避難誘導が十分に機能せず、多数の買い物客や従業員が煙や炎に巻かれて逃げ場を失った。
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被害の規模
最高裁判所の判決によれば、この火災による死者は104人、負傷者は67人にのぼり、日本のデパート(百貨店)火災としては史上最悪の惨事となった。出火原因はタバコの不始末やマッチの投げ捨て、放火などが指摘されたが、最終的に特定されないまま今日に至っている。営業中の昼間の百貨店で発生した火災としては、避難誘導の混乱と被害の大きさが際立つ事例であった。
裁判と消防法改正への影響
本件では防火管理を担っていた役員や責任者の刑事責任が問われ、第一審では無罪となったものの、1988年6月28日、福岡高等裁判所は一転して有罪と判断し、禁錮1年から2年(いずれも執行猶予3年)の判決を言い渡した。前年に起きた千日デパート火災に続く大規模百貨店火災の発生を受け、1974年6月には消防法が改正され、スプリンクラーなど消防用設備等について、新築の建物だけでなく既存の建物にもさかのぼって設置を義務付ける規定が導入された。
火災の拡大と社会への衝撃
出火当時、地下1階の売り場や事務室では初期消火が試みられたものの、可燃物が多かったこともあり火はまたたく間に地上階へと燃え広がった。館内放送による避難誘導も十分に機能せず、多くの買い物客が煙に巻かれて逃げ場を失った。前年に発生した千日デパート火災(大阪、死者118人)に続き、わずか1年余りの間に大規模な百貨店火災が2件相次いだことは、日本社会に強い衝撃を与え、防火対策の抜本的な見直しを求める世論を後押しした。
被害を拡大させた時間帯
出火したのは多くの買い物客でにぎわう昼時であり、店内が混雑していたことも被害の拡大につながったとみられている。
経過
-
1973年11月29日
昭和48年事件・事故 大洋デパートで火災が発生
死者104人を出す、デパート火災として史上最悪の惨事となった。
-
1988年6月28日
昭和63年判決 福岡高等裁判所が防火管理責任者らに逆転有罪判決が確定
禁錮1年から2年、執行猶予3年。第一審の無罪判決を破棄した。
福岡高等裁判所
出典・公的資料
一次資料 1件 判決文・白書・調査報告書・法令など、原典にあたれる資料を掲載しています。
- 判決文・裁判記録
- その他
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「大洋デパート火災」事件データベース jiken.jp、2026年8月3日閲覧。https://jiken.jp/cases/1973-taiyo-department-store-fire/
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