横須賀線電車爆破事件

結末 1971年4月、最高裁が上告を棄却し男の死刑が確定。1975年12月に執行された

発生日 1968年6月16日(昭和43年) 1968年(昭和43年)の事件 / 6月16日に起きた事件
経過 発生から58年4か月 1971年4月22日の確定から55年6か月
発生場所 神奈川県 鎌倉市(横須賀線車内)
種別 テロ・無差別襲撃
状態 判決確定
被害 死者 1人  負傷者 14人
1968年(昭和43年)6月16日、横須賀線の北鎌倉駅〜大船駅間を走行中の電車内で、網棚に置かれた荷物が爆発した事件。乗客1人が死亡、14人が重軽傷を負った。犯人は元交際相手への恨みを動機に犯行に及び、死刑が確定・執行された。
横須賀線電車爆破事件を象徴する概念イラスト
※イメージ画像(生成AIによる概念イラストであり、実際の現場・関係者を写したものではありません)
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事件の経過

1968年6月16日午後3時ごろ、横須賀線の北鎌倉駅から大船駅にかけて走行中の上り電車内で爆発が発生した。爆発物は網棚に置かれた荷物の中に時限装置付きで仕掛けられており、乗客1人が死亡、14人が重軽傷を負った。最高裁判決が引用する原判決の認定によれば、爆発により「五号車両」の屋根や天井の鉄板・合金板、座席7個、網棚、窓ガラス4枚などが壊れ、破片が床上いっぱいに散乱して、乗客を乗せて安全に運行を続けられない状態になった。事件当日は日曜日で、行楽帰りの乗客で車内が混雑していた。
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捜査と犯人の特定

神奈川県警は140人態勢の捜査本部を設け、遺留品から犯人を追った。警察庁が7月25日に国会で説明したところでは、爆発物にはナショナル製のタイムスイッチ、テープレコーダー用の電池ケース、猟銃用の火薬(日本油脂製)などが使われ、爆発物を包んでいた新聞紙は三多摩地方に販売された毎日新聞1968年4月17日付の東京都下版だった。爆発した車両の乗客約66〜67人のうち約60人が特定されていたが、目撃者は見つかっていなかった。その後、新聞の配布地域などから絞り込みが進み、元交際相手への恨みを募らせていた男が逮捕された。男は、元交際相手が山形県から上京する際にこの路線を利用していたことから横須賀線を狙ったと供述した。

裁判とその後

男は殺人、電汽車顛覆(電車破壊)、爆発物取締罰則違反などの罪に問われ、1969年3月20日に横浜地裁で死刑判決を受けた。1970年8月11日に東京高裁が控訴を棄却し、1971年4月22日、最高裁第一小法廷も上告を棄却して死刑が確定した。最高裁はこの判決で、刑法126条1項にいう電車の「破壊」とは、電車の実質を害して交通機関としての機能の全部または一部を失わせる程度の損壊をいうとの判断を示し、本件の損壊はこれにあたるとした。1975年12月5日、東京拘置所で死刑が執行された。

審理・経過の流れ

  1. 事件・事故 1968年6月16日
  2. 判決 1969年3月20日 +277日
  3. 判決 1970年8月11日 +509日
  4. 判決 1971年4月22日 +254日

経過

  1. 1968年6月16日
    昭和43年

    事件・事故 横須賀線の車内で爆発物が爆発

    乗客1人が死亡した。

  2. 1969年3月20日
    昭和44年

    判決 横浜地裁が死刑判決

    横浜地方裁判所

  3. 1970年8月11日
    昭和45年

    判決 東京高裁が控訴を棄却

    東京高等裁判所

  4. 1971年4月22日
    昭和46年

    判決 最高裁判所が上告を棄却し死刑が確定

    最高裁第一小法廷。刑法126条1項の電車の「破壊」の意義を示した(刑集25巻3号530頁)。

    最高裁判所 (事件番号: 昭和45年(あ)第1919号)

  5. 1975年12月5日
    昭和50年

    その他 死刑が執行される

出典・公的資料

一次資料 2件 判決文・白書・調査報告書・法令など、原典にあたれる資料を掲載しています。

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「横須賀線電車爆破事件」事件JP、2026年10月28日閲覧。https://jiken.jp/cases/1968-yokosuka-line-train-bombing/
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更新履歴

  • 2026年10月2日 一次資料補強:最高裁判決文(裁判所ウェブサイト)と国会会議録(警察庁の説明)を出典に追加し、罪名・各審の判決日・電車の損壊状況、遺留品による捜査の経過を追記。出典で確認できない記述と段落を削除

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