石巻3人殺傷事件

発生日 2010年2月10日(平成22年)
経過 発生から16年5か月 2016年1月1日の確定から10年6か月
発生場所 宮城県 石巻市清水町一丁目
種別 殺人
状態 判決確定
被害 死者 2人  負傷者 1人
2010年(平成22年)2月10日、宮城県石巻市の民家に、当時18歳の少年が包丁を持って押し入り、元交際相手の少女の姉とその友人の女子高生の2人を刺殺し、居合わせた男性1人にも重傷を負わせたうえ、少女を連れ去った事件。少年は殺人罪などに問われ、裁判員裁判で死刑を言い渡された。控訴・上告はいずれも退けられ、2016年(平成28年)に死刑が確定した。2009年に開始された裁判員制度のもとで、少年に死刑が確定した初めての事例となった。

事件の経過

2010年2月10日、宮城県石巻市清水町一丁目の民家に、当時18歳の少年が包丁を持って押し入った。少年はかつて交際していた少女の家族から交際を反対され、少女とも別れさせられていたことに強い不満を抱いていたとされる。少年は少女の姉(当時20歳)と、少女の友人だった女子高生(同18歳)を包丁で多数回刺して殺害し、居合わせた男性1人にも重傷を負わせたうえ、少女を家から連れ去った。事件は交際相手の家族への逆恨みを背景とした凶行として大きく報じられた。

裁判の経過

少年は殺人罪などに問われ、裁判員裁判が開かれた。裁判所は、少年が明確な殺意のもとで2人の命を奪い、1人に重傷を負わせた結果は極めて重大であるとして、死刑を言い渡した。被告側は控訴・上告したが、いずれも退けられ、2016年(平成28年)に死刑が確定した。2009年に裁判員制度が導入されて以降、少年に対して死刑が確定したのはこの事件が初めてであり、少年事件における量刑のあり方や更生可能性の評価をめぐって社会的な議論を呼んだ。

少年への死刑をめぐる議論

2009年に開始された裁判員制度のもとで一般市民が量刑判断に加わるようになったことで、少年事件における死刑の適用基準がどう変化するかが注目されていた中、本件はその最初の答えとなった事件である。少年法の趣旨である更生可能性を重視すべきだとする立場と、被害の重大性や犯行の計画性・執拗さを踏まえれば少年であることは減軽事由として十分でないとする立場との間で、判決前後を通じて活発な議論が交わされた。裁判所は、少年が元交際相手の家族への逆恨みという身勝手な動機から、明確な殺意をもって2人の命を奪った結果の重大性を重視し、少年であることを理由に極刑を回避すべき事情はないと判断した。

審理・経過の流れ

  1. 事件・事故 2010年2月10日
  2. 逮捕 2010年2月10日 +0日
  3. 判決 2011年1月25日 +349日
  4. 判決 2016年 +1,802日

経過

  1. 2010年2月10日
    平成22年

    事件・事故 民家に押し入り2人を刺殺、1人に重傷

    元交際相手の姉と友人を殺害し、男性1人に重傷を負わせ、少女を連れ去った。

  2. 2010年2月10日
    平成22年

    逮捕 少年を殺人容疑で逮捕

  3. 2011年1月25日
    平成23年

    判決 裁判員裁判で死刑判決

    裁判員制度導入後、少年への死刑判決は初めてだった。

  4. 2016年
    平成28年

    判決 上告が棄却され死刑が確定

    裁判員制度導入後、少年の死刑確定は初めての事例となった。

    最高裁判所

出典・公的資料

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「石巻3人殺傷事件」事件データベース jiken.jp、2026年7月29日閲覧。https://jiken.jp/cases/2010-ishinomaki-triple-stabbing/

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更新履歴

  • 2026年7月16日 初版公開

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