長久手発砲立てこもり事件

結末 2011年3月、最高裁が上告を棄却し、殺人罪などに問われた男の無期懲役が確定

発生日 2007年5月17日(平成19年) 〜 2007年5月18日 2007年(平成19年)の事件 / 5月17日に起きた事件
経過 発生から19年5か月 2011年3月22日の確定から15年7か月
発生場所 愛知県 長久手町(現・長久手市)
種別 殺人
状態 判決確定
被害 死者 1人  負傷者 3人
2007年(平成19年)5月17日、愛知県長久手町の民家で、男が元妻を人質に立てこもり拳銃を発砲した事件。救出作戦中に警察の特殊部隊隊員が撃たれ、翌18日に死亡した。男は殺人罪などに問われ、2011年3月に無期懲役が確定した。
長久手発砲立てこもり事件を象徴する概念イラスト
※イメージ画像(生成AIによる概念イラストであり、実際の現場・関係者を写したものではありません)
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事件の経過

2007年5月17日、愛知県長久手町(現・長久手市)の民家で、男が別れた元妻を人質にとって立てこもり、拳銃を発砲した。警察は現場を包囲し、人質の元妻は同日午後、男が電話をしている隙にトイレの高窓から脱出して保護された。
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SAT隊員の殉職

人質解放後も男は立てこもりを続け、警察の特殊急襲部隊(SAT)が作戦にあたった。その最中、隊員の林一歩さん(当時23歳)が男の発砲を受けた。警察庁長官官房長の国会答弁によれば、銃弾は防弾装備の襟元のごくわずかな隙間から体内に入ったもので、そのような形での殉職事案は記憶にないという。隊員は病院に搬送されたが、翌18日未明に死亡し、警部に特進した。安倍晋三首相は国会で、将来のある若い隊員が殉職する結果となったことは断腸の思いだと述べ、警察当局が詳細な検証を行って装備資機材も含め必要な措置を講じるべきだとの考えを示した。

事件の結末とその後の対策

隊員が死亡した後、男は警察の説得に応じて投降し、逮捕された。男は殺人罪などに問われ、2008年12月17日、名古屋地方裁判所は死刑の求刑に対して無期懲役を言い渡した。判決は、隊員への殺意について積極的に狙ったとまでは認められないが、警察官の誰かを死亡させる危険性を十分に認識していたとし、通報で駆け付けた警察官と男の長男への発砲には確定的な殺意を認めた。2009年9月18日には名古屋高等裁判所が検察・弁護側双方の控訴を棄却し、最高裁判所第三小法廷も2011年3月22日付で双方の上告を棄却する決定をして、無期懲役が確定した。政府は事件を受けて関係省庁によるプロジェクトチームを立ち上げ、銃刀法の罰則強化などの法令の見直しや水際対策の強化の検討を進めた。

審理・経過の流れ

  1. 事件・事故 2007年5月17日
  2. 逮捕 2007年5月18日 +1日
  3. 判決 2008年12月17日 +579日
  4. 判決 2009年9月18日 +275日
  5. 判決 2011年3月22日 +550日

経過

  1. 2007年5月17日
    平成19年

    事件・事故 男が元妻を人質に立てこもり発砲

  2. 2007年5月18日
    平成19年

    その他 突入作戦中に撃たれたSAT隊員が死亡

  3. 2007年5月18日
    平成19年

    逮捕 男が投降し逮捕される

    隊員の死亡後、警察の説得に応じて投降した。

  4. 2008年12月17日
    平成20年

    判決 名古屋地裁が無期懲役の判決

    求刑は死刑。完全責任能力を認め、警察官ら3人への殺意を認定した。

    名古屋地方裁判所

  5. 2009年9月18日
    平成21年

    判決 名古屋高裁が双方の控訴を棄却

    一審の無期懲役を支持した。

    名古屋高等裁判所

  6. 2011年3月22日
    平成23年

    判決 無期懲役が確定

    最高裁が検察・被告双方の上告を棄却する決定(22日付)をし、一・二審の無期懲役が確定した。

    最高裁判所第三小法廷

出典・公的資料

一次資料 3件 判決文・白書・調査報告書・法令など、原典にあたれる資料を掲載しています。

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「長久手発砲立てこもり事件」事件JP、2026年10月27日閲覧。https://jiken.jp/cases/2007-nagakute-shooting-siege/
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更新履歴

  • 2026年10月19日 一審・控訴審・上告審の日付と裁判所、確定の経緯を追記し、投降・逮捕の日付を18日に訂正。負傷者数(3人)を追記
  • 2026年10月2日 一次資料補強:国会会議録(首相・警察庁長官官房長の答弁)を出典に追加し、SAT隊員の被弾の状況と事件後の政府の対応を追記。出典で確認できない専門部署新設などの記述と重複段落を削除
  • 2026年9月26日 無期懲役確定日を訂正(2010年→2011年3月22日、年自体が誤りだった)

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